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音楽
ALI PROJECT・宝野アリカ『月とライカと吸血姫』主題歌インタビュー

結成30周年目前 『月とライカと吸血姫』主題歌を彩るALI PROJECT・宝野アリカさんにインタビュー 未来に向けての希望を描いた「緋ノ月」について「イリナとレフのおかげで、ステキな曲ができました」

シンフォニックに、クラシカルに、時にゴシカルに。独創的で神秘的な歌・音を紡ぐ宝野アリカさん、片倉三起也さんによる“アリプロ”ことALI PROJECTが、10月20日(水)にニューシングル「緋ノ月」をリリースします。

来年に結成30周年を控えているアリプロは、TVアニメ『ローゼンメイデン・トロイメント』アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』などさまざまなアニメ主題歌を彩ってきました。「緋ノ月」は10月から放送がスタートするTVアニメ『月とライカと吸血姫』のOP主題歌を飾ります。

<いつか遠い宇宙にこの手が触れたら 世界中で轟くどんな祈りも届くわ>──メランコリックで壮大な音世界に繊細な歌詞。<宇宙>、<吸血鬼>がテーマとなった『月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)』の世界観は“アリプロサウンド”と相性抜群で、この作品と出会えたことを「運命のよう」とアリカさん。どのような気持ちで制作に向かったのか、アリカさんにお話をうかがいました。

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アリプロらしさよりも、心に染みるようなものを

──ランティスからは4年振りのシングルリリースとなります。どのような気持ちで制作に向かわれたのでしょうか?

宝野アリカさん(以下、宝野):もう4年振りになるんですね。お話をいただけて「きた! うれしい」という気持ちでした。

──その間もコンスタントにアルバムはリリースされていますよね。

宝野:アルバムは毎年出していますけど「今年も!?」と思いながらやっています(笑)。シングルはまた、気持ちとして全然違うわけです。まずアニメがあって、それに沿ったものを作るわけですから、作るものに対して明確なコンセプトがある。

だから楽という訳ではないんですけれど、自分たちがイチから作るものとはまったく違うものなんです。特に私にとっては(笑)。

──過去に出された『血と蜜―宝野アリカ歌詞詩集』でも「言葉を紡ぐことは時として、とても苦しくもあり甘美でもある」と書かれていましたが──。

宝野:えっ、書いてた!?

──はい、書かれておりました(笑)。「姿見としての美しい詩。その中に秘められ、閉じ込められている想いを歌として、唇に乗せることが何よりの楽しみであり、よろこびなのです」(意訳)と。

宝野:なるほどね……って自分で書いたものではあるんですけれど(笑)。あの本を出したのが2003年。そこから長年作品を作っていると、楽しみやよろこびより「もうやだ」と思うこともあるんです。ただ、作品が完成するとつらかったことは忘れてしまって(笑)。そして、またやりはじめて……その繰り返しです。でもシングルは楽しいですね。

──『月とライカと吸血姫』の世界観はアリプロサウンドと通じるところがあるように感じます。最初“吸血鬼”という文字を目にしたときにベタな吸血鬼を想像してしまって。それでアリプロなんだ、と思ったんです(笑)。

宝野:ふふ、そうですよね! きっと「吸血鬼だからアリプロだ!」と思われる方も多いと思うんです。でもちょっと違うんです(笑)。

 

──蓋を開けたら、SFのような要素あり、ロマンスもあり……。宝野さんはどのような印象を持たれましたか?

宝野:最初に『月とライカと吸血姫』というタイトルを教えていただいて。それこそ「やった吸血鬼きた!」「牙を作ろう!」って思っていましたよ(笑)。でも脚本を読んだら、宇宙に行く……少し虐げられている吸血鬼がヒロイン。

吸血鬼とは言え、人の血を吸うというわけでもない。アリプロの中でもいろいろな曲を作ってきましたが……脚本を読んでいたら、感動して泣けてきてしまったんですね。

だから音楽的にも「聖少女領域」(『ローゼンメイデン トロイメント』OP)や、「月蝕グランギニョル」(テレビアニメ『AVENGER』OP)など、ゴリゴリに攻めていくような、ああいう感じではないのかなと。

当初、ランティスさんからは『宇宙(そら)をかける少女』という作品のOP主題歌(「裸々イヴ新世紀」)のような感じが良い、っていうリクエストをいただいたんですが、あの曲は明るめなので「そんなに明るくなくても良い気がする」と、片倉さんと相談しながら作っていきました。

──実際、今回の「緋ノ月」の曲調はそこまで明るいものではないですよね。でも確かな光があります。

宝野:そうです。明るくなくても未来に向けての希望のようなものを描きたいなと思いました。アリプロらしさというのも、もちろん出したいなと思ったんですが、ガンガンいく感じではないのかなと。

──今おっしゃっていた“アリプロらしさ”というのは、さきほどタイトルをあげられていた「聖少女領域」などに顕著だとは思うのですが、言葉にするとどんなものになるのでしょうか。

宝野:「聖少女領域」や「亡國覚醒カタルシス」(テレビアニメ『.hack//Roots』ED)などの畳みかけるような、テンポの速いもの。そういうものがいわゆるアリプロらしいのかなって。何をやってもアリプロにはなるんですけどね。

でも今回はそこまでじゃないなと思って。歌詞の内容も人の心をじんとさせるような……イケイケ! というより、少し地味な感じのものが合うのかなと。

──「緋ノ月」は<氷の 花びら 融けて 咲くでしょう>という言葉から始まります。MVにも蒼い薔薇が出てきますが、花や薔薇というのは、それこそ“らしさ”のひとつなのかなと思うんですけども。

宝野:そうなんですよ。歌詞にはいろんな花を使いますが、別に花はなくてもよくない? といつも内心は思っているんですよ。

──えっ、そうなんですか。

宝野:だっていつも出てくるじゃない?

──アリプロにとって欠かせないモチーフなのかなと思っていました。

宝野:薔薇ばかり書いていた時期があったので「薔薇、使いすぎじゃない?」って一回封印してしばらく使わなかったんです。最近はまた、たまに使いますけどね。でもその冒頭の部分は、後に書いたんですよ。

タイアップ用だからまずは短いサイズを作りました。普通は1コーラス目がタイアップ用の90秒サイズになるんですけど、最初書いていたものが2番になったんです。

──ということは、この言葉は……。

宝野:オープニングは1コーラス目のサビから始まるので出てきませんね。イリナの気持ちをどうやって表そうって考えたときに<氷の花びら>が思い浮かんで、やっぱり「花」を出してしまったんですけども(笑)。

少女の心をこの歌詞の中に入れたくて。お話を読んでいると、イリナとレフの関係性にキュンとくるものがあって。片倉さんも「これは吸血鬼のお話ではなく、恋愛モノなんだよ」って。

──片倉さんとはどのようなお話し合いをされたんでしょうか。

宝野:今日は来られていないんですけど、片倉さんから曲についてコメントを預かってきました。(紙を取り出して)えーっと……「アリプロがアニメの主題歌をやるときは、インパクトを重視したサビ先が多いんですけど、今回は静かに、メランコリックなはじまりから激しく変化するサビで、いつか月を捉えるカタルシスを表現しました」ということです。1曲の中でも変化していくんですよね。Aメロ、Bメロは静かな感じで、サビで盛り上がって。

──切なく、静かな分、サビでの盛り上がりが心に染みるものがあります。レコーディングはいかがでしたか?

宝野:お話をいただいてから早かったんですよね。アリプロの場合、デモというより最初の段階からガチガチに作り込むんです。そこから歌を録ります。90秒分だけ作ってお渡しして。

片倉さんはドキドキしていたようですよ。「これで良いのだろうか」って。でもとてもお話に合った曲になったと思います。レコーディングも順調でした。

 

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