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春アニメ『おとなりに銀河』八代 拓&和久井優インタビュー(後編)

「……照れくさいんです。この話をするのは!」──マンガ家とお姫様のピュア&ほんわかSFラブコメアニメ『おとなりに銀河』 久我一郎役・八代 拓さん、五色しおり役・和久井優さんが1話を振り返る!(後編)

『goodアフタヌーン(講談社刊)』で連載中、雨隠ギドさん原作のアニメ『おとなりに銀河』が2023年4月より放送開始!

高校卒業後、マンガ家デビューした久我一郎はその後父親を亡くし、残された幼い妹のまちと弟のふみおを養うため、日々奮闘中。ある日原稿の締め切りに追われている一郎の元に、アシスタントとして現れた五色しおりは、一郎が驚くほどの能力でサポート。執筆作業も順調に進む中、一郎としおりに思わぬアクシデントが起きて……。

恋をしたことがない一郎としおりに訪れた初めての恋の行方、一郎の妹、まちと弟のふみおとの家族愛、同じアパートに住む人々との交流など、終始ゆっくりと温かい時間が流れつつ、世間知らずなしおりの行動などコメディ要素もあるSFラブコメ作品になっています(なぜSFなのかは1話を見てのお楽しみ!)。

『おとなりに銀河』のアニメ放送開始を記念して、前編に引き続き八代 拓さんと和久井優さんにお話を伺った様子をお届け。先日放送された第1話の振り返りをはじめ、姉弟エピソードや漫画家になったらつけたいペンネームまで色々聞いちゃいました! 和久井さんが思わず「照れくさい」とこぼした話とは……?

 

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おとなりに銀河
きっかけは、きみに触れたことでしたー恋愛初心者ふたりの“婚姻契約”から始まるハートフルラブコメディ!作品名おとなりに銀河放送形態TVアニメスケジュール2023年4月8日(土)〜2023年6月24日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャスト久我一郎:八代拓五色しおり:和久井優久我まち:遠藤璃菜久我ふみお:長縄まりあ指宿ちひろ:高橋李依護国正弘:杉田智和護国桃香:日笠陽子五色都:きそひろこ五色健:長野伸二五色文:小林さとみスタッフ原作:雨隠ギド(講談社「good!アフタヌーン」連載)監督:木村隆一 シリーズ構成:市川十億衛門キャラクターデザイン:大滝那佳プロップデザイン:宍戸久美子美術監督:平良亜梨沙色彩設計:大塚眞純撮影監督:鯨井亮編集:本田優規音響監督:田中亮アニメーション制作:旭プロダクション主題歌OP:「となりあわせ」松本千夏アニメイト通販での購入はこちらED:「NearStella」五色しおり(CV:和久井優)公開開始年&季節2023春アニメ電子書籍『おとなりに銀河』電子書籍(コミック)(C)雨隠ギド・講談社/おとなりに銀河製作委員会『おとなりに銀河』公式サイト『おとなりに銀河』公式Twitter 「おとなりに銀河」のグッズを探す動画配信情報【PR】※本ペ...

 

アニメ第1話はいろいろと情報量が多い!

──先日放送された1話を振り返った感想をお聞かせください。

八代:一郎くんと五色さんの初対面のシーンが印象的です。五色さんが初めて現れると、その姿を目にした一郎くんがぽかんとした様子は、一目惚れとも違うし、その感情を自分でも言語化も理解もできていなくて。

あとは五色さんのトゲに一郎くんが触れてしまったシーンですね。

一緒に徹夜して眠りかけた五色さんに「大丈夫?」と声をかけた時、トゲのようなものに触った瞬間、五色さんから出てきた言葉が「あなたとは契約が交わされました」ですから(笑)。あのシーンがやっぱりすべての始まりだと思うので。

和久井:あのトゲに刺さったシーンの久我さんはすごく困惑していましたね。当然の反応ではあると思うんですが、1話の久我さんはまだしおりちゃんの事情を知らないので、やり取りの一つひとつに「何だ? この人は?」みたいになっていたのが印象的でした。

お話が進んで、お互いを理解してきた今であれば、また違った反応が返ってくると思いますが、一番初めはしおりちゃんが「私は姫です」と言い出したことに対して、「えっ!?」と聞き返す描写があって。

まだまだぎこちない二人が見られるのは新鮮で楽しいなと思いました。

八代:トゲが刺さったシーンがどう映像化されるのかは原作を読まれている方も気になっているところだったと思います。

和久井:映像になって、音楽と私たちの声がのることで、マンガとは違う印象や発見があったのではないかなと。動くまちとふみおもとにかくかわいくて。

八代:いろいろと情報量が多い1話だったかなと思います。

──和久井さんはしおりとしてED曲「Near Stella」も歌われていますね。

和久井:収録が進んでからレコーディングさせていただいたので、キャラ感もつかんだ上で、ゆったりのびのびと歌わせていただきました。

真っすぐで素敵な歌詞ですが、しおりちゃんが歌うことでより美しく昇華されているなと。しおりちゃんが歌うと説得力があるんですよね。

真っすぐな言葉を真っすぐに伝えることって案外難しいと思うんですが、しおりちゃんがしっかりと感じたうえで言葉を紡いでいるんだなとわかる歌詞だから、心にすっと入ってくる曲になっているかなと。

──歌詞はしおりが初めて目にしたり、体験することへの新鮮さや日常の素晴らしさが描かれている気がします。

和久井:日常の何気ない幸せを紡いでいるような歌詞ですよね。幸せというのは当たり前のものではないと思わせてくれるし、作品が持つファンタジー感も加わって、『おとなりに銀河』のED曲らしい曲になっていて。

サウンドも穏やかで、寝る前にこの曲を聴いたら気持ちよく眠れそう(笑)。ゆったりとした曲調ですが、盛り上がるところはしっかり盛り上がっていて、しおりちゃんのワクワクした気持ちも反映されている気がするのもいいなと思います。

──しおりとして歌われていながら、「ザ・キャラソン」という感じではなく、自然に聴けるのがいいですね。

和久井:そうであれば嬉しいです。自然体のしおりちゃんでいたいという気持ちで収録しているのと同様に、レコーディングでも彼女のかわいさや素敵さは表現しできればと。

 

お二人の兄弟・姉妹関係と今も残る想い出と恨み!?

── 一郎には妹と弟がいますが、お二人には兄弟、姉妹はいらっしゃいますか?

八代:僕は3つ上の姉がいます。

和久井:私は兄・兄・私・弟と女の子は私ひとりで。小さい頃はよく遊んでもらいましたが、男の子の遊びが多くて。お兄ちゃんたちはゲームが好きで、母に「この子もまぜてあげなさい」と言われて一緒に遊んだり。

大人になってから知ったことなんですけど、当時私が手にしていたコントローラーは実はつながってなくて。

八代:ひどい!

和久井:対戦ゲームでは「いいぞ! いいぞ!」と一応その気にはさせてくれましたけど。私は幼かったし、ゲームも上手じゃなかったので、ちょっと遊ばれていましたね。

あと、お姉ちゃんが欲しかったですね。一緒にお買い物に行ったり、お洋服を共用してみたかったなと憧れます。

 

 
八代:うちはよくケンカしました。お姉ちゃんのほうが賢かったので、だいたい僕がお姉ちゃんにイタズラすると母に告げ口をされるというのがルーティンでした(笑)。

──どんなイタズラをしたんですか?

八代:僕が持っているおもちゃはヒーローや怪獣の人形で、姉はかわいいお人形さんでしたが、僕が人形遊びをしていて、人手が足りなくなるとお姉ちゃんの人形も動員するのを見つかって怒られるとか。

上京して3年目までは姉と一緒に住んでいましたが、その頃にはケンカすることはほとんどありませんでした。今では年に1度くらい一緒にご飯に行ったりと普通に仲の良い姉弟かなと思います。

和久井:いいですね。そういうのに憧れます。

八代:ぜひコントローラーの件は、お兄ちゃんを追究してほしい。

和久井:そうですね、色々聞いてみたいです。他にも、お誕生日プレゼントを私は律儀に用意をしているのに、お兄ちゃんからのお返しはポケットから取り出したガム1枚とか。大人になってからクッキーの詰め合わせとかをもらったことはありますけど。

八代:子供の頃は照れくさかったんじゃないのかな?

和久井:そういえば、私が20歳になった時だったか、お小遣いをくれたこともありましたね。

──では今、会って関係値を測ってみるのも面白いかもしれませんね(笑)。

和久井:そうですね。あの頃の恨みを(笑)。

 

もしマンガを描くとしたら八代さんはスポーツもの、和久井さんは自身のぬいぐるみたちの物語!?

── 一郎のマンガ名(ペンネーム)はここねモモティですが、もしご自身がマンガ家としてデビューするとしたらどんなペンネームにしますか? またどんな作品やジャンルを描いてみたいですか?

和久井:私は見るからに芸名みたいなものに憧れがあるので、食べ物の名前などすぐに芸名とわかるものや、性別がわからないようなミステリアスな雰囲気がある名前に憧れます。

あと書いてみたい作品ですが、これは設定だと思って聞いてほしいんですが、家に家族だと思って接しているぬいぐるみたちがいて、一緒にしゃべったり、添い寝してくれるだけでなく、珍事件も起こしてくれるんです。

それをマンガにしたらおもしろいし、かわいいだろうなと思っています……照れくさいんです。この話をするのは!

 

 
八代:いわば『おとなりに銀河』みたいなハートフルな作品ということだよね。

和久井:そうです。うちにはたくさんのぬいぐるみがいて、それぞれに名前やルーツがあって。例えばミュージシャンをやっている子とか歌が上手な子とか……あっ! 今、笑いましたよね?

八代:そんなことないです……(戸惑いながら)。

──ということは常に頭の中で物語を考えているんですね?

和久井:考えているんじゃないんですよ! 私が動かしていないのに変な体制で寝ていたりして、もう動いているとしか思えなくて。

八代:寝ている間なんですね。

──言うなれば『トイ・ストーリー』みたいな?

和久井:それをマンガにしたいです。

──名前や設定、エピソードが既にあるのなら、『good! アフタヌーン』のマンガ家の方に描いてもらいたいですね。

八代:そうなったらすごいですね。

──和久井さんはすごい引き出しがありますね。

八代:もしかたら違う質問をするほど、まだ知らない和久井さんの深い部分を知ることができるのかも?

──(笑)。八代さんはいかがですか?

八代:まず、ある言葉をローマ字にして並び替えると名前になったり、何か単語になるというギミックに憧れますね。描くジャンルとしたらスポーツかな? 僕自身、スポーツマンガもスポーツをするのも大好きなので。

プレーするのは野球、バドミントン、サッカーですが、球技は何でも観戦するし、モータースポーツも見ますし。見ているとたまにTVや映画のドラマを超えた感動をもらえることがあって、その時は嬉しさとかなわないという悔しさを感じることがあるんです。

だからスポーツものの青春ドラマを描きたいですね。夜、野球のマウンドに行ったらボールが勝手に動いているとか。

和久井:それはどういうことですか?(笑)

八代:『おとなりに銀河』にかけて、銀河が見える夜っぽさを出そうとしましたが、ちょっと無理がありました(笑)。

 

 

──しおりは19歳までマンガを読んだことがありませんでしたが、初めて読んだマンガ作品は?

和久井:初めて読んだ作品名はよく覚えていなくて。兄に連れられ本屋さんに行って、兄が選び本を手にとる姿がカッコいいなと思って。私も表紙を見た印象だけで、なぜか少年マンガを買った記憶があります。

ただ、いきなり途中の巻から読み始めたので、内容がよくわからなくて、「マンガって難しい」と(笑)。小学校の中学年頃からは兄が買ってきたマンガを私も後追いで読むようになりました。

八代:僕は姉が読んでいた『PEACE MAKER』だったと思います。あと、歴史上の人物を紹介するマンガは好きでたくさん読んでいました。最初に読んだのはアンネ・フランクかベーブルースだったと思います。

──ちなみに本作は『good! アフタヌーン』に連載中ですが、本誌に掲載されていた作品で読まれていたり、お気に入りだった作品はありますか?

和久井:アニメ化されている『空挺ドラゴンズ』は、当時の事務所の先輩が出演されているので見始めたらハマってしまって、原作も読むようになりました。あと同じくアニメになった『ぐらんぶる』や『はねバド!』も読んだことがあります。

八代:まず『ぐらんぶる』のアニメには出演したことがあります。それと『寄生獣』も。

和久井:私も『寄生獣』を読んでました!

八代:それと『蟲師』とか。僕はコミックで読むことが多いので、調べてみたら『good! アフタヌーン』に連載されていた作品が多いなと気付きました。

 

アニメならではの映像美と二人の関係性、そしてゆっくり流れる時間と雰囲気を楽しんでいただけたら

──改めてこのアニメの見どころや注目してポイントのご紹介をお願いします。

八代:まずしおりさんのシーンで銀河が広がったり、桜が咲いたり、花火が打ち上がったりなどの映像美を楽しんでいただきたいです。

そして一郎くんとしおりさんの関係性は独特であり、絶妙な距離感でゆっくり進んでいくところにキュンキュンしながら見守っていただけたら。

一郎くんとしおりさんを中心に、まちやふみおなどのキャラたちの会話や日常生活の中で気付いていくことや変化は、僕らにとっても新鮮に感じたり、気付きを与えてくれる場面がいくつもあるので、見て心が動いたり、素敵な感情が湧き上がってもらえたら嬉しいです。

和久井:日常のささいなことが物語として紡がれていて、普通に生活していたら見逃してしまうような小さな幸せや思いやりを丁寧にすくいあげている印象があります。

観てくださった方の心が温かくなって癒されたり、「そういえば、今日、こんないいことがあったかも」と前向きになれたり、ホッとできる作品だと思います。

みんなのセリフや醸し出す空気感を楽しんでもらえたらいいですね。しおりちゃんに関しては、表情の一つひとつがかわいくて、新鮮で。女性としてもとても魅力的ですが、何よりも心が美しいところに注目していただけたら。

 

 

──皆さんへメッセージをお願いします。

和久井:原作ファンの方には、キャラクターたちが動いて、声がのって、音楽も付くことで、マンガとは違う印象や発見があるのではないかと思いますので、ぜひ原作とアニメ、両方楽しんでいただければと思います。

まだ触れたことがない方も原作を読んだり、前知識がなくても楽しんでいただけますし、むしろ展開にドキドキできると思います。「ほのぼのとした日常を描いた作品かな」と思って見たら、急に銀河が広がったり、ヒロインはいきなり自分が姫と言い出したり。

久我さんとしおりちゃんの距離が少しずつ縮まっていくのか、いかないのか、ドキドキ、わくわくしてください。

八代:今回アニメになったことで、より『おとなりに銀河』の中で流れる時間がじっくり味わえると思います。

原作でもキャラたちの日常、会話や出来事がゆっくり、温かく描かれていますが、アニメになることで僕も好きな作中のゆっくり流れる時間をじっくり堪能できるのかなと。

現実世界ではせわしなく、スピード感も求められるからこそ、このアニメを見ている時間だけはリラックスしていただいて、癒しを感じていただけたらいいなと願っています。

 

TVアニメ「おとなりに銀河」作品情報

INFORMATION

“ここに広がるのは、温かくて優しい未知の日常。ほんわかハートフルラブコメ開幕!“

TVアニメ「おとなりに銀河」2023.4.8 ON AIR
TOKYO MX, BS11 4/8(土)25:30〜
AT-X 4/9(日)22:00〜 ※リピート放送あり
dアニメストア,U-NEXT 4/8 (土)24:00〜
その他放送局・配信サイトでも順次放送&配信

※放送・配信日時は変更になる場合がございます

STAFF

原作:雨隠ギド(講談社「good!アフタヌーン」連載)
監督:木村隆一 
シリーズ構成:市川十億衛門
キャラクターデザイン:大滝那佳
プロップデザイン:宍戸久美子
美術監督:平良亜梨沙
色彩設計:大塚眞純
撮影監督:鯨井 亮
編集:本田優規
音響監督:田中 亮
アニメーション制作:旭プロダクション

 

CAST

久我一郎:八代 拓
五色しおり:和久井優
久我まち:遠藤璃菜
久我ふみお:長縄まりあ
指宿ちひろ:高橋李依
護国正弘:杉田智和
護国桃香:日笠陽子
五色都:きそひろこ
五色健:長野伸二
五色文:小林さとみ

OPテーマ:「となりあわせ」松本千夏
EDテーマ:「Near Stella」五色しおり(CV.和久井優)

公式サイト
公式ツイッター(@otonariniginga)

COMICS

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毎月7日発売の「good!アフタヌーン」にて大人気連載中!(講談社刊)
https://otonari-anime.com/comics/

 

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