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TVアニメ『ゾンビランドサガ』巽 幸太郎役 宮野真守|声優インタビュー【連載RE】

【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』インタビュー連載企画が復活!復活第1回目は巽 幸太郎役の宮野真守さん【SAGA. 01RE】|「この作品といい仲間になれている気がします」

多くの視聴者に感動を与えつつ、多くの疑問を残したTVアニメ『ゾンビランドサガ』。その続篇『ゾンビランドサガ リベンジ』が2021年春に始まります!

約2年半ぶりのTVシリーズ復活を祝して、アニメイトタイムズで掲載されていたインタビュー連載も復活! その続きの第1弾を飾るのは巽 幸太郎役の宮野真守さんです!



 
1期シリーズを振り返りつつ、『ゾンビランドサガ』初心者の方へ楽しみ方を安心アドバイス! 更に2期シリーズへの抱負を語っていただきました!

 

アイドルのプロデューサー役と聞いて台本を開いたら「おや!?」。まさかの連続!

――まず『ゾンビランドサガ』にて幸太郎を演じられる前は、作品についてどんな印象をお持ちでしたか?

巽 幸太郎役 宮野真守さん(以下、宮野):オファーをいただいた時は「役どころがアイドルをプロデュースするプロデューサー役で、世界観は蘇ってしまった女の子たちが頑張るお話です」とお聞きしていて。

そういったテイストの作品を今までやっていなかったので、ぜひやってみたいなと思ってお受けしました。その時点では簡単な資料しかなくて、シナリオはまだ読んでいなくて。そして1話の台本をいただいた時、「おや!?」って思いました(笑)。

「アイドルもののプロデューサー役だよな?」と。想像していたものと違っていて。僕のほとんどのセリフには「!」がついていたし(笑)。これはどういう方向性の作品なんだろうと逆に謎が深まりました。これは現場で聞くしかないなと。

――タイトルや放送前の公式ページのキービジュアルなど、本格的なゾンビものの匂いがプンプンしていました。

宮野:放送前の宣伝動画でもミスリードさせたいと説明されていて。むしろ1話のAパートが終わるまでずっとミスリードさせていたし、Bパートでやっとどんな作品なのかわかる構成でしたね。

「サガ」も運命や物語を意味する「サーガ」から来ているのかなと思ったら、まさかの佐賀県で(笑)。



 

――ご自身のキャラをどんなイメージで演じようと考えて収録に臨まれたのでしょうか?

宮野:台本を読む前は、いわゆる「アイドルもの」の作品のように、プロデューサーの立場でアイドルを導いていく役なんだろうなとか、もしかしたら恋愛要素も少しは入ってくるのかなと想像していました。そして1話の台本を読んで混乱して(笑)。

タイトルはもちろん知っていましたが、内容はあくまで「アイドルもの」と聞いていたので、「きっとここからドラマチックになっていくんだろうな」と思っていました。それが、こんなにもギャグ満載で、しかも、そのギャグ担当が自分だとは思ってもいませんでした(笑)。そして物語をかき回す役割で。

――細かいディレクションはなくて、宮野さんにお任せだったとお聞きしました。

宮野:お任せと言いますか、キャラクターが濃いし、個性的だし、確立されているので、自分がどういうパフォーマンスをするかだったと思います。それがスタッフの皆さんの望んでいたものと合致していたのは嬉しかったですね。

宣伝担当:1話のテストでやっていただいた時から制作サイドは「ピッタリ!」とみんな感動していました。

宮野:あとでプロデューサー陣から「これは宮野さんありきで進めていったところがあるから」とお聞きして、ありがたかったです。あと制作陣が同世代の方ばかりだったので、こういうネタを入れたいのかなという匂いがわかるんですよね。あの頃のバラエティのエッセンスなのかなというのが台本から香ってきたので(笑)。僕も思うがままに全力でやったら、あとで「そうなんですよ。あの番組のあの雰囲気で」と盛り上がった飲み会もありました。


 

頑張るフランシュシュの姿に宮野さんも思わず涙!?

――幸太郎はおもしろいセリフが多かった気がしますが、アドリブも多めだったのでしょうか?

宮野:台本自体がはっちゃけていて、おもしろかったので、めちゃめちゃ入れたわけではありませんが、自分なりに感じたことをテストでやると「それ、いいですね」と言ってもらえて嬉しかったです。

8話のホラ貝の音とかは「SEで入れます」って書いてあったのに口で言いたくなって言ったらOKにしてくれたり(笑)。そうやって一緒に作っていった感じです。

――収録現場での印象に残っている出来事があれば教えてください。

宮野:(たえ役の)三石(琴乃)さんがああいう形で現場にいてくださるのは若手の僕らにとっては、とてもいい刺激になったし、空気が締まりました。あのキャスト陣の中では、僕は中堅といったほうがいいのかもしれないけれど(笑)。

そんな琴乃さんが全力でたえちゃんを魅力的に演じてらっしゃる姿を見せてくれるので。テンションが高くてコミカルな作品だけれど、僕らキャストは真剣に自分たちの役に向かっていて、その上に出来上がっているおもしろさなんだなと思います。琴乃さんがいてくれるおかげでそれが際立った気がします。


――好きな&お気に入りのエピソードを挙げてください。

宮野:まず7話でのフランシュシュのライブシーンはオンエアで見て泣きました(笑)。フランシュシュの頑張る姿にぐっときたんですよね。

粗削りで未完成だけど、少しずつアイドルになっていく中で、人気アイドルグループのアイアンフリルに格の違いを見せられる回でもあるんですけれど、そこで彼女たちが一歩成長して、自分たちのステージをまっとうする姿を家で見て、初めて自分の中に、「プロデューサー目線」というものを感じて、涙しました。

フランシュシュのステージの少し前のシーンで、アイアンフリルのステージをフランシュシュが見ているところでも応援してました。「頑張れ! お前たちならできる」って。


――終盤にさくらが事故に遭い、生前の記憶が戻って、腐りかけたところから復活するまでの過程も。

宮野:11話では幸太郎の想いが見えるシーンがありました。「お前がもっていなくても俺が持っている」という根拠のない自信と、さくらへの想いが垣間見えましたし、幸太郎の本気も伝わってきて。

裏を返せば、「ゾンビランドサガ・プロジェクト」は幸太郎のエゴでしかないけれど、自分が蘇らせてしまった子たちに対して真剣に向き合う気持ちも見えて、幸太郎にとってさくらは重要な子であることがわかるエピソードでした。

12話では、さくらが立ち直ってフランシュシュのメンバーと一緒に再び頑張るし、幸太郎も自分が掲げた計画をあきらめないという強い意志を見せて。それで最後にさくらの元気な「おはようございま~す!」で終わるのも感動的ですね。

乾君が誰なのか、わからないし、なぜ幸太郎はずっとサングラスをかけているのかという謎も残りましたけど。


(C)ゾンビランドサガ製作委員会
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