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アニメ『天官賜福』第1期を振り返り|見どころ&美しき名シーンまとめ

『天官賜福 貮』放送開始まであと少し! アニメ『天官賜福』第1期を振り返り|見どころ&美しき名シーンまとめ

アジアをはじめ世界中が熱狂する中華ファンタジーアニメ 『天官賜福』。その続編となる『天官賜福 貮』がいよいよ日本初上陸! 日本語字幕版が2023年10月18日(水)24:30よりWOWOWにて、日本語吹替版が2024年1月よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送開始となります。

架空の古代中国を舞台とし、主人公・謝憐(シエ・リェン)を巡る八百年の物語を描く本作。神秘的で壮大なストーリー、美しく繊細なアニメーション&音楽は人々を魅了し続けています。

本稿では、日本でも大反響を呼んだアニメ『天官賜福』第1シリーズを振り返ります。見どころや名シーンとともに改めて作品の魅力に触れ、『天官賜福 貮』を盛大に楽しみましょう。

※本稿にはアニメ『天官賜福』第1シリーズのネタバレが含まれます。ご了承ください。

 

目次

『天官賜福』とは?

 

『魔道祖師』の著者・墨香銅臭先生が描く小説を原作としたアニメ『天官賜福』。中国のbilibili動画で2020年10月よりアニメ第1シリーズが配信スタート(全11話+特別編)。日本には2021年7月に上陸し、日本語字幕版&日本語吹替版が放送・配信されました。日本語吹替版では謝憐役を神谷浩史さん、三郎役を福山 潤さんが演じています。(特別編は第12話として全12話の構成)

 

世界観

物語の舞台は「三界」と呼ばれる「天界」「人間界」「鬼界」の三つの領域から成る架空の古代中国。上天庭と中天庭が存在する天界には神々が住み、人界(人間界)には人間が、鬼界には死者が住んでいます。

天賦の才がある者や修行で道を極めた者が飛昇して神官と呼ばれる神になり、妖魔鬼怪が人間に危害を加えるような大きな事件が起きると下界に降り対処にあたります。

 

あらすじ

仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は天賦の才を持ち、人々を救うことを志して修行を積み、飛昇し武神となった。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。

そして800年。謝憐は三度目の飛昇を果たした。しかし“三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者は今やどこにもいない。謝憐は功徳を集めるべく、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら、神官として出直すのであった。ある日、謝憐はガラクタ集めの帰り道で、“三郎(サンラン)”と名乗る不思議な少年と出会う――

下界に降りた謝憐が最初に任されたのは、北の地で起こる『花嫁失踪事件』の解決。鬼花婿と呼ばれる謎の鬼により、多くの花嫁が連れ去られているらしい。謝憐は自ら志願してやってきた南風(ナンフォン)と扶揺(フーヤオ)の2人の神官とともに、事件の解明に乗り出すことに。

二つ目の任務は、西域の半月関での『隊商全滅事件』。妖術を使う道士に占拠され、旅立った商人達の半数が消えてしまったという。謎の家出少年・三郎も加わり、一行は旧・半月国の地を目指す。果たしてその事件の真相は――

謎はやがて謝憐の過去をも明らかにしていく。天界、人間界、鬼界という三つの領域を擁する世界を舞台に、壮大な物語が幕を開ける。

天官賜福、百無禁忌恐れるものなし。

(公式サイトより引用)

 

 

アニメ『天官賜福』見どころ&美しき名シーンとともに振り返り

アニメ第1シリーズでは、三度目の飛昇を果たした謝憐が下界に降り、北の地で"花嫁失踪事件"、西域・半月関で"隊商全滅事件"の対処にあたりました。そのなかで繊細に描かれる謝憐と謎の少年・三郎の親密さにもご注目。見どころ&名シーンとともにその軌跡を辿っていきましょう。

 

 

謝憐が三度目の飛昇を果たす

三度目の天界入りを果たした謝憐ですが、彼の飛昇の際は天界全体が激しく揺れ動くほどの凄まじさでした。その振動で鐘が落ち、宮殿が壊れてしまうほど。謝憐は飛昇して早々に多くの神官を怒らせてしまったようです。文神の長・霊文(リンウェン)は、彼が弁償のための功徳を得られるように下界での任務を与えます。

 
◆ワンポイント解説:主人公・謝憐
優れた剣術と強い義侠心を持ち合わせる美しい武神・謝憐。もとは仙楽国の太子なので「太子殿下」や「殿下」と呼ばれることも多いです。

17歳の時に悦神武者として上元の祭礼行列中に城壁から落ちた子供を救った際、謝憐の顔を覆っていた仮面が外れ美貌があらわに。それが「四名景」のひとつ「太子悦神」として伝説になっています。(四名景とは上天庭の四名の神官が飛昇する前の美談で、「少君傾酒」「太子悦神」「将軍折剣」「公主自刎」の総称。)

一度目の飛昇のあと、祖国である仙楽国で大乱が起き独断で下界に降りて介入。尽力するも戦は悪化の一途をたどり国は滅亡。謝憐は懲罰として、首と右足首に黒い「呪枷」を嵌められて法力を封印され、天界から追放されています。

今でも「呪枷」が外されることはなく下界に降りると法力がなくなるため、他の神官たちから法力を借りなければなりません。例外で、自我を持つ白綾「若邪(ルオイエ)」を操ることは可能。

 

 

 

花城との出会い

北の地では何年も前から鬼花婿と呼ばれる謎の鬼によって花嫁が奪われるという事件が起きていました。早速北の地に向かった謝憐は、自ら志願して手助けにやってきた南陽将軍の配下・南風、玄真将軍の配下・扶揺と共に任務にあたることに。しかし不思議なことに、明光将軍の守護領域でありながら何故か「明光廟」が見当たりません。

そんななか、自らおとりになるため花嫁に扮した謝憐は与君山へ。そこで出会ったのは、天界の天敵でもある鬼王・花城(ホワチョン)でした。謝憐は彼が何者か分からず警戒を強めつつ、手を預けます。

 

 

名シーン①第1話のラスト

花城にエスコートされながら二人並んで歩く非常に魅惑的な名シーン。八百年前の運命の出会い「太子悦神」から始まる過去の情景がここで差し込まれているのも秀逸です。血の雨から守るべく花城が傘を差してあげる場面も。

歩いているのは恐ろしい死体吊しの森でありながら、過去が描かれることでよりロマンティックな雰囲気を演出しています。アニメでは花城が口元に笑みを浮かべているのも注目ポイント。花城がどんな感情で今、謝憐の隣にいるのか。ぜひ妄想を膨らませてください。

 
李鑫一「一花一剣」

 

◆ワンポイント解説:花城
「絶境鬼王」として知られる花城。武器は銀色の蝶「死霊蝶」と湾刀「厄命」。世を乱すとされる「四大害」のひとりで「血雨探花(けつうたんか)」の異名を持ちます。過去には三十三人の武神と文神をことごとく打ち負かす事件を起こしており、天界の神官たちも恐れる存在です。

四大害とは、「黒水沈舟」「青灯夜遊」「白衣禍世」「血雨探花」。鬼は絶を最高等級として悪厲凶絶の四つの等級に分けられるのですが、このうち三人は絶の等級です。「青灯夜遊」こと戚容だけがその域に達しておらず等級は凶。

「血雨探花」の名の由来は、ある鬼の根城を滅ぼしたときに、道端に咲いていた花が血の雨に打たれていたから傘で遮ってやった、ということにあります。

 

 

◆ワンポイント解説:風信&慕情、南風&扶揺
南陽将軍こと風信(フォン・シン)&玄真将軍こと慕情(ムー・チン)は、かつての主君であった謝憐と八百年にわたる付き合いになりますが、過去に下界へと追放された謝憐の元を去っています。

なお、謝憐が三度目の飛昇をした際、偶然にもその振動で頭上に鐘が落ちた武神とは慕情で、風信は宮殿を壊されてご立腹でした。

二人の将軍同士の仲は悪く、配下の南風&扶揺も喧嘩ばかりしています。自ら志願してきたにも関わらず謝憐に友好的ではない様子の南風&扶揺。けれど、文句や皮肉を言いながらも謝憐に従順に仕えています。

 

 

花嫁失踪事件の真相

花城が足元の骸骨を踏みつけると強力な陣はあっけなく破られて、その先には明光廟が出現しました。その廟の中には、行方不明になっていた17人の花嫁の姿が。そして「凶」の等級である鬼花婿の正体は、宣姫という名の女将軍であることが判明します。

霊文によれば、明光将軍こと裴茗(ペイ・ミン)は飛昇する前は武将であり、戦場で敵の将軍・宣姫と深い仲になっていたとのこと。しかし愛が報われず裴茗に執着する宣姫は死後、明光将軍の管理領域で悪事を働いていました。謝憐が宣姫と対峙するなか、救援に来た明光殿の将軍・裴宿(ペイ・シュウ)により宣姫は捕らえられて事件は解決。

しかし、与君山に住むという包帯を巻いた少年の顔を見た謝憐は激しく動揺。その少年の顔にはかつて仙楽国とともに消滅したはずの「人面疫」の痕が残っていたのです。

 

 
◆ワンポイント解説:裴茗&裴宿
ここで登場した裴宿は、直系ではないですが裴茗の子孫。裴茗と区別するため裴宿は「小裴将軍」とも呼ばれています。その昔に殺戮により名をあげ、天界に昇ったのは二百年ほど前。

 

 

「三郎」と名乗る美しい少年との出会い

道観を建てて自分を祀ると霊文に告げて人間界に降り、菩薺村で見つけたあばら家を道観として住み始めた謝憐。ある日、ガラクタ(廃品)集めの帰りに牛車の荷台で「三郎(サンラン)」と名乗る美しい少年と出会います。

 

 

名シーン②出会いのひととき

家を飛び出し気ままに放浪中だと話す三郎は博識で、天界や鬼界に詳しい。そんな彼に謝憐は「花城」について尋ねます。花城には右目がないことや鬼の弱点なんかも話す三郎ですが、謝憐が探りを入れても彼に不審なところは見当たらず。紅葉林を走りぬける二人の出会いのひとときは一際美しく、三郎の心の内にも注目が集まるシーンです。

 

 

名シーン③見事な「仙楽太子悦神図」を描く

謝憐は行く当てのない三郎を菩薺観に招き入れ、二人は並んで寝ることに。翌朝、謝憐の視界に飛び込んできたのは、長らく見ることのなかった「仙楽太子悦神図」でした。仙楽太子を祀るというこの道観には肝心の神像が足りないと、泊めてくれたお礼に三郎が描いたのです。

仙楽太子の像は「片手に剣、片手に花」の姿で、「花冠武神」とも呼ばれていました。仙楽太子を知っていると言う三郎ですが、それにしても実に見事です。掃除をしたり道観の修繕を手伝う彼の姿も必見。新たに信者ができたのも嬉しいですね。

 

 

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