『ハイキュー!!』影山飛雄（かげやまとびお）解説＆情報まとめ！“コート上の王様”はどんな進化を遂げた!?

独裁者から本当の“王様”へ

　
中学時代の経験から、自分一人で頑張る節があった影山。しかし、日向が自分のトスを100％信じて飛ぶ様子、同じセッターである菅原が周りをよく見てコミュニケーションを取りながらチームを動かす様子によって気持ちが変化していきます。

仲間の強さを信じ、エースの東峰やスパイカーの田中にトスの良し悪しを尋ねるなど、「自分が考えた最善」以外も選択肢に入れるようになる影山。“コート上の王様”でいることをやめ、仲間と共に戦うことを選びました。チームメイトの実力を最大限引き出すセッター・及川の「スパイカーが欲しいトスに100%応える努力をしたのか」という言葉を受け、日向に対しても歩み寄るように。

しかし、トスをあげた先に誰もいなかったトラウマ、及川の言葉、国内トップクラスのセッター・宮侑の「おりこうさんなプレー」という指摘で思い悩みます。
そんな中で鉄壁の守備を誇る伊達工業と練習試合をした烏野。思い通りに攻撃が繋がらない中、ついに影山は「俺はいいトスをあげている。もっと決めてくれ」とチームメイトに憤りをぶつけてしまいます。

チームメイトからの拒絶を恐れて謝ろうとする影山に、日向は「お前が何を言っても納得できなかったら言うこと聞かない！」とあっけらかんと宣言。田中と月島も「言い方がムカついたら言うことは聞かない」と答えます。

コーチである繋心からも、「スパイカーが最高に打ちやすいトスはコミュニケーションをとって探るものだが、それはケンカしないということではない」とアドバイスされます。

そして、東峰や田中のミスが強敵・伊達高校を相手に試行錯誤をしていた結果だったことを知り、トラウマを克服。より冷静に試合を俯瞰し、コントロールしつつ、スパイカーを信じて攻撃を託すことができるようになります。

世界中の注目を集める天才セッター

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バレーボールのコーチだった祖父の影響で幼い頃からバレーに親しんでいた影山。体育館の隅でのボール遊びからスタートし、祖父・姉と共にバレーの練習に打ち込んでいました。早くから頭角を現し、長くボールに触れていたいと話す影山に、祖父は「強くなれば絶対にもっと強い相手が現れるから、どんどん試合できるよ」と教えます。祖父の言葉を胸にストイックに練習を続けた結果、中学では孤立してしまいますが、高校で信頼できる仲間たちに出会い、烏野高校は影山たちが入学した年、全国ベスト8へ。

引く手数多の中、高校を卒業すると影山はVリーグに進みました。10代のうちから異例の活躍を続け、日向より一足先にオリンピック日本代表にも選ばれます。

そしてついに、ブラジルでの武者修行を終えて日本に戻った日向と試合をすることに。選手としてさらに成長し、ゲームをコントロールするスキルも身に付けた日向との勝負に、影山のテンションもさらに上がっていきます。

会場中を熱狂させた試合後、影山はかつてのチームメイトでありライバルでもある金田一・国見と「年を取ってからでもいいから、また一緒にバレーをやろう」と声をかけます。コート上の王様・影山の変化を見てきた二人は、「影山は70歳になってもジャンプサーブを打ちそう」と言いつつ快諾。

影山にとって2度目のオリンピックでは、アルゼンチン代表となった及川と対峙。そしてその2年後、世界クラブ選手権の決勝では日向と再び対戦します。