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アニメ『転生したら剣でした』リレーインタビュー第5回:小清水亜美

アマンダは突拍子もないように見えて、実は慈愛に満ちた人 │アニメ『転生したら剣でした』リレーインタビュー第5回:アマンダ役・小清水亜美さん

2022年10月より放送がスタートしたTVアニメ『転生したら剣でした』。アニメイトタイムズでは、本作を盛り上げるべくリレー連載をお届けしています。

今回は、最強の名にふさわしい苛烈な冒険者・アマンダを演じる小清水亜美さんが登場。フランにママと呼んでもらおうと奮闘&暴走しながらも、その一方でフランを本気で思いやるアマンダですが、そんな彼女をどう演じようとしたのか。アマンダの内面にぴったり寄り添う小清水さんに、その魅力をたっぷり伺いました。

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転生したら剣でした――。「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!作品名転生したら剣でした放送形態TVアニメスケジュール2022年10月5日(水)~2022年12月21日(水)TOKYOMX・BS朝日ほか話数全12話キャスト師匠:三木眞一郎フラン:加隈亜衣アマンダ:小清水亜美クリムト:羽多野渉ドナドロンド:稲田徹ネル:大久保瑠美ガルス:辻親八スタッフ原作:棚架ユウ(GCノベルズ『転生したら剣でした』/マイクロマガジン...

衝撃的な登場!

――アマンダは第8話で衝撃的な登場をしました。台本を読まれたときの感想はいかがでしたか?

小清水亜美さん(以下、小清水):オーディションのタイミングから原作を拝見していたので、どんなふうに登場するかはわかってはいたのですが、それでも衝撃的でした(笑)。

――ものすごい勢いがありました。

小清水:第一声の「帰ったわよ!」から「私があなたのママよぉーー!!」まで畳みかけるように話すんです。どういう話し方をすれば視聴者の皆さんにくすりと笑っていただけるのか、皆さんの脳に刻まれるのかを考えながらアフレコに臨みました。

ただ、アマンダは突拍子もないように見えて、根っこの部分は優しく慈愛に満ちた人なので、勢いで突っ走るだけではないんです。それは音響監督さんもおっしゃっていて、最初にフランちゃんを見たときに一瞬だけ間ができるような、そういう落差をつけてほしいとの指示をいただきました。第9話でもその片鱗が見えますが、話数が進んでいけばいくほど子どもへの優しい眼差しが見えてくるので、初登場の段階からそれを垣間見せるという演出プランがスタッフの皆さんの中にあったんだと思います。

――確かに、そういったアマンダの二面性と言いますか、何か秘めた思いがありそうなのが伝わってきました。

小清水:これは私の勝手な想像ですが、アマンダがフランちゃんの前で大げさに振る舞うのは、呆れられてもいいからちょっとでも楽しい気持ち、幸せな気持ちになってほしいという願いからなのかなと思ったんです。アマンダは孤児院の運営もしているので、子どもたちを笑顔にしたいという思いが根底にあると思いますし、それがやや極端な行動に走らせているのかなと解釈しました。

――なるほど!

小清水:だからこそ、大人の冒険者たちには塩対応なのかなとも思って(笑)。それは別に冷たくしたいわけではなく、自分から笑ってもらおうとしたり、楽しませたりしなくても大丈夫だと考えているからなんです。きっと冒険者たちはアマンダが何かしてあげなくても一人なり、仲間なりと生きていける。フランちゃんをはじめとする身寄りのない子どもたちとは背景が違うんです。

この作品は、一見するとフランちゃんと師匠を中心とした温かいお話に見えますが、世界観としてはかなりシビアです。明日、命が終わるかもしれない、危険と隣り合わせの世界。その世界で冒険者になることを選んだ大人は、当然、自分の決めた道ですから怪我や命に関わることも覚悟の上です。

でも、子どもたちやフランちゃんは違う。そんな世界に放り出されたら守ってあげなくてはいけないし、危険を遠ざけてあげないといけない。フランちゃんはその強さを証明していますが、事情がそれ相応にあるだろうと簡単に想像できるので、だからこそフランちゃんには過保護になってしまうのかなと思います。

――それでフランと冒険者たちとで対応の差があるように見える、と。

小清水:そうですね。決して冒険者たちを見捨てようとしているわけではなく、ある種、大人の距離感でいるということなんだと思います。

――そのアマンダを演じる上で、何か意識されていること、注意されていることはありますか?

小清水:とても強い人なので戦闘中は怖さも出しつつ、でも根底の部分には子どもたちへの思い、優しさがあることを忘れないようにしました。

ただ、ママ的な気持ちを大事にして演じようとすると、大人の冒険者たちの前でも気持ちが緩んでしまうことがあるので、なるべく緩まないように注意しました。音響監督さんから修正をいただくこともありましたが、おかげさまでアマンダが見せる表情にメリハリがつけられたと思います。

――第9話はクラッドとのやりとりも面白かったです。

小清水:クラッドくんにアイアンクローをかけるのが結構気に入っています(笑)。

――(笑)。

小清水:最初はフランちゃんに悪影響だからという理由でアイアンクローをしましたが、もしかするとアイアンクローの楽しさがクセになり、クラッドくんに対しては「元気なオモチャを見つけたわ!」となったのかも……と想像しながらやりとりを見ていました(笑)。

――後半のフランとの模擬戦は、打って変わって“最強”を感じさせられました。

小清水:敵にまわるのではないかと思われるくらいのテンションで臨みました。アマンダがなぜこの模擬戦に本気だったのかは、多分、フランちゃんの“腕前チェック”の意味があったからだと思うんです。強いのは知っているけれど師匠の存在は知らないので、この子を一人で冒険させて大丈夫なのか、強さによっては一人で冒険させてはいけないと、そこで判断するつもりだったんじゃないかなと思います。

もちろん、かわいくて強い子と戦える楽しみもなくはないと思いますが、命に関わることなので、しっかりレベルを把握しておきたかったんでしょうね。

――なるほど。戦いのあとは、アマンダが本気でフランを大事に考えていることが伝わってくる一幕もありました。

小清水:これだけ強く子どもを守りたい気持ちがあり、いつでもフランちゃんの味方でいると断言できるのは、それ相応の出来事がたくさんあったからだと思うんです。きっと冒険者になったのも子どもたちを守れる強さがほしいと思ったからなのではないか。そういった視点でこの先のアマンダを見ていただけると嬉しいです。

(C)棚架ユウ・るろお/マイクロマガジン社/転剣製作委員会
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