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初めてのノベライズは新しい経験の連続──そらるさんのボーカロイド曲から広がる物語『小説 嘘つき魔女と灰色の虹』発売記念インタビュー

ニコニコ動画発のシンガーソングライター・そらるさんが自身初のボーカロイド曲「嘘つき魔女と灰色の虹」を題材にノベライズした長編小説『小説 嘘つき魔女と灰色の虹』が11月22日(火)に発売された。

舞台はすべてが灰色に染まった“イロ”のない世界。唯一“イロ”を見ることができるのは魔法使いだけ——。鮮やかな世界に憧れを抱く少年・ルーマと魔女・イリアの出会いが、“イロ”のない世界の運命を変えていくファンタジー小説です。

今回、アニメイトタイムズでは『小説 嘘つき魔女と灰色の虹』の発売を記念して、そらるさんにインタビューを実施。小説を書くことの難しさや今回の経験で得たもの、そしてこれから挑戦していきたいことなどを語っていただきました。

 

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『嘘つき魔女と灰色の虹』を小説化した理由

──今回の長編小説はそらるさん自身が手がけたボーカロイド曲「嘘つき魔女と灰色の虹」のノベライズになりますが、小説にしようと思ったきっかけを教えてください。

そらるさん(以下、そらる):自分の中で小説にしようという想いはありませんでしたが、ちょうどコロナの影響でできる活動が限られていた時期に、「ダ・ヴィンチ」さんから曲をもとに小説を書いてみないかというお話をいただいたのがきっかけです。

最初は「ゆきどけ」など、小説化する曲の候補がいくつかありました。自分の曲の中には、物語調になっている曲が割とあるんですけど、その中からこの楽曲が1番小説化に向いているんじゃないかということで「嘘つき魔女と灰色の虹」に決まりました。

 

 

──小説のもとになったオリジナル楽曲から、どのような形で小説の世界が広がったのでしょうか。

そらる:『嘘つき魔女と灰色の虹』の世界は、本当の世界が見えている魔法使いと見えている世界が限定されている人間がいて、本当に正しいのは“魔法使い”だけど嘘つき呼ばわりされています。

もとになっている楽曲は“見えているものが本当に正しいわけではない”というテーマになっていて、小説はそこから広がっていった物語です。

──楽曲から世界を広げて小説にする作業は、なかなか特殊な作業だと思います。

そらる:そうですね。もともと楽曲として公開したものですので、すべてを語るような書き方ではありませんでした。

歌詞に関しては、本当にざっくりとしたお話のようなものを書いて、それを自分の中で映像としてイメージして印象的なシーンを歌詞に落とし込んでいくような書き方をしているので、最初は小説の書き方に戸惑いました。

──小説化するのは大変だったのでは?

そらる:設定として決めていなかった部分が大半だったので、最初にプロットを書いたときは大変でした。そこから実際に書き始めたときも、プロットからどんどんキャラクターが変わっていって「このキャラクターは今はこうは言わないよな」「こうやって動かないよな」と思うことがどんどん出てきて、プロットから結構外れてしまっていたんです。

前提が変わるとその後の物語も変わってしまうので、最終的にその辻褄を合わせるのがすごく大変でした。連載が後期に差しかかれば差しかかるほど、整合性を取るのがすごく難しくなっていって。

プロットの通りに書いておけば良かったんですけど、それだとわざとらしくなっちゃうところがあったので、そこを調整するのが大変でした。

──小説を書き上げた後、楽曲の聴き方や印象は変わりましたか?

そらる:う~ん……曲に関してはライブでよく歌う楽曲でもあるので、そこまで印象は変わっていません。ただ、楽曲に対する解像度は上がったところがあるかもしれません。

──他にも小説化する候補曲があるとおっしゃっていましたが、今改めて『嘘つき魔女と灰色の虹』を小説化して良かったなと思うことはありますか?

そらる:自分で書いた曲の中でも世界観が自分好みだったのはすごく良かったなと。ただ、現実をもとにしたファンタジーではありますが、ファンタジーをなめていた部分があったというか、見えているものを言葉にするほうがずっと楽だなと思いました。

僕は絵が描けるわけでもないので、実際にないものをそのまま言葉にする作業がどこかぼんやりとしていて、それを明確に言葉にするのが難しかったです。

たとえば、街の描写ひとつを書くにしても、もとになっているものが現実にあるわけじゃないので、どんな世界観でどんな街並みをしているのかを考えながら言葉にしていかなきゃいけない。

正直、ちょっと選ぶ題材が難しすぎたなと思いました(笑)。

──そのような楽曲制作とは違う難しさや経験をされた今、小説家デビューを通してどのようなものを得られたと感じていますか?

そらる:本当に慣れない、初めて経験する作業でしたので得るものしかなかったです。

──今後、また小説を書きたい気持ちが出てくるかもしれませんね。

そらる:今すぐには考えられませんが、いつかそういう気持ちになったら今回の経験を生かしたいです。

 

小説家さんの“あるある”を体験

──雑誌「ダ・ヴィンチ」での連載という形で始まったこの小説ですが、連載という形式をとった理由はあるのでしょうか。

そらる:連載は「ダ・ウィンチ」さんからのご提案でした。ただ、書き始めるとまとまりきらなくなり、最初は6章までの予定でしたが8章にまで連載が延びてしまったんです。

盛り上がりに欠けるところがあったり、起承転結の展開の仕方だったり、そういうことを考えずに最初は書いていたので、このままではすべてが同じ文量になりあっさりし過ぎてしまうと。そこで、後半に少しボリュームを出すために、ちょっと文量を増やしました。

──そうだったのですね。

 
そらる:曲や歌詞はその場で作ったり書き上げたりするもので、長い時間をかけてひとつの作品を作ることはこれまでやったことがありませんでした。なので、何か月も前に書いた内容は頭から抜けていたりすることもあって……。

今回は“イロ”と“時間”という概念が出てくるので、過去と現在の出来事の辻褄を合わせることがだんだん難しくなっていきました。

記憶、時間、イロの3つが関係する世界観になっていることもあり、そこの辻褄を合わせるのが本当に難しく、もう一気に書き上げていたほうが良かったかもしれないと。

一同:(笑)。

そらる:歌詞はすべてを説明できるわけではないので、あえて書かなかったり想像力に委ねる部分が強かったりするんです。

僕自身、歌詞では断片的な少ない情報で想像力を膨らませるような書き方をしていますが、小説はそこが真逆。最初から説明しないと成り立たない部分が強いんです。

そういう意味でも、小説と歌詞の書き方は本当に真逆で、そこが本当に大変でした。

──逆に、共通している部分はありましたか?

そらる:どうでしょう……どっちかというと、逆だなと感じることのほうが多かったかもしれません。

──ちなみに、現時点で歌詞と小説、どちらを書くのが向いていると感じますか?

そらる:経験値の面でいうと、やっぱり歌詞を書くほうが楽です。歌詞を書くときはメロディーに合わせて書いたり、歌詞を書きながらメロディーを修正したりしています。

でも、歌詞を書くのも音にのせて好きに文字にすればいいというわけではなくて、耳ざわりの良さや音として言葉を聞いたときの気持ち良さみたいなものを考えながら書く必要があります。

求められるスキルは少し違いますけど、慣れているという意味で歌詞を書くほうが楽ですね。

──メロディーを聴きながら歌詞を書くと思いますが、小説を書いているときも音楽をかけていたのでしょうか。

そらる:基本的には無音で書いていました。言葉がある音楽だと、そっちに頭の中の言葉が持っていかれてしまうので。音楽って流しているだけで歌おうとするというか、喉を消耗したりするらしくて。僕自身、音楽を聴きながら書けるほど慣れていないので無音の中で書いていました。

──小説を書いて良かったな、これは面白かったなと思うことがあれば教えてください。

そらる:多くの作家さんが言っている、キャラクターが勝手に動いて喋るという感覚がありました。そのせいで苦労した部分も多いですが、そういう感覚を味わえたのはすごく面白かったです。

でも、やっぱり慣れない作業で大変だったなという記憶が強くて、プロットや小説を書く前の前提の部分をもっと突き詰めておいたほうが良かったなという反省がすごくあります。

その反省から次に書くことがあればもっとスムーズに書けるだろうなと思う部分もあるので、そこは成長したかなと思います。

 

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