音楽
GARNiDELiAニューアルバム「起死回生」ロングインタビュー

GARNiDELiAニューアルバム「起死回生」発売記念ロングインタビュー|タイトル&リード曲「起死回生」には、葛藤も、伝えたいことも、私のすべてが詰まっている

日中合作のMVにも注目「宵闇胡蝶」

――続いては「宵闇胡蝶」について。こちらはまさに王道のというか、今のGARNiDELiAをストレートに表現した楽曲に感じました。

メイリア:やっぱり「踊っちゃってみた」シリーズやんないとね、みたいな話になって(笑)。

なんですけど、いつものスタンスとはちょっと違っていて、MVを中国のトップの踊り手の咬人猫(りりちよ)さんとコラボして作るんですよ。なので、日中合作みたいな作品になっています。リモートで撮影していくので、どうなるか分からないワクワクがありますね。

りりちよが「極楽浄土」の“踊ってみた”をbilibili動画に上げてくれたことで、中国の人に広まったというのもあるので、念願叶っての共演というか。りりちよの方からもやりたいとしてくれてたりして。衣装は和装でやることになっているので、そちらもぜひ楽しみにしてほしいですね。

「極楽浄土」や「桃源恋歌」はキュートな感じだと思うんですけど、この曲の歌詞はけっこう大人な感じにしていて。どうなるかなー、と楽しみです。やっぱり私たちも徐々に大人になってる感はあるよね。

toku:うん。

メイリア:あとは奇抜なサウンドの、奇抜なモノにしたいな、と思っていたので、言葉選びとかも強い感じにして作りましたね。

――日中合作ということで、中国語歌詞なども付けたりするのでしょうか?

メイリア:できたらいいな~、とは思っているんですけど、いろいろ諸事情があるみたいで、すぐにできるかは、まだちょっと分からないです。

toku:機会があればもちろんチャレンジしたいです。

――お話の通り、けっこう攻めてる言葉使いというか、ニュアンスを表現するのが難しい言葉が多いですね。

toku:確かに。訳し方によるなあ、というか(笑)。

メイリア:日本的な表現の仕方が多いから、直訳しても変な感じになりそうな気がしちゃうよね。信頼できる作詞家さんというか、そういう人を見つけたいよね。

しかもこっちは翻訳された歌詞を見ても分かんないじゃないですか。なので、ニュアンスが合ってるかどうか、みたいなのをちゃんと確認できる人というか。

でも、できるならぜひやりたいな、と思っています。今回に限らず、今までの楽曲とかも中国語のアレンジバージョンとかを作りたいし。

toku:なので今けっこう本格的に探していますね。実現できたらな、と思います。

メイリア:中国でのライブで「MIRAI」を中国語で歌ったときもすごい喜んでくれてましたし。もちろん日本語の歌詞でも理解してくれているけど、私たちの気持ちとしては中国語でお返しする、というのもやりたいな、と思っています。頑張ります。

この曲が私のすべてです、と思えるような「起死回生」

――続いてはリード曲「起死回生」。前作アルバム「G.R.N.D」からの継続性みたいなものも、どことなく感じたのですが。

メイリア:ウチらのタイトルソングではあるのかな、とは思います。常に闘っているというか(笑)。「G.R.N.D」では「革命を~」みたいなことを言ってましたし。

toku:たぶんみんなカッコいいメイリアを見たいと思うんですよ。それがジャケットにも現れてるし。リード曲はやっぱりそういう曲が多いから、つながりを感じるんだと思います。

メイリア:「起死回生」の歌詞は自分自身のことをけっこう歌っているかな、と思います。「私はなんのために歌っているのか」みたいな、自分を奮い立たせる意味もあって。

サビが誰かに向かって言っている、私の歌を聴いてくれる人たちに向けての内容になっているんですよね。主人公がいて、という感じではないので、大きなテーマになってると思います。この曲が私のすべてです、と思って書いたような曲になってますね。

――聴いてくれる人ひとりひとりに、どんなふうに響くかが楽しみですね。お話にあったように、ここに至るまでのかなりいろんな思いが詰まっているように感じました。

メイリア:葛藤ですね。ホントそうなんですよ! ホント分かりやすい性格してるから、その時々の感情が全部歌詞に出ているんですよね(笑)。

――それがまたパッションを生むというか、一番伝わるエネルギーなのかな、とも思いました。なにかに迷った時にこの曲を聴くとすごく勇気がもらえるような曲になっていると思いました。

メイリア:ありがとうございます。自分自身に向かっても言ってあげてる曲なので(笑)。「本当の終わりは未来をあきらめた時だよ」と。

――この期間はまさに諦めたら終わりですもんね。

メイリア:ホントに。試合終了しちゃいますから。

――本曲は日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」11月エンディングテーマという、タイアップ曲でもあります。これまでも音楽番組とのタイアップなどがありましたが、そことはまた違う層にも楽曲を聴いてもらえる機会になっていると思います。どんな方に聴いてほしいですか?

メイリア:そうですね……どんな方にも聴いてほしいですね。こっちが選ぶんじゃなくて、みんなに選んでほしいです。全然刺さんない人ももちろんいるだろうと思います。でもそんな中で、ひとりでも刺さってくれたらそれでいい。これからは、今まで全然出会えなかった人たちともどんどん出会っていきたいな、と考えているので、その第一歩になったと思います。

――フッとしたときにあの曲が耳に入ると、引き込まれると思います。

メイリア:流し聞きで勝手にマインドコントロールじゃないけど、自然に沁みついてくれる、みたいな形があったらいいなって思います(笑)。

――確かに、これまでのファン層とはまた違った人に聴いてもらえる機会になりそうで期待大ですね。続いては「Secret Party」について。こちらは昨年主催されていた「GARNiDELiA Presents HALLOWEEN MiRACLE WANDER PARTY 2019」(ハロパ)でも披露されていましたよね。

メイリア:そうですね! 全員で歌いました。

――そのときのお客さんの反応はいかがでしたか?

メイリア:ムチャクチャよかったですよ! 「は?」みたいな感じになるかと思いきや(笑)。単純に出演者全員が出てるということでテンションが上がっている、というのももちろんあると思うんですけど。

ハロパのライブのために作った曲だったので、幕が開いてそこから~、という具体的なイメージがそのまま進んだというか。一曲目の幕開けで全員が立ってて……という映像は最初からイメージがあって、“パーティ来たぞ感”みたいなものを演出できる楽曲にしようとは思っていました。

「音源として収録されるのをずっと待ってた」という声もあったので嬉しかったですね。「ライブで聴いてからずっと耳から離れなくて」みたいな声もあって。

――周りの出演者やダンサーの方からの反応はいかがでしたか?

メイリア:みんな頑張って作ってくれましたね。

toku:リハが楽しかったよね。

メイリア:リハめっちゃ楽しかったですね! 「めっちゃテンション上がる!」って言ってくれました。

――リハが楽しいってことは、本番はもっと楽しかったんでしょうね。

メイリア:そういうことですね!

来年開催予定のライブツアーは絶対泣く!

――昨年に続き今年もハロパが開催されます。今年は2daysで、それぞれ色分けされていますが、どんな構成になっているのでしょうか?

メイリア:やっぱり、GARNiDELiAといえばネットとアニメのハイブリッドユニットだと思っているので、ウチらにしかできないフェスにしたいよね、という話から2daysでの開催になりました。

初日はネットの、動画で出会った仲間たちと一緒に、二日目はアニメつながりの方とやらせていただく形になっています。なので観る層も少し違うのかな、と思うんですけど、せっかくなら異文化にも触れていただきたいので、GARNiDELiAを通して両方の文化を楽しんでもらえればな、と思ってます。どっちもいいところがたくさんあるので。

交わりそうで意外と交わらない、というのをどっちもやっている私たちはすごい感じていたので、そこをつなげられる役割になれたらいいな、と思ってます。

去年のハロパでも「初めて出会ったアーティストさんがすごく良かった! 出会う場所をくれてありがとうございます」みたいなメッセージをいただくことも多かったので、今回もいろんなつながりを作っていけたらいいな、と思います。

――去年のハロパ、本当に素晴らしかったです。217さんなんかも個別で見たことはあっても、グル―プで見たことはなかったりするので、改めてスゴイと思いましたし、そういった触れてこなかった分野を見ての発見がすごくあると思いました。2daysでそれが分かれてしまうのが、嬉しくもあり、少し残念でもあり。

メイリア:そう、残念ではありますね。リアルライブだったらね~。まあ、それでも「ネット」と言っても、歌も踊りもやってるハイブリッドでもあるので。踊り手、歌い手両方が出るイベントってなかなかないかな、と思ってます。

本当は一日で全部ごちゃ混ぜにできたら最高なんですけど、今回は初めてなので分かりやすくした、というのもありますね。

――来年、リアルなイベントでいろんなジャンルをごちゃ混ぜにして、というのが一番の理想形なわけですね。

メイリア:ね! できたらいいですよね~。ホントにそう思う。

toku:そうですね。

メイリア:男女分けとかもやりたいんですけどね~。

――回数を重ねていけばまた新たな形がどんどん生まれていきそうですね。ライブのお話が出ましたが、現在の情勢下では配信ライブが中心になっています。配信はリアルのライブとはやはり別物ですか?

メイリア:めっちゃ別物ですね。

toku:全然違いますね。

メイリア:テンションもそうだしね。

toku:やっぱり曲間とかね。そういうところで一番感じたりします。

メイリア:お客さんの声の力ってメチャクチャあるんだなって改めて感じました。ライブって一体感が大事だな、と思っていつも作ってるんですけど、配信に関しては「どう見せるか?」が大事というか。見せる方向にシフトしているかな、と思ってます。ステージをいろんな形に変えたりとか、衣装をいっぱい変えたりとか。パッて一瞬で変わる、みたいに逆に普段だったらできない演出もあったりはします。

toku:もうちょっと可能性はあると思うんですけどね。まあ、やるにもそれなりに予算もかかったりするので、上手いやり方を模索しているところではあります。

メイリア:あまり作り込みすぎると逆にライブ感がなくて。名前に「ライブ」って付いてるのにライブじゃないじゃんって感じになっちゃうので、そこも難しいですね。

でもまあ、そろそろね? もう少し耐えれば来年はリアルライブもいけるんじゃないか、と思っているので、そこまで耐え続けるというか(笑)。

――今年延期になってしまったライブツアー「star trail」は来年開催予定になっています。ステージに、みんなの前に立ったとき、どんな言葉が出ると思いますか?

メイリア:絶対泣く! 泣いて喋れないかもしれない。てか歌える!? 大丈夫かな(笑)。「会いたかったよ~!!」だと思います。

toku:僕は「ありがとう」だろうなあ。

メイリア:うん。「ありがとう」だし「会いたかったよ」だろうね。全員泣くんじゃないかな。お客さんも。

泣かないように頑張ります。でも、顔見たらホントに嬉しくなっちゃって、嬉し泣きしちゃうよね。きっと。

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