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春アニメ『群青のファンファーレ』矢野奨吾(有村優役)インタビュー【連載第1回】

春アニメ『群青のファンファーレ』有村優役:矢野奨吾さんインタビュー|アイドルのセンターからジョッキーを目指す少年へ。人生をかけて競馬学校へ入学する彼らの成長物語【連載1回目】

優と深く関わる風波駿(CV:土屋神葉)

——風波駿を演じる土屋神葉さんとパーソナリティーを務めているラジオを聴かせていただきました。お二人のやり取りが面白くて癒されています。

矢野:ありがとうございます! 神葉くん面白いんですよ〜(笑)

——(笑)。土屋さん演じる駿と優の関係性が見どころの1つだとお伺いしております。主に、2人が軸となってストーリーが進んでいきますよね。

矢野:はい。風波駿は一言で言うと、優と対極にいる人間かなと思います。天才肌と言われるだけあって感性が豊かというか、感覚に優れていて。優や他の人には見えていない世界を当たり前のように見ている子です。

というのも、駿は島育ちでテレビもなくてラジオだけで競馬の情報を得ていた子で、馬に乗ったことがないけれどいきなり馬に乗れて意思疎通ができる。まず普通では考えられないことですよね。

そういう環境の中で育ってきたからこその感性を持っていますし、馬に乗る理由が他の子たちとは違います。

逆に、優は騎手になってあの大舞台に立ちたいと勝ちにこだわっていて、認めてもらうために馬に乗っている子。馬に乗る意味がまったく違うんです。

駿は他の人と違うものを持っているけれど、だからこそ、優と分かり合える部分もあれば、駿の言葉に気づかされることもありますし、お互いに切磋琢磨できる関係性です。

——なるほど。お互いに影響を与え合う良い関係なのですね。

矢野:そうですね。優は駿に支えられている部分がたくさんありますし、影響を受けまくっていると思います。俯瞰的に見ると、駿も優から影響を受けているとは思いますが、駿本人はど天然なので、そんなつもりはないんじゃないかな(笑)

あと、駿の天然発言がかなり芯を食っていることもあって、そういう意味では、神葉くんは駿に似ているかもしれません。

——何か思い当たる節があったのでしょうか?

矢野:二人で取材を受けたときに、初めてボイスを収録したティザーPVについて、僕は競馬学校に入る子たちをどう表現したら良いのかと、わりと論理的なお話をしていたんですけど、神葉くんは“あの風で葉が舞うブワッとしたイメージを伝えたい”という、かなり感覚的なお話をされていたんです。それを聞いて「え?どういうこと?」と(笑)

一同:(笑)

矢野:それは神葉くんだからこそ感じていたり見えていたりするものがあるから出る言葉だと思いますし、頭で考えてしまう僕にはないものだなと。彼は感覚で捉えることのできる役者さんなんだなと思うと、“あぁ、駿だな”と思います。そして、どっちかって言うと、僕は優だなと(笑)

——役柄とマッチしているところがあるのですね。

矢野:あると思います。特に神葉くんを見ているとそう思います。オーディションで神葉くんと掛け合いをした際に、彼の第一声からもう「駿だな」と思いました。僕にはできないお芝居をするなぁと。彼が駿で僕が優を演じられたら面白いだろうな~!と思っていたので、それが叶って本当に嬉しかったです。

——収録現場で印象に残っているエピソードがあれば、ぜひ教えてください。

矢野:現場で土屋音響監督が、僕が優役に決まった理由について “アイドル的なキラキラしたものが感じ取れたから優にした”とおっしゃってくださったことは印象に残っています。本当にキラキラしているものが出ているのか自分ではわかりませんが(笑)

あと実は僕、テープオーディションでは違う役で出していたんです。自分がお芝居できると思った役を片っ端から録って、そ出しました。たぶん、5~6役ぐらい送ったと思います。そのことを土屋音響監督は知ってくださっていて、その中から優の可能性を取っていただいたみたいです。その話を聞いたときに、「もっと自信を持ってやろう!」と思いました。

——自信はあまりなかったのでしょうか?

矢野:いや、スタジオオーディションに呼ばれた時点では「絶対自分がやる!」という気持ちで挑んではいました。ただ、どうしてテープが通ったのかわからないので、スタジオで優と駿を受けさせていただいて神葉くんの声を聞いた瞬間、「(僕は)絶対優だ!」と。

土屋音響監督から言われて自分が持っているものに気づいたように、未だに収録をしていても最初の優の印象とは違うところを感じることがあります。そこをどう表現するか、かなり探って悩みながらお芝居をさせていただきました。

僕の優の第一印象は感情をぐっと抑えちゃうような、大人の感覚を持った子なのかなと思っていたんですけど、そうじゃなくて、もっと熱血でいいしもっと感情を出して欲しいと言われて。

大人気アイドルという立場でいろんな目で見られて悔しい思いもきっとしていて、でもやってやろうという気持ちで競馬学校に入学して……しっかりしているといっても優はまだ15歳。年相応の部分を見せたほうが、優の魅力がたくさん伝わるんだと納得しました。
それから、すごくお芝居がしやすくなったんです。

——なるほど。年相応の姿が見られるということですね。

矢野:腹が立つことや曲がっていることは素直に否定したり、違うよと指摘します。逆に自分を認めてもらえたり、馬のことがわかった瞬間は喜んだり、その“素直”な部分を年相応に表現できたらなと。

ただ、僕が最初に抱いた印象も大事だと思うので、完全に子供っぽくなりすぎるよりも、大人びた優を土台にそういった感情を表現しています。

 

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