「第⼗八回 声優アワード」受賞者コメントまとめ｜今年は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に出演した市ノ瀬加那さん、『ブルーロック』に出演した浦和希さんが主演声優賞に！

助演声優賞

阿座上洋平さん

この度は本当に、助演声優賞という役者にとって大変光栄な賞を賜りまして誠にありがとうございます。この喜びを伝えたい方がたくさんいまして、まずは事務所スタッフのみなさま、制作スタッフのみなさま、いつも支えて下さるファンのみなさま、共演者のみなさま、そしてこれまで演じてきたキャラクターたち、なによりかけがえない人たちと出会わせてくれた母ですね。

僕のこの阿座上という苗字は母からもらった大切な繋がりです。20年前に父が癌で他界しまして、その日から女手一つで僕と妹を立派に育ててくれました。僕は高校に通わなくなるし、妹はストレートにグレるしでもう本当にすごく迷惑をかけました。

高校を卒業して1年、養成所に通って晴れて青二プロダクションに所属する日が決まり、それを母に報告しに行ったんですね。それと同じ日に母から父と同じ癌になったという話を聞きました。正直その時にもう声優という夢を自ら断ち切る覚悟でいたのですが、母はせっかく掴んだ夢なんだからとそっと背中を押してくれました。

その日から続く夢の道がですね、ここに繋がっているんじゃないかと思っています。きっとすぐ側で見てくれているんじゃないかなって思います。そこにいるんですけれども。すみません、ちょっと無理を言って席を用意していただきました(笑)。

父と母が大切にしていたことがありまして、それは誰かを助けるということ。助演声優賞という助けるという言葉が入っている賞が、僕にとっては本当に温かくて誇らしいです。僕の表現がこれから誰かの助けになれるように日々精進いたします。

石見舞菜香さん

この度、助演声優賞をいただきました。緊張とトロフィーの重みを感じて胸がいっぱいになってしまったのですけれど、私は第13回の声優アワードにて新人賞をいただきましたが、またこのステージでお話できることになるとは思わず光栄に思っております。

昨年度は本当にたくさんの素敵なキャラクター、素敵な作品に恵まれ、私自身挑戦になるような役もたくさんありました。その度にたくさんたくさん悩んで、精一杯精一杯向き合って、キャラクターと共に過ごした時間がこうしてみなさまから本当に素敵な評価をいただけてとても幸せです。

私とご縁があるキャラクターはとても真面目で努力家な子が多いなって思うんですけれども、この賞はアニメを一緒に作ってくださるスタッフのみなさま、いつも側で支えてくださるマネージャーさん、そして事務所の方々、友人、家族、後は見て下さる応援してくださるファンのみなさんはもちろんのこと、私のところに来てくれて一緒に頑張ってくれた、演じさせていただけたキャラクターと一緒に分かち合いたいなと思っております。

中学時代、なかなか人生に楽しみを見いだせなかった時に、私に夢を与えてくれた声優というお仕事を続けさせていただけていることに誇りを持って、これからもキャラクターや作品と日々向き合って精進して参りたいと思います。

能登麻美子さん

このような素晴らしい賞に選んでいただきまして心より感謝を申し上げます。受賞された方々のスピーチを聞いておりまして、またこのトロフィーを手にいたしまして、その想いと重みに今は胸が一杯です。

どの作品もどのキャラクターも、監督や音響監督をはじめ、現場のみなさまと一緒に作り上げております。なので私を通して昨年関わってくださった全てのみなさま、そして作品そのものがこの素晴らしい賞をいただいたと強く思っております。

今日1日を通じて、またご縁があって声優という職業をやらせていただきまして20数年ほどが経ちますけれど、お芝居は本当に難しくて、果てがなくて。その中で日々これが今日の精一杯だと思いますけれども、作品を見返すともっとこうできたんじゃないかなという積み重ねの中で今日まで来させていただきました。

作品というものが持つ大きな力、そしてそれが見て下さるお客様に届いた時に、生きる力であったり、感動であったり、喜びであったり。様々なものが物凄く大きな波になってみなさまに届いていく。その作品作りの一端を担っていることがこの上ない喜びであり、幸せなことです。いられる限りは精一杯精進して参りたいと思っております。