音楽
斉藤朱夏 レコ発ワンマンライブ“セカイノハテ”レポート

「私のハートを強くさせるのはみんなです!」 1年半ぶりの君との再会、そして次の約束も。アーティスト・斉藤朱夏が“セカイノハテ”から見せたカラフルな景色と、届けたメッセージ/“セカイノハテ”ライブレポート

ミディアムナンバーでひとつにした中盤

歌とパフォーマンスで色とりどりのセカイを見せた中盤。夕暮れ色のライトを浴びながら歌ったのは、ミディアムナンバー「あと1メートル」で、<一人が寂しいのは 一人じゃない証拠だよ別れが寂しいのは 隣にいた証拠だよ>と伸びやかに聴かせてみせ、全身を使って主人公の気持ちを表現。<君がそばにいるせいさ>で、観客を指したのは客席にいる“君”とあと1メートルだけでいいから近づきたいと切に願ってきた、その想いも込められているのだろう。“いろいろなカタチ”の恋愛模様を描いた「シャボン」は、ステージのセンターから語り掛けるように届けられた。バンドメンバーにもスポットが当たる中、<大丈夫だよ>とメッセージを送り、最後は胸に手を当てて深々とお辞儀。

そんな“君”へのラブレターたちからつながったのは、<君に会いたいよ><君を知りたいよ>という切実な願いを託した「秘密道具」。原曲同様アコースティック編成での披露となり、バンドメンバーが楽器をタンバリン、カホン、アコースティックギター、ピアニカに持ち替え、朱夏さんはステージ中央の椅子に腰を掛ける。

冒頭で「君のことが知りたくて、いつ会えるかなとか、いつ君のことが知られるかなとか、この1年半、すごく考えました。みんなはどうだった?でもこうして君と会えたことがすごくうれしくて、うれしくて。こんなうれしいことあるんだって思いました。今日は本当に来てくれてありがとう」と語り掛け、イントロのハーモニカを披露。静かな音作りだからこそ、歌と想いがじっくりと染みわたる。「歌うのがとても難しい絶妙なテンポ感」とインタビューで話していたが、それを感じさせないような伸びやかな歌声から、ライブに向けて幾度となくこの曲と向き合ってきたであろうことも感じさせた。客席からは自然とハンズクラップが沸き、穏やかな雰囲気のなかでひとつになっていく。勢いのある曲だけじゃなくても観客を引っ張れるのが、アーティスト・斉藤朱夏の現在地だ。

「ゆっくり、のんびりと君との再会を味わうことができて、すごく今……心が潤っています。なぜか分からないけど、音楽を通して、君の知らなかったことを知られた気がします。きっとみんな、“僕・私のこれを知って!”って伝えてくれているんだろうなって。ありがとう、本当に。でもしっとり3曲もやったし……みんな騒ぎたいよね!?」とアジテートすると小刻みに拍手が。

その様子を見て「“待ってました!”と(笑)。オッケー! じゃあやるか! ここからゲームを始めたいと思います」と、フラッグを手に、客席の中央から右・左を赤と青の2つのブロックに分ける。「赤と言ったら、赤(のペンライト)を挙げる。青と言ったら、青(のペンライト)を挙げる。全員!って言ったら全員挙げる。ペンライトを持ってない方は手を挙げてください! 歌ってて言えないときは(フラッグを振るので)察してください(笑)。みんなのチームワークが必要です。勝ち負けは決めません。初めてやるゲームだからねっ!」とひとまず練習することに。

最初は少しバラつきが見られたものの、二度目は見事にペンライトが挙がり「みんな天才っ!」と誉め言葉を送ると、そのままメロディックパンクチューン「Your Way My Way」へ。フラッグをはためかせながらノリノリでスカダンス。赤と青の光がきらめく中、弾けるようなステージを展開する。曲を終え「ここでメンバー紹介します!」と一人ずつ紹介した直後、檀上で赤いドレスに早着替え。そのまま「しゅしゅしゅ」に突入してタオルを振り回すと、Dメロ前で壇上からゆっくりと降り、ステージ中央でダンスを披露する。

今度は「みんな、“パパパ”で踊るよ!」とアニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』のOP曲「パパパ」へ。MVでも披露している<パ パ パ>のつぼみが開くパフォーマンスはファンと共に送り、“瞬きのできない”目まぐるしいステージでこれ以上ない最高の花を咲かせたのだった。

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