かわいい女の子たちとドキドキシーンに「ありがとう！」――新ヒロインを演じる伊藤美来さん＆古賀 葵さんが語る、春アニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』のお色気シーン以外の魅力とは？

高貴って何だろう？ ルマキーナを演じるために神様を猛勉強!?

――アフレコも進んでいるそうですが、実際演じてみていかがですか？

古賀：ロゼは話す相手によって熱量が全然違うんです。ディアヴロ（CV.水中雅章）と話しているときだけ、女の子全開で、ほかの人と話しているときは、まずは嫉妬というか。「この女、誰？」から入るので、淡々と、冷たさ多めでやっているんです。その差は激しいなと思いました。

それに、オーディションと本番でキャラクターが大きく変わったんです。ロゼは魔導機メイドなので、人ではないというところに重きを置いてやっていたんですけど、本番前のテストで、「そこまで機械であることを意識しないでいいです」と言われて。

そこをベースにするのではなく、基本的にかわいいをベースにして演じてもらいたいと。その中で「もうちょっと高く」とか「柔らかく」とか、かなり細かく指示をいただいたので、私もいろいろな発見があって勉強になりましたし、制作サイドの作品愛もすごく伝わってきました！

▲ロゼ（CV：古賀葵）

伊藤：ルマキーナは大主神官という、教会でも一番地位が高い女の子なんです。なのでちょっとしたことでは動じないというか。見た目は女の子らしいんですけど、実際はそういうすごいところにいる子なので、一般のことが分からなかったりする、普通の女の子ではないということは意識しました。

女の子らしさ、かわいらしさが出すぎてしまうと言葉に説得力がなくなってしまうので、凛としていて、品があって高貴であることを意識しつつ、みんなとじゃれあっているときは、かわいい面もおとぼけな表情も出たりするので、そこのギャップを見せられたらいいなと思いながら演じていました。

▲ルマキーナ・ウエスエリア（CV：伊藤美来）

――高貴な雰囲気を出すのも難しそうです。

伊藤：そうですね。高貴って何だろうってなりますよね。ルマキーナはよくピンチになるんですけど、あまり怖がりすぎないというか。そういうときでも面と向かってものが言える子なんです。

強い信仰心を持っている子だから最初は理解するのが難しかったんですけど、自分で読み物を読んだりしながら、徐々に理解できてきたのかなと思っています。

――読み物？

伊藤：神様を信仰していますという人の論文など、ネットに上がっているものを読んだりしていました（笑）。

――そんな努力を……。ルマキーナとロゼは、新たなヒロインという立ち位置もあると思います。それぞれの魅力をお二人で語っていただけますか？　まずはルマキーナから。

伊藤：ルマキーナは、グラマラスな見た目のお姉さんで、かわいい女の子なんですけど、正義感が強いところが私的なキュンポイントです。守ってあげたいと思うけど、実は強い子！みたいな。あと傷ついている人を救うのがお勤めみたいなところがあります。

古賀：いや！　もう、キャラクターと伊藤さんの声がマッチしすぎていて、本当に「大主神官様！」って思いました。おっしゃっていた通り、見た目がふわっとしてかわいらしいけど、凛としていて、いい意味で裏切られる感があるので、「付いていきます！」と言いたくなるというか。

ルマキーナさんを前にすると、すべて見透かされそうで、目を見られないなと思うくらい、聡明ですてきな方で、本当に好きです！

伊藤：うれしい。

――ロゼはどうですか？

古賀：ロゼはマスター（ディアヴロ）のことしか目に入っていないという一途さと健気さと愛情と尊敬みたいなものがギュッと凝縮されていて、ちょっと重いと感じる人がいるかもしれないですけど、そこがまた良いんです。これだけ愛してもらえたら、どれだけ幸せか！みたいなところがかわいいポイントですね。

ツンツンしているけど、意外と周りの子の話も聞いてて、根本的にはいい子なんだなと思うので、見た目のかわいさと、中身のスンとしている部分のギャップを楽しんでもらいたいです。

伊藤：すごくカッコいいんですよね！　私は第1話から出ていますけど、ロゼちゃんに会えるのをずっと楽しみにしていたんです。

古賀：うれしい！

伊藤：ロゼちゃんと一緒にアフレコができて声を聞いたとき、難しいセリフを早口で言わないといけないところをカッコよく決めているところを見て、私自身「カッコいい」って思いました。

途中からロゼちゃんじゃなくて古賀さんのカッコいいところの話になっちゃいましたけど（笑）、私の印象では「この子に守られたい！」という王子様的なイメージがすごくあります。ディアヴロに見せるデレデレな表情とか、いわゆるメンヘラ感がグサッと刺さるキャラクターだなと思いました。