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『ライザのアトリエ』第7話放送後 大和田仁美インタビュー【連載第8回】

『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第7話放送後 クラウディア役・大和田仁美さんインタビュー|クラウディアはライザを見て、蓋をしてきた自分の気持ちに気づいていったのかなと思います【連載第8回】

第7話に登場するヨンナさんがお気に入り。クラウディアが一歩を踏み出すきっかけにもなっている!?

――今回のアフレコでは、メインキャストの皆さんは、同時に収録できる機会も多かったそうですね。一人で録るゲームの収録とは違い、共演者の皆さんと実際に掛け合えることで、演じる上での感覚にも変化はありましたか?

大和田:変化はめちゃくちゃありました。ライザがいてくれると迷いがないというか……。いや、もう迷ってはいないんですが、安心感がすごくあります。やっぱりクラウディアって、ライザの一言一言に影響を受けているというか、「ライザがいれば」みたいなところがあるので。もちろん、レントやタオたちも、ゲームの時の声が目の前で聴けて、アフレコでは「本物だー!」とか言ってキャッキャしながら、あの物語が返ってきたんだという懐かしさと、ほっとする感じがありました。ライザたちと掛け合えることで、ゲームの時よりもクラウディアというキャラクターがよりはっきり見えている感じがします。

――アニメの収録現場は、どのような雰囲気ですか?

大和田:私は、毎回皆さんと一緒という形ではないんですが、すごく穏やかな雰囲気で。この作品自体、すごくほっこりしているからか、そのままお芝居の後の休憩時間もほっこりしています。レント役の寺島(拓篤)さんも、「いいなー。ずっとこの世界にいたいわー」みたいなことを仰っていました(笑)。

――ここまで、クラウディア、ライザ、レント、タオについてお話を伺ってきたのですが、この4人以外にお気に入りのキャラクターがいたら教えてください。

大和田:私、第7話に出てくるヨンナさんが大好きなんです!

――3着のドレスの試着をしてくれる人を探している女性ですね。

大和田:台本を読んだ時から、ヨンナさんのキャラの強さがすごく印象的で。けっこう、めちゃくちゃじゃないですか(笑)。

――友達が結婚することになって、自分も結婚したいので、王子様を射止めるための勝負ドレスを探しているんですよね。

大和田:まずは、友達を祝いなよと思うんですけど(笑)。結局、全部のドレスを買い、すごく清々しい気持ちで「自分の気持ちに正直に」と言って、王子様を探しに行っちゃうんです。でも、それがきっかけになって、クラウディアはライザに「私も冒険に行きたい」ってようやく言えたんですよね。それぐらいヨンナさんのパワーに圧倒されたのだと思います。すごく面白いはちゃめちゃなシーンなのですが、その裏で、クラウディアはヨンナさんの人間性に心を打たれていたというのが印象的で、私はヨンナさんが大好きです。

『ライザのアトリエ』の輪がどんどん広がっていったら良いな

――大和田さんにとって、『ライザのアトリエ』という作品や、クラウディアというキャラクターは、どのような存在になっていますか?

大和田:なかなか言葉で言うのは難しいんですが……。先日、特番で『3』のトレイラー(予告動画)を初めて観た時、すごく感極まって泣きそうになったんです。『1』でクラウディアとして、いろいろなキャラクターたちと出会って。そこから、ライザに対してもヤキモチとか不安とかいろいろな気持ちを抱えたりしながら、『3』では本当に頼りになるキャラクターへと成長しました。トレイラーでは、そういったキャラクターの成長が少し見られたのですが、そこでグッときてしまって。それだけクラウディアと一緒に歩んできたものがたくさんあったんだなって、改めて実感しました。

『ライザのアトリエ』って、ひと夏の物語で、青春が詰まっていて。きっと誰にでもある青春の香りみたいなものを味わえるというか……。自分の存在をまだ確立できていなくて、「何者かになりたいのにどうすればいいんだ」ともがいていた青春時代を感じるんですよね。そんな物語の中でどんどん成長していくキャラクターの姿に私は勇気をもらっているし、目の前にある日常がより輝いて愛おしく思えるようになりました。皆さんにもそれを感じてもらえる作品になってると思います。

――アニメ化されたことで、その物語やキャラクターに新しく触れる人が、さらに増えていると思います。

大和田:ゲームをずっと追ってくださって『3』もクリアしたという方は、アニメでまた『1』に戻る感じになるので、きっと私たちのように、「最初はこうだったな」って感慨深い気持ちになっていただけていると思います。アニメを観て興味を持って下さった方には、ライザとして錬金術をするというゲームならではの楽しさもぜひ体験していただきたいです。そうやって、『ライザのアトリエ』の輪がどんどん広がっていったら良いなって思っています。

――最後に、間もなく放送される第8話の見どころを教えてください。

大和田:ルベルトさんの課題はまだ終わっていなくて…。今までライザたちがやっていたのは、ささやかなお手伝いだったのですが、今回はもっと大勢の村の人々を巻き込んでいくというか、ライザの錬金術が村の人に広く認められ始める回です。ライザができることも大きくなっていくので、それがアニメーションでどう描かれるのかは、かなり見どころだと思います。あと私は、ライザとアガーテ姉さんの関係もすごく好きで、第8話では、そこもすごく丁寧に描かれているので、ぜひ観ていただきたいです。

[取材・文/丸本大輔]

TVアニメ『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』作品情報

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

あらすじ

周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。

そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。

そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。

25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!

キャスト

ライザリン・シュタウト:のぐちゆり
クラウディア・バレンツ:大和田仁美
レント・マルスリンク:寺島拓篤
タオ・モンガルテン:近藤唯
アンペル・フォルマー:野島裕史
リラ・ディザイアス:照井春佳

(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
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