仕事における新しい挑戦や、QOLが向上したプライベートのエピソードとは？　富田美憂さん＆前田佳織里さんが2021年の思い出を振り返る【特別企画】

本日は1年を締めくくる大晦日。2021年も多様な人気アニメ・漫画・ゲームの登場や、声優のみなさんの目覚ましい活躍など、例年にもまして話題に尽きない1年となりました。みなさんにとってはどんな年になりましたか？

この度、年末年始の特別企画として、富田美憂さん＆前田佳織里さんに2021年の振り返り＆2022年の抱負についてお話いただくインタビューを実施！

前編となる本稿では、おふたりの2021年のお仕事・プライベートにまつわるエピソードや、11月に開催されたイベント「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2021（以下、アミュボFes）」の裏話など、たっぷり語っていただきました！

ふたりの2021年は仕事における新しい挑戦と……QOLの向上？

――今回の取材は、公私ともに仲の良いおふたりに2021年を振り返っていただく年末年始の特集企画となります。今年は特におふたりのお仕事での共演が多く見られましたが、振り返ってみていかがでしょうか？

富田美憂さん（以下、富田）：そうですね、共演はとても多かったと思います。アニメなどの共演作やラジオ「富田美憂・前田佳織里の“調査のご依頼、お待ちしてます！」が2年目に突入したことから、ほぼ毎日会っているような感覚です。

また、昨年から「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL（以下、アミュボch）」も始まったので、みんなとも仲良くなっているのですが、特にかおりんとは一緒にいたと思います。

前田佳織里さん（以下、前田）：私も美憂ちゃんと『アイカツスターズ！』のころからずっと一緒でしたが、最初の1、2年はどこか“先輩”という気持ちが強かったです。

もちろん今も尊敬の気持ちはあるのですが、いい意味で垣根を超えて、お互いの背中を任せられる相棒感・信頼感がすごく強くなったと思います。トークのテンポ感というか、お互いの息の合い方が最近すごいよね（笑）。

富田：そう！（笑）　『旅はに』のラジオでも共演したり、どんどん共演が増えていって、阿吽の呼吸が生まれてきて。いい意味で気を遣わず接することができるようになりました。

前田：グッと距離が近くなったというか。

富田：先輩後輩である以上、多少気を遣ってしまうこともあるかと思いますが、かおりんもグイグイ来てくれるので、安心して一緒にお仕事ができます。

――距離感が縮まったタイミングなどはあったのでしょうか？　それとも自然な成り行きで？

前田：自然だったと思います。割と私が最初から犬のように「美憂ちゃーん！」と慕っていたというか（笑）。私が犬っぽくて、美憂ちゃんは猫っぽいという話はよくしますね。タイプが全然違うからこそ相性がいいのかなと思います。

富田：たしかにラジオのディレクターさんが「タイプは全然違うのに息は合ってるよね」と言ってくださってました。

前田：「アミュボch」をきっかけに、それぞれ先輩や同期、一緒に頑張ってきた声優チームでの交流が増えて、「みんな、こんなに個性が強かったんだな」とすごく実感しました（笑）。

富田：そうそう（笑）。声優や舞台、歌手活動など活動の方向性はみんなちょっとずつ違うのですが、先日も「アミュボFes」で共演したりと、一緒にいる時間が増えた分、「ここ素敵だな、真似したいな」といった尊敬の気持ちがより大きくなったと思います。

――それぞれのお仕事についてはいかがでしょうか？

富田：声優のお仕事では、数年前と比べて、演じさせていただくキャラクターのタイプが目に見えて変わってきたと思います。今まではどちらかというと、自分が作品の座長・ど真ん中にいて、周りの先輩方に見守っていただきながら、育ててもらっていた立場でした。

それに対して最近は、メインキャラクターの中でもお姉さんっぽい立ち位置のキャラクターだったりと、逆に新人さんを支える立場になってきたなと感じます。

個人的には、現場で「この子がいたら安心だよね」と思っていただけることをひとつの目標にしているので、その目標に近づけたのではないかと思います。アフレコに行くたびに、今までとは違うキャラクターに挑戦させていただけているので、すごくやりがいを感じています。

――作品の脇を固めるポジションを演じることで、より多彩な表現が可能になりそうですね。

富田：そうなれると嬉しいですね。先日、1月〜放送のアニメ『錆喰いビスコ』でご一緒させていただいた花江夏樹さんのインタビューを読んだ際に、「どこに行っても必要とされて、どこに行っても臨機応変に自分の与えられた役割を考えてお芝居する、現場のお水みたいな存在になりたいです」といったニュアンスのお話をされていて。実際にご一緒させていただいたときの振舞いがまさにそのお話通りだったので感動しました。

来年1月放送です！

よろしくお願いします！！！！#錆喰いビスコ https://t.co/jivvpOY5Pc
— 富田美憂 (@miyju_tomita) October 15, 2021

――前田さんはいかがでしょう？

前田：『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』や『ウマ娘プリティーダービー』など、新人のころからお世話になっている、自分の基盤を磨き上げてくださった作品の展開がさらに増した気がします。ライブイベントはもちろん、ゲームやアニメ、さらにはTVでのライブ披露と、貴重な経験をさせていただきました。

去年の今ごろに、「今までやったことのない役柄にも挑戦したい！」と言っていたことも叶いました。例えば、『プラチナエンド』の美々々ちゃんのような役柄にも挑戦させていただいて。今までは自分の中でやりやすい役柄が比較的多かった印象があります。

富田：確かに、かおりんはストレートな役柄のイメージがあるよね。

前田：そんな中で今年はクセのある役柄にも挑戦させていただけて。『NIGHT HEAD 2041』の双海翔子ちゃんもそうですね。コロナ禍で一緒に収録することはあまりできなかったのですが、そうそうたるみなさんと共演する経験もできました。これまでは同年代の方と一緒の現場が多かったのですが、今年はいろんな先輩とご一緒できる機会が格段に増えたと思います。

バタバタしてくると自分がまだまだ不器用だと感じる瞬間があり、先輩にアドバイスをいただいたりと、周りの方から吸収させていただく機会が多かった1年ですね。

――確かに、『NIGHT HEAD 2041』はこれまで前田さんが出演したTVアニメにはあまりない作風でした。メインキャラクターを演じる声優陣もそうそうたる顔ぶれで。

前田：めちゃめちゃ緊張しましたし、収録もひとりだったのでなおさらでした。なにより双海翔子ちゃんはすごく特殊な子で。SF要素のあるTVアニメへの出演も初めての経験です。

TVアニメ
『NIGHT HEAD 2041』にて、
双海翔子役を演じさせて頂きます！✨
自分が翔子ちゃんを演じさせて頂けるなんて光栄ながら本当にドキドキです…
メインPVすごすぎる！
惹き込まれる謎や熱い展開をぜひ楽しみにしてくださればと思います！
よろしくお願いします！#ナイトヘッド https://t.co/L1uVWC194c pic.twitter.com/Cr2KSgnKpS
— 前田佳織里 (@kaor1n_n) June 23, 2021