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『幻想三國誌 天元霊心記』OP・Machicoインタビュー

『幻想三國誌 天元霊心記』OPはオリエンタルで壮大なバラード。約2年振りとなる自身の名義でのシングルで新境地を切り拓いたMachicoさんにインタビュー

声優・アーティストとして活躍中のMachicoさんが、約2年振りとなる自身の名義でのシングルをリリースします。

1月12日(水)にリリースされた「ENISHI」は、現在放送中のTVアニメ『幻想三國誌 天元霊心記』オープニング主題歌。物語に寄り添った、オリエンタルで壮大なバラードとなっています。

シングルには「ENISHI」の他、森 由里子さんが作詞を、BiSHの音楽プロデューサーとしても知られる松隈ケンタさんが作曲・編曲を手掛けた「向こう見ずFORWARD」をパッケージ。今までにないナチュラルなジャケットからも伝わる通り、新境地を切り拓いた作品となっています。

新曲のエピソードはもちろん、昨今の心境や“コレカラ”についてもたっぷりと教えていただきました。

 

環境の変化に「自分でも驚いています」

ーーMachicoさんにソロでお話を伺えるのは久しぶりですごく嬉しいです。髪型もまた変わられていて(笑)。

Machico:そうなんです! すっかり変わりました(笑)。

ーー昨今のMachicoさんのご活躍はこれまで以上に目覚ましいですね。以前お話をうかがったときは『トロピカル~ジュ!プリキュア』の吉武千颯さんとの対談でしたが、プリキュアも歌姫として参加されてから2年になります。

Machico:プリキュアシリーズに2年連続で参加できると思っていなかったのでガクブルガクブルと緊張しています(笑)。プリキュアシリーズは国民的作品ということもあって、歌唱が決まったときに友人からもたくさん連絡をもらいました。(仕事関係の友人以外の)周りの友だちはそこまでアニメに詳しくないので、これまではみんな「頑張ってるね」って感じだったんですけど「ぷ、プリキュア……!?」って(笑)。

ーー反応が違う(笑)。

Machico:同世代の友だちにはお母さんになっている人も多いんです。だからガチガチのプリキュア世代で。「お母さんの友だち、プリキュアの歌を歌ってるんだよ」とお子さんに話してると聞いて、また違った嬉しさがありました。

ーーさらに『ウマ娘 プリティーダービー』でのご活躍もあり……。

Machico:いろいろな作品に参加させていただきましたが、特にプリキュアシリーズと『ウマ娘』を通して、今までとは違う層の方にも認知していただけるようになったように感じています。この2つの作品に参加してから、如実にTwitterのフォロワー数が増えたんです。

ーーめちゃくちゃ増えましたよね!

Machico:そうなんです!(笑)最初は「3000人、やったー!」って言ってたのに(笑)。もちろん3000人もすごい数で、それでも嬉しかったのに、今は(取材時点で)12万人以上の方がフォローしてくださっていて。本当に嬉しい限りです。

ーーインスタのフォロワーも増えましたよね。

Machico:増えました! いつの間にか5万人越していて。インスタはTwitterに比べて伸びが少ないんですけど、5万人も……!と。私の知らないところで、皆さんが私を知ってくれてるんだなって。またここ1年は『水曜日のダウンタウン』をはじめ、テレビ局さんにお邪魔させていただくことも増えて。自分ではすごく不思議な気分なんです。普段の生配信の場合は「アニメが好き」という方がたくさん見てくれる方がいるという安心感がありますが、テレビ番組は別の緊張感がありますね。どうしても“よそゆきMachico”になってしまいます(笑)。

ーーでも新しい居場所が増えたというのも素晴らしいことだと思います。

Machico:自分でも驚いています。

ーーそんな中でテレビアニメ『幻想三國誌 天元霊心記』オープニングテーマ「ENISHI」がリリースされます。ご自身の名義でのシングルとしては「1ミリ Symphony」(2019年8月発表・劇場アニメ『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』テーマソング)振りとなりますが、どのようなお気持ちで作品に向かわれたのでしょうか。

Machico:お話をいただいたのが今年の春先くらいだったんです。前回のアルバム『マチビトサガシ』(2019年11月発表)を発売して以降、新曲は発表させていただいていたんですが、いわゆるソロ名義ではなく作品のCDとしてリリースさせていただいていたので、「いよいよMachicoとして作品を発表できるんだな、嬉しいな」と思いました。この2年間はソロアーティスト・Machicoとしての新しいお知らせをファンの方になかなかできていなかったので、「やっぱり個人名義でCDを出せることって当たり前じゃないんだな」と感じていました。自分自身の“歌いたい欲”もすごく高まっていたので、やっと自分名義で歌を届けられるという喜びがいちばんにありましたね。

ーー新型コロナウイルスの影響もありましたもんね。

Machico:そうなんですよね。今までであれば、新曲がリリースができなかったとしてもイベントでファンの方たちの前に立って、自分の楽曲を披露することはできていたので……それができれば、こんな気持ちにはなってなかったのかなと。

ーーMachicoさんの場合は定期的にライブを行われてましたもんね。

Machico:そうなんです。さらにコロナ禍の影響で決まっていたものが延期になったり、中止になったりということも経験して。自分がファンの方たちに何かを伝える機会が減ってしまった分、どうやったら自分の活動を作品に残せるんだろうってもどかしさもありました。自分が頑張っても、こればっかりはご縁やタイミングで。また、改めて一つひとつの作品に対する感謝が溢れました。今まで思っていた“当たり前”が……決して当たり前のことではないんですが、リリースしかり、人前に歌えるという環境もですし、みんなから声援をもらうということもですし……今まであったものが非日常に変わってしまったことに対しての寂しさも相まって、改めて日常の素晴らしさにも気づけた瞬間がありました。また以前のような状況に戻れるのかという心配はありますけど……開催さえできればみんなその瞬間にかけて遊びにきてくれて。オンラインも含めて、そういう場所はこのご時世だからこそ大切にしたいなと思ってます。でもやっぱり、みんなの顔を直接見て話したいなって気持ちはありますね。

ーーMachicoさんはライブで掛け合いをしたり、MCでファンの方とコミュニケーションを取られたりしてきたので、余計に寂しさを感じそうです。

Machico:そうなんですよ! 笑ってもらえてなんぼな部分があったんですけど、最近はトークイベントでも観客の方はお話ができないので、私がすべってしまったのか、笑いたくても笑えないのかが分からないんです(笑)。「この空気感はどっちなんだ!」と思いながら、結局すべって終わってしまうことが多くて(笑)。

今回のシングルのカップリングはライブ仕様の曲なんです。今はできないかもしれないけど、会場で隣の人と少し肩が当たりながら、めちゃくちゃになりながら聴くのが楽しい楽曲なんですけど公式に促せないのが少し悲しいです。「みんな声出して〜!」って本当は言いたい曲なんですけど……お互いもどかしいというか。難しい世の中になってしまいましたね。

ーー本当にもどかしいですよね。でもそんな難しい世の中を生きる人たちの心の中で育っていく曲なのかなと思います。

Machico:そうですね。この状況が終わったときに、また違う曲になるのかなとも思います。

ーー2年前のちょうどこの時期は、バンドを従えてワンマンライブを開催されていた時期でしたね(Machico LIVE 2019 「Symphonic Session」)。

Machico:そう! 皆さんギュウギュウの中でスタンディングで見てくれていて。今だと信じられないですね。夢のようです。

ーーところで、さきほど“歌いたい欲”が高まっていたとおっしゃっていましたが、改めてそこについてもおうかがいしてもいいでしょうか。

Machico:この2年のそうした状況もあって、“歌いたい欲”がとにかく高まっていました。ソロ名義じゃなくても作品で演じたり、歌ったり、ステージに出たりはさせてもらっていたので、この2年はちょっとした充電期間とも捉えていて。充電期間というと少し大げさかもしれませんが、自分の新しい武器を習得できる期間だなと思っていました。

今回の「ENISHI」は曲調的には『マチビトサガシ』の表題曲「Everlasting Glory」と通じるものがあって。「Everlasting Glory」をいただいたときは「バラード系だから壮大に歌わなきゃ!心の叫びを表現するぞ!」と力(りき)んでいたんです。でも、この期間があったからこそ、“心の叫び”の表現が力まなくてもできるようになっているように感じたんです。例えば、今までだったら2番終わりやラスサビ終わりのフェイクのようなところは、自分の中でガッチガチに段取り決めて音を当てていっていたのが、テイクごとに声の伸び方が変わっていって。「あ、できることが増えてる!」と自分自身の変化を感じながらのレコーディングでしたね。

ーーへえ! それってすごく大きな変化ですよね。Machicoさんは普段、レコーディング前に緻密に下準備をしていくことが多いイメージです。

Machico:そうですね。今までは家で練習してレコーディングに臨むことが多かったんですけど、事務所のスタジオがちょうど空いていて、ライブのような感じで練習できる環境があったんです。それも良かったのかもしれません。その感覚のまま歌うことができて、「今度からそうしよう!」って。家だと(近所を気にして)歌いにくいので(笑)。

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