アミューズ所属声優によるイベント『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2021』をレポート！　幼少期の秘蔵写真やアドリブ満載の朗読劇、人気曲をカバーしたカラオケなど、『アミュボch』ならではのイベントに！　礒部花凜さん＆前田佳織里さんの終演後独占コメントも

笑って泣かせて。声優としての演技力や表現力を見せてくれた、朗読劇 『声優はつらいよ』

暗転して次のコーナーの準備の間に映像でも企画が行われ、佐藤さんと小泉さんと船戸さんがテーブルクロス引きに挑戦。3人のうち1人が成功すれば高級差し入れをゲット。練習では全員が苦戦したものの、本番では3人全員が成功する快挙を達成。

映像が終わると、続いて朗読劇のコーナーへ。

場内が明転すると、イスに座った8人。ナレーションは牧野さん。舞台は2023年放送予定のアニメ『お嬢さまのボッチャ』の主役オーディション会場で、声優志望の上田役を演じるのは前田さん。

会場にはベテラン声優の別府（富田）、マネージャーの藤井（佐藤）、森原（小泉）、三条（礒部）が既に待機しており、別府は大林監督（佐藤）と旧知の中で主役を確信。森原は他のオーディション参加者に声がおかしくなる飲み物をふるまう作戦を立てる。

しかしプロデューサー寺尾（田野）は三条がスポンサー会社の令嬢ということで既に主役を決めている。

そんな思惑渦巻く状況の中で、オーディションがスタート。

プロデューサーと監督、新人AP竹山（船戸）の前で順番にセリフを読んでいくと、ヘタクソな三条に忖度しまくり、他の参加者にケチをつけたり、冷たいプロデューサーに不審がる参加者たち。しかし森原は途中で参加者に仕掛け入りの飲み物を飲ませることに成功。

引き続きセリフの実演を再開すると参加者の声に変化が起こるというアドリブ要素を盛り込んだ設定で、ナレーションの牧野さんが「〇〇の声は■■に変化した」と、お題を振っていきます。ちなみに礒部さんは「おどろおどろしいおばあちゃん」、小泉さんは「小池百合子都知事」、前田さんは「電車の車掌」に。

富田さんに至っては「ジャイアン」が今一つだったため、「スネ夫」までやらされて大ヤケド。富田さんの「誰がこんなことさせたの！　許さないから！」というせつない叫び声がホールに響き渡りました（笑）。

ひと通り終わり、次のシーンに移るかと思いきや、森原が「ちょっと待ってください！正解を見せてほしいです」と、まだやっていない4人へ反撃。

最初に指名された牧野さんは動揺しつつもマイクスタンド前に立ち、「牧野由依です！　よろしくお願いします！」とすぐに適応。「孫悟空」のムチャ振りに見事に応えるも、恥ずかしさのあまりにステージを去ろうとしていました（笑）。

続く船戸さんは「黒柳徹子さん」、田野さんは事務所の大先輩でもある「福山雅治さん」、佐藤さんは「バイキンマン」をやることになるも、そのおもしろさにお客さんも出演者も大爆笑。

しかしオーディションやプロデューサーの態度に激怒したAP竹山。実はこのAPが原作者の梅木薔薇子で、アニメ化白紙を告げるも、参加者やプロデューサーたちの反省や懇願する声に心を打たれ、無事にアニメ化は実現。忖度なしの再オーディションの末、主役は三条詩織に。「まさかこんなに才能があるとは」と参加者も納得という大どんでん返しの結末に。

出演者全員の演技力の素晴らしさを肌で感じさせ、笑って笑って、泣かせて、また笑わせる素敵な朗読劇でした。