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増田俊樹2ndアルバム『origin』発売記念インタビュー

増田俊樹さん2ndアルバム『origin』発売記念インタビュー|「明日も頑張ろう、と思ってもらえたらいいな」

増田俊樹さんの2ndアルバム『origin』が9月29日に発売!1stアルバム『Diver』から約1年8カ月ぶりのリリースで、収録されている10曲はすべて新曲!

疾走感のあるロックチューンを中心に、バラードやジャジーな曲など多彩なサウンドとボーカルワークを展開。タイトル通り、30代になった今しか歌えない楽曲たちから増田俊樹の「原点」、そして方向性が見えてくるアルバムになっています。

『origin』のリリースを間近に控えた増田さんにアルバムのコンセプトや収録曲についてご紹介いただきました。

 

 

30代だから歌える楽曲がそろった増田俊樹の音楽の「原点」が見える1枚に

──前作の1stアルバム『Diver』から約1年8カ月ぶりのリリースとなりますが、この間、音楽活動への意識や取り組み方などの変化はありましたか?

増田俊樹さん(以下、増田):『Diver』リリース後にライブを予定していましたが、この状況下で延期後に中止になってしまって。

僕の音楽活動での成長や変化につながるきっかけにもなったと思うので残念でしたが、今まで以上にいろいろな音楽を聴いたり、触れる時間が増えた気がします。

──今回の2ndアルバム『origin』のコンセプトについてお聞かせ下さい。

増田:僕にとっての音楽活動は自分探しだったり、可能性を追求するイメージで、『Diver』でもいろいろな方向性の楽曲を歌ってきました。

そして30歳という節目を迎えたのをきっかけに、今一度、地に足を付けて制作してみようと。決して無理をせず、今できる中でいいものを作ることを前提に、楽曲制作を始めました。

また僕は音楽人生よりも役者としての人生のほうが長いので、ドラマの部分を自分らしく表現できたらいいなと。そして20歳の時にはまだ早く、40歳ではもう遅い、30歳にしかできない表現ができたらと思って、楽曲の方向性も相談しました。

──タイトルの由来を教えて下さい。

増田:コロナ禍で「この先、どうなるんだろう?」と思っていた頃に制作が決まったので、ゼロから始めるような気持ちで作れたらいいなと。そこから3~4曲レコーディングしたあたりでタイトルを考えたら「origin」という言葉にたどり着いて。

「原点」という意味で、増田俊樹の音楽のルーツや方向性が見えてきたらいいなと思って付けました。

──今回、ご自身からお願いしたことは?

増田:「30代らしさ」というテーマを軸にしたので、10~20代を振り返った、ガムシャラに突き進んだり壁にぶつかった時のもどかしさや懐かしさも織り込んでいただけたのかなと思います。

サウンドについては、僕が好きなギターロックを中心にしていくことになりました。そして上がってきたデモ曲をスタッフさん達と1曲1曲確認を取りながら制作を進めていきました。

 

リード曲「hikari」は青春感があるけど熱すぎず、寄り添って応援するような曲

──「hikari」をリード曲にした理由は?

増田:候補曲の中で一番安心感がありました。最初にあった3曲を軸に制作することになり、この中からどれを1曲目にしようかという話になった時、「hikari」は完成度が高く、料理もしやすくて。

ゴリゴリにも軽快にもできる自由度があると思ったので、この曲からレコーディングすることになりました。

サウンドアレンジも含めていい曲になったと思うし、MVも制作しやすくて、リード曲にピッタリだなと思って選びました。

──「hikari」は疾走感のあるサウンドとさわやかで優しい歌声が印象的で。イントロからの夜明け感は曲名やイメージにもピッタリですね。

増田:青春感があるけど、熱すぎないのがいいんですよね。真っ昼間というよりも夕暮れからのイメージで、それがサウンドにも表れているし、宇宙を彷彿とさせる世界観にもなっているなと。

歌詞も学生時代に想いをはせたり、社会人になってふと芽生える感情にも近くて。応援ソングにも聴こえるけど、ただ「頑張れ!」と激励するのではなく、辛さにも寄り添って、優しく背中を押すような、絶妙なバランスの曲になっていると思います。

──お気に入りのフレーズを挙げるとすれば?

増田:「痛みは消えない」で始まるDメロは特にこだわったところです。好きなことに挑戦するのは幸せだけど、ツライこともあるんですよね。僕自身、役者人生の中で何度も経験しているし、踏ん張り続けるのもメチャメチャ大変で。

でもツラさが生きていることの実感につながることもあるし、自分で選んだ道なんだから誰かに頼らず、自分自身で想いを貫く強さを持ってほしいというメッセージを込めた大切な部分なので、簡単な言葉で済ませたくなかったんです。

──「hikari」のMVはどんなコンセプトで撮影されたのでしょうか?

増田:僕は学生時代、やりたいこともあったし、楽しみたかったけど、謳歌しきれなくて。学校や社会では決められたルールがあるけど、「本当に意味があるのかな?」と疑問を持つこともあるけど、夢につながる手段だと思うから納得はできないけど従っている、そんな現実感と非現実感のアンバランスさをMVに表せたらいいなと。

また、星とか宇宙を連想させる曲になっているので、宇宙飛行士を目指している少年・少女のシーンもパーツとして入れて貰いました。

 

「ブリキの花」は舞台みたいな曲。腐れ縁の友達を歌った「ordinary」。「妄想メリーゴーランド」は希瀬サウンド全開!

──では他の曲のご紹介もお願いします。「ブリキの花」はさわやかなギターロックで、曲名のほか、「細すぎる三日月」や「路地裏の野良猫」など詩的表現もたくさん散りばめられています。

増田:今回の収録曲はどれも、聴けば今日も明日も楽しく生きていける曲という前提がありました。その中で、男性の情けなくてかわいい部分や、女性の気持ちに寄り添える曲など、楽曲のアイデアを出しあっていくうちに「舞台で上演される作品のような曲」という案が出て、上がってきたのがこの曲です。

歌詞の中にある「ブリキの花」のように、どこか現実的ではない世界観で、何かを感じてほしいというよりも、歌詞の中で描かれたいろいろな情景やストーリーに、聴いてくださる方が懐かしく思えたり、共感できる部分を見つけて楽しんでいただけたらと思います。

──「ordinary」は親友とお酒を飲みながら、恋バナをじっと聴いている絵が浮かんできました。

増田:腐れ縁の友達がいて、曲中で「お前、この間も同じようなこと言っていたよな」とか他愛もない話をしているんですけど、(歌い手の視点は)歌詞の主人公でもなく、どこか俯瞰で見ているような距離感の、ちょっと遊び心がある曲です。「周りにこんな子いるよね」とフラットな気持ちで聴いていただけたら。

──「妄想メリーゴーランド」はラブソングですが、「自己肯定感の理想郷」や「ふたりよがりの哀(あい)の謳(うた)」など使われているワードセンスが独特です。

増田:デビュー時から楽曲を作ってくださっている希瀬さんによる作詞作曲です。1st EP『This One』から続く希瀬サウンドも入れたかったんです。

ゴリゴリの個性的なロックチューンで、今回のアルバムは「30代らしく」を掲げていますが、この曲は「希瀬さんらしさ」が全面に出た曲になっています。

 

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