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『アイナナ』の魅力とは?あまりにリアルなアイドル達の姿を描く

ただのアイドル育成ゲームと思うなかれ!あまりにリアルなアイドル達の姿を描く『アイドリッシュセブン』の魅力とは?

バンダイナムコオンラインが提供するスマホ向けアイドル育成アプリゲーム『アイドリッシュセブン(略称:アイナナ)』。

父親の経営する芸能事務所で働くことになった主人公(プレイヤー)がアイドルのマネージャーとなり、彼らをトップアイドルにするというストーリーの本作は、今やアプリゲームにとどまらず、コミックスやアニメはもちろん、出演キャストによるライブやコラボカフェなど様々な形でファンを楽しませる人気作品となっています。

2021年12月27日にはマネージャー(作品ファン)待望の新章となるストーリー第5部がアプリ内で配信され、2022年には作品内のアイドル「IDOLiSH7」初の単独ライブ開催に加え、アニメ3期・第2クールの放送が予定されており、その人気はアプリリリースから6年経った今もとどまることを知りません。

”アイドル”を扱った作品が数多くある中、『アイドリッシュセブン』ならではの魅力とは一体どこにあるのでしょうか。

そこで今回は、約5年間いわゆる”オタクコンテンツ”から距離を置いていたが『アイドリッシュセブン』の沼にハマって見事オタクに返り咲いたマネージャー歴3年半の新人ライターが、ストーリー第1部(アニメ1期)から『アイナナ』の魅力を分析していきます!

ただアイドルが格好良い・可愛いだけじゃない!「心を打つストーリー」は「心を抉るストーリー」なんです!

※この記事にはネタバレが含まれます。

イントロダクション

「小鳥遊事務所」に集められた、未来を担うアイドルの卵たち。 お互いに出会ったばかりの7人は、性格も個性もバラバラ。 けれど、それぞれに異なる魅力を持ち、アイドルとしての未知の可能性を秘めていた。 グループを結成し、共に第一歩を踏み出した彼らの名は「IDOLiSH7(アイドリッシュセブン)」。 光り輝くステージで歌い踊る姿は、やがて人々の心を惹きつけていく。 華やかだが、時に厳しいアイドルの世界で 彼らは夢を抱きながら、その頂点を目指すーー!(公式サイトより引用)

ストーリー第1部の主役となるのは、作品タイトルと同じグループ名の「IDOLiSH7」。まずはメンバーを簡単にご紹介していきます。
 


 

七瀬陸…抜群の歌唱力と素直な性格の持ち主で、グループのセンターを務める。お人好しでやや世間知らずな面もある18歳。

和泉一織…頭脳明晰で何でも卒なくこなす17歳。礼儀正しく落ち着きがあるものの、クールで毒舌なところも。三月の弟。

二階堂大和…グループ最年長のリーダー。お兄さん的存在で飄々としているように見えて、誰よりもメンバー想い。22歳。

和泉三月…元気で明るいムードメーカー。可愛い容姿とは裏腹に誰よりも男気がある兄貴肌。一織の兄。21歳。

四葉環…マイペースで脱力系だが、運動神経は抜群でダンスの腕前はピカイチの17歳。時間や約束事にはややルーズな一面も。

逢坂壮五…真面目で誰に対しても優しく気配りのできる20歳の好青年。音楽が好きで、歌やダンスもそつなくこなす。

六弥ナギ…北欧系のハーフで、抜群の美貌を持つ19歳。基本的に紳士だが、女性をすぐに口説いてしまう癖がある。日本のアニメが大好き。

ストーリー第1部では「IDOLiSH7」がデビューに向けて奮闘するところから、デビューを経て年末の大型音楽番組「BLACK or WHITE」に出演するまでが描かれています。

『アイドリッシュセブン』の魅力①アイドル達に降りかかる容赦ない試練の数々!

『IDOLiSH7』の7人はデビュー、そして国民的番組「BLACK or WHITE」に出演するまで様々な苦難を乗り越えて成長していくのですが、降りかかる試練があまりにリアルで、「もし自分がその立場だったら…」と想像するだけで胃が痛くなるようなものばかり。

今回は数々の試練の中でも特にしんどい4つのエピソードを取り上げてご紹介します。

初ライブは3,000人収容の会場になんと9人!

デビュー前の「IDOLiSH7」の初ライブのステージとなったのは3,000人収容の野外会場。初舞台に向けてメンバー7人は歌とダンスのレッスンのかたわら、ビラ配りなどの宣伝活動にも尽力します。

しかし、蓋を開けてみると広い会場にいるのはたったの9人という大コケの結果。申し訳なさを抱えながらマネージャーからそのことを伝えられた「IDOLiSH7」のメンバー。普通なら落胆し、青ざめるような状況ですが、「そんなもんだろうと思った!」「むしろ緊張が解けた!」と明るく返す彼らに、こちらが救われたような気持ちに。

この出来事で彼らに強く惹かれたファンもきっと多いことでしょう。ちなみに、アニメではこの時に来ていたお客さんがその後も随時登場し、彼女たちが「IDOLiSH7」を応援し続ける様子が描かれます。ファンを大事にする作品の姿勢が感じられる部分です。
 
 

リアルな現実!知名度が上がったことで人気格差が発生!

初ライブは大コケしたものの、路上ライブなどの地道な宣伝活動の甲斐あって「IDOLiSH7」は次第に知名度を高めていきますが、皮肉にも知名度が上がったゆえに人気格差が生まれてしまいます。

特に人気が高かったのが四葉環と逢坂壮五の二人。そこへ、「IDOLiSH7」の人気上昇を阻止を目論む大手芸能事務所から彼らに引き抜きの声がかかってしまいます。

きっぱりと断る壮五に対し、とある事情を抱えデビューを急ぐ環はその話に乗りそうになり、壮五やそのことを聞いた他メンバーと大揉めしてしまうことに。ファンはヒヤヒヤしながら見守るものの、この出来事からさらなるシビアな展開に発展してしまいます。
 
 

もはや放送事故!?7人でのデビューがかかった生放送の大舞台で大失敗!

7人でのデビューを切望する彼らに事務所社長から出された条件は生放送の大型音楽番組「ミュージックフェスタ」で成功を収めたら7人でデビューするというものでした。

しかし、当日トラブルに見舞われ動揺したことで体調を崩した陸を気にかけるあまり、一織は本番中に自分のパートを歌い忘れてしまい、「ミュージックフェスタ」は大失敗に終わってしまいます。生放送なので放送事故と言っても過言ではありません。

7人でのデビューの夢が潰えてしまったことはもちろん、その要因となったのが今まで何でも卒なくこなし、大きな失敗や挫折とは縁のなかった一織(しかもまだ17歳の高校生)であることがあまりに辛く、彼が責任を感じてみんなに顔向けできない、と会場から走って逃げ出してしまうシーンは、目を背けたくなるほど胸が痛んだファンも少なくないでしょう。
 
 

遂に「IDOLiSH7」デビュー!しかし、デビュー曲が盗難被害に…

大きな挫折を経た後も、地道に努力を続けた7人は、ようやく悲願のデビューに向けて新曲のミュージックビデオ撮影を沖縄で行うことに。

ところが、撮影を終えて事務所に戻った彼らを待ち受けていたのは、何者かに不法侵入され、荒らされた事務所。保管されていたデビュー曲の資料が盗まれ、彼らがデビュー曲として発表する前に別事務所のアイドルが新曲として発表してしまったのです。

仕方なく既に発表していた曲でデビューすることとなり、撮影したミュージックビデオもお蔵入り。どこまでも順風満帆には行かない展開で、幾度も心が折れたというファンも。

しかし、そんな中でも諦めることなくデビュー、そしてトップアイドルを目指す彼らには勇気や元気をもらえますし、そんな彼らを応援せずにはいられなくなります。それが『アイドリッシュセブン』の魅力と言えるでしょう。

『アイドリッシュセブン』の魅力②アイドル達が抱える家族の事情

容赦なく降りかかる辛い試練に耐える「IDOLiSH7」の面々ですが、実は彼らがそれぞれ抱えた事情もアイドルものの作品とは思えないほど重いのです。

ここからはストーリー第1部で明かされる、陸、環、壮五のバックストーリーをご紹介していきます。

センター・七瀬陸の持病「喘息」と家族を捨て家を出た兄の存在

 


 

素直で努力家の陸は、幼い頃から喘息を患っており、激しい運動によって発作が起こる可能性のある喘息は歌って踊るアイドルにとってまさに致命的。

しかし、陸がその事を隠してまでもアイドルを目指したのは、入院生活が長く友達がいなかった彼にいつも寄り添ってくれた双子の兄がアイドルを目指し、養父に引き取られる形で家を出たことがきっかけ。

大好きだった兄が家族や自分を捨ててまでアイドルを目指したのは何故なのか、陸はそれを知りたい一心でアイドルを目指したのです。なお、その兄もアイドルとして登場し、家を出た理由が少しずつ明かされることになります。

人を魅了する陸の笑顔の裏にそのような過去があること、そして双子を巡る複雑なストーリーに心を揺さぶられるファンも多く、”双子推し”というファンがいるほどです。
 
 

施設育ち、生き別れた妹を探すためにアイドルを目指す17歳・四葉環

 


 

ダンスはグループ1の実力で歌も上手い天才肌だが、普段は脱力系で時間にもルーズ、スマホゲームやプリンが大好きという、まさにイマドキの高校生・四葉環。しかし、そんな彼がグループ内で群を抜いて複雑な家庭環境であることに多くのファンは度肝を抜かれます。

環は母親を幼い頃に亡くし、妹とふたりで施設で育てられます。父親は生存しているものの、生活費に手をつけるほど酒浸りで、母親が生きていた頃から度々暴力を振るっていたことから、引き離されることとなったのです。

さらに、唯一の肉親となった妹だけが養子として引き取られたものの、養父母の会社が倒産したことで連絡が途絶えてしまいます。妹を探す環は、自分がアイドルになり妹が見つけてくれればきっと連絡をくれるという希望を持ち、アイドルを志したのでした。

アイドルものとは思えないリアルで壮絶な環のバックグラウンドは、ストーリー上でも様々な事件の要因となります。そんな中でもアイドルとして、人として成長を続ける彼の姿にファンは勇気付けられ、応援したくなるのです。
 
 

音楽がやりたい!御曹司の地位を捨てて夢を選んだ逢坂壮五

 


 

常に周囲に気を配り、時間や約束事は厳守、整理整頓は欠かさない…そんな品行方正を絵に描いたような青年・逢坂壮五も複雑な家庭事情を抱えてアイドルを目指したひとり。

ミュージシャンだった叔父の影響で音楽が好きになった彼は、父の反対を押し切り家を勘当される形で音楽を仕事にできるアイドルという職を選びます。

実は彼を勘当した父は、日本を代表する大企業・ファイブスターカンパニーの社長。壮五は次期社長となるべく本人の意思に関わらず様々な教育を父から受けさせられており、そんな中で唯一心の安らぎを感じられたのは叔父から音楽を教えてもらう時間でした。

しかし、売れないミュージシャンであった叔父は一族から冷遇されたのち、亡くなってしまいます。壮五が音楽の世界に飛び込んだのは、音楽が好きだというだけではなく、叔父の行き方を否定する周囲の人間に叔父の人生は幸せだったと証明するためでもあるのです。

家を出るという決断がどれほど勇気のいることか想像に難くありません。背水の陣で夢に臨んだ壮五でしたが、「IDOLiSH7」のメンバーや先輩アイドルたちと出会うことで少しずつ成長し、彼が”本当にやりたいこと”に近づいていきます。多くの作品ファンが彼の夢が叶うことを切に望み、応援していることでしょう。
 
 

『アイドリッシュセブン』の魅力はリアリティの高さ

”アイドル”を扱った作品は数多くあれど、ここまでアイドルたちに困難を背負わせる作品は珍しいのではないでしょうか。どこまで行っても試練は降り注ぎ、次々に高い壁が立ち塞がります。しかし、それがとてつもないリアリティを生み出しているのです。

現実世界でもずっと順風満帆ということは少ないでしょう。むしろ次々に課題や問題が起きることの方が多いはず。時には失敗し、挫折することもありますが、それで全てが終わるわけでもありません。

『アイドリッシュセブン』のアイドルたちも数々の苦しい経験を強いられますが、必ず挽回するチャンスを得たり、その経験を糧にして成長を遂げたりして少しずつトップアイドルへと登っていきます。

そのリアリティさが多くのファンの共感を呼び、アイドル達を応援したくなる要因となっているのです。

おわりに

ストーリー第1部で様々な苦難がアイドルたちを襲い、ファンはそれらに心を砕くことになるのですが、ストーリー第4部まで完走した身で思うのは”まだまだ序の口だった”ということ。

以降のストーリーでは第1部を上回る苦難がアイドルたち、そして我々ファンを待ち受けています。そして昨年12月より配信がスタートしたストーリー第5部では、新キャストに櫻井孝宏さんと中村悠一さんを迎え、さらなる盛り上がりが期待されます。

芸能界や世間の荒波に揉まれながらも必死でトップアイドルを目指すアイドルたちの生々しくも美しい姿を是非ご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
 
 

『アイドリッシュセブン』公式サイト
TVアニメ『アイドリッシュセブン』公式サイト
『アイドリッシュセブン』公式Twitter
 
 

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