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マーダーミステリー『キルタイム・キラーズ』スタッフインタビュー

次世代ボードゲームプロジェクト「ヨフカシプロジェクト」第3弾『キルタイム・キラーズ 絶泉館の殺人』が7月に発売! ディレクター兼本作のゲームデザイナーも担当した渡辺範明氏、ディレクターの春木場將道氏、ゲームデザイナーの篠田築氏にインタビュー!

次世代ボードゲームプロジェクト「ヨフカシプロジェクト」の第3弾は、集英社と共同開発となるマーダーミステリー『キルタイム・キラーズ 絶泉館の殺人』! ミステリー界の人気作家、斜線堂有紀先生がシナリオと設定を手掛け、キャラクターデザインはTSCR先生が担当します。
 
古びた洋館「絶泉館」の主が殺され、容疑者は、現場に倒れていた5人の男女。奇妙なことに全員が記憶を失っており、しかも彼らは全員未逮捕の殺人鬼だった…!? そんな極限環境のマーダーミステリーを作り上げたクリエイターたちによる座談会が実現!
 
メンバーは「ヨフカシプロジェクト」シリーズのディレクターと本作ではゲームデザインも担当した渡辺範明氏(ドロッセルマイヤーズ)、同じくシリーズディレクターの春木場將道氏(オーシャンフロンティア)、ゲームデザイナーの篠田築氏(グーニーカフェ)の3名。

「ヨフカシプロジェクト」についての説明から『キルタイム・キラーズ 絶泉館の殺人』の誕生&制作秘話を語っていただきました。この記事を読めば、ゲームのヒントがつかめるかも!?

「ヨフカシプロジェクト」は、アニメテイストのボードゲームをメジャーで展開するなど、ボドゲ界の新機軸に挑戦中!

△左から春木場將道氏、渡辺範明氏、篠田築氏

△左から春木場將道氏、渡辺範明氏、篠田築氏

――まず「ヨフカシプロジェクト」についてご紹介をお願いします。

ディレクター兼ゲームデザイナー・渡辺範明(ドロッセルマイヤーズ)氏(以下、渡辺):コナミデジタルエンタテインメントさん、アニメイトグループのオーシャンフロンティアさん、そしてドロッセルマイヤーズによる次世代ボードゲームプロジェクトです。おもしろいボードゲームを作ることに加えて、新しいキャラクターやIPを作ることを目的にスタートしました。

その第1弾は『まっぷたツートンソウル』というラブコメ的なゲーム、第2弾の『魔警オルトロス』は魔法警察官もので、今回第3弾としてリリースするのが『キルタイム・キラーズ 絶泉館の殺人』です。
 
今回は集英社さんにも加わっていただいて、デジタルゲーム業界のコナミデジタルエンタテインメントさん、アニメ業界のアニメイトグループさん、出版社の集英社さん、うちはボードゲームが本職のドロッセルマイヤーズと、違う業界の会社が横断的に集まって、輪が広がっているところもおもしろいかなと思います。

――大型で珍しいプロジェクトなので、発表後には大きな反響もあったのでは?

渡辺:ビジネス面での反響もありましたし、ボードゲームファンの方々からも新しいタイプのボードゲームがリリースされたことでたくさんの反響をいただきました。
 
特にアニメテイストのボードゲームは、同人ゲームを中心に人気のあるジャンルではありましたが、それをあえてメジャーに展開していこうという我々の意志や本気さを感じていただき、期待してくださったのかなと思います。
 
ボードゲームは元々、ヨーロッパ、ドイツから始まった文化なので、「ユーロゲーム」と呼ばれることもありますが、一方でアメリカでも古くから多くのユーザーがいて、アメリカ発のゲームも人気を博しています。
 
そのボードゲームが文化として日本に伝わってきた当初は、ヨーロッパ風のボードゲームを作りたいという方が多かったんですけど、徐々に日本特有・独自の文化と融合してきたのが今の日本のボードゲームシーンです。その1つの到達点として「ヨフカシプロジェクト」を成功させたいと思っています。

――確かに初期のボードゲームは、戦争ものや魔法ファンタジーものが主流だった気がします。しかし現在は、人狼系と呼ばれる心理戦ものや、街や職業をテーマにしたユニークなもの、小説やアニメをボードゲーム化したものなど多種多様で、ファン層も広がっていますね。

渡辺:ドイツゲームは第二次世界大戦の反省から戦争をおもちゃの題材にすることに対して、国内での抵抗感が強かったため、逆に題材が絞られなかったことで、農業や自転車のロードゲームなど多種多様なものが題材になり、「何でもボードゲームにできるんだ!」という文化が醸成されました。
 
それが日本に伝わってきて、ボードゲームのマーケットも展開されるようになったという歴史があります。

『キルタイム・キラーズ』はミステリー作家による本格的なマーダーミステリー目指して

――本作のコンセプトやテーマをお聞かせください。

ディレクター・春木場將道(オーシャンフロンティア)氏(以下、春木場):「ヨフカシプロジェクト」のタイトルはどれもゲーム性だけではなく、世界観、シナリオ、イラストを大切にしていますが、今回は集英社さんに参加していただいたことで、シナリオや設定を担当して下さったミステリー作家の斜線堂有紀先生と、キャラクターデザインとイラスト、漫画を担当して下さったTSCR(ティッシュクリーム)先生をご紹介いただき、共同で制作することになりました。
 
渡辺:集英社さんは斜線堂先生をご紹介いただき、間を取り持ってくださっただけでなく、シナリオや世界観の構築にも参画していただき、みんなで話し合いながら作ってきました。
 
また、ゲームのキャラクターや世界観は斜線堂先生のアイデアを元にしていますが、普段はミステリー小説を書いている方なので、いかにゲームとして成立させるかを、我々からいろいろ提案させていただきました。
 
斜線堂先生ご自身も元々ボードゲームが好きで、「マーダーミステリーを作ってみたい」と思っていたそうなんです。ミステリーとしてのアイディアはあるがゲームとしての制作手順がわからない斜線堂さんと、ゲームは作れるがミステリーとしての魅力あるアイディアを欲していた我々が出会えたので、こんなに幸運な組み合わせはないと思いました。

――プロジェクトの第3弾は、マーダーミステリーでいこうと決められていたのですか?

渡辺:その通りです。マーダーミステリーを作るのなら、本業の方による本格的なものにしたかったんです。
 
キャラクターに関しても、TSCR先生はイラストレーターであり、マンガ家さんでもあるんですけど、「マンガを組み合わせられないか?」という意図もありました。本作はオープニングがマンガになっていて、導入部をマンガで読んでいただいて、そのままマーダーミステリーを始めるという流れで、世界観に入りやすくなっています。
 
そういう仕掛けができたのも集英社さんに加わっていただけたからだと思います。また僕自身は、マーダーミステリーのプレイ経験はもちろんありましたが、実際に作ったことはありませんでした。なので経験者を仲間に入れたいと思い、ボードゲームカフェ「グーニーカフェ」の代表であり、イベント企画やゲームデザインも手掛ける篠田さんに声をかけました。
 
グーニーカフェは僕の行きつけのボードゲームカフェで、実は『まっぷたツートンソウル』のテストプレイ等にも協力していただいていました。また、篠田さんが実際に作ったマーダーミステリー作品『ソルシエ 賢者たちの物語』をプレイさせてもらう機会もあり、少し荒削りではありますが個性的でおもしろい作品だなと思っていたので、今回「一緒に作りましょう」とお誘いしました。
 
ゲームデザイナー・篠田築(グーニーカフェ)氏(以下、篠田):お誘いされました(笑)。

 
(C)Konami Digital Entertainment (C)集英社
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