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エジプト神話BL『ENNEAD』(エネアド)セトの魅力を大特集

待望の日本語版フルカラーコミック発売記念! エジプト神話BL『ENNEAD』(エネアド)|本当に“受け”なの⁉ 沼堕ち必至「セト」の魅力を大特集

MOJITO先生が描く韓国発エジプト神話BL『ENNEAD』(エネアド)。待望の日本語版フルカラーコミック全6巻(第1部)の連続刊行が決定し、第1巻&第2巻が2024年4月24日に発売となりました。

古代エジプトを舞台に美しき神々の歪な愛を描き、エジプト神話の世界観に浸ることができる本作。日本でも多くのファンを魅了している人気作品です。

本稿ではコミックの発売を記念し、ファンからの支持も厚い「セト」の魅力を大特集! 戦争と砂漠の神セトが最高神となった経緯や、オシリスやホルスとの関係にも迫ります。エジプト神話におけるセト神についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

※本稿には『ENNEAD』第1シーズンのネタバレが含まれます。ご了承ください。

 

目次

物語の始まりとセトの誕生

 
「エネアド」と呼ばれる九柱の神々──太陽神ラー、オシリス、イシス、セト、ネフティス、ヌト、ゲブ、シュー、テフヌト。まずはその九柱神をはじめとした美しき神々の誕生からご紹介。

物語は、太陽神ラーが混沌の川の丘から自らを誕生させたところから始まります。

ラーは大気の神シューと湿気の神テフヌトを生み、さらに豊穣と多産の神バステト、愛と美の神ハトホル、真理と正義の神マアト、厄災の神セクメトを生み出します。

シューとテフヌトは愛を交わして天空の神ヌトと大地の神ゲブを生み出し、愛し合うヌトとゲブは子を望むも、なんと太陽神ラーはヌトに「いかなる月にもいかなる年にも出産してはならない」と告げました。

ヌトから助けを求められた知識と知恵の神トトは、セネト(今日のチェス)で勝利して太陽神の目を4日間眩ませます。

その4日間でヌトは、生命の神オシリス、魔法の神イシス、戦争と砂漠の神セト、調和の神ネフティスを生み出したのです。

 

 

『ENNEAD』あらすじ

神を貪るのは誰だ――――

遥か遥か昔。「エネアド」と呼ばれる九柱神のうちのひとり、セトの暴政にエジプトの地は疲弊していた。他の神々までセトに頭を下げるなか、まだ神に名を連ねていない若者ホルスが反旗を翻す。

傲慢で奔放なセトを玉座から引きずり落とさんと戦いを挑むホルス。二人の関係は次第に執着と欲望を孕んで…!?

エジプト神話をもとにした一大叙事詩BLがここに開幕!

(公式サイトより引用)

 

◆『ENNEAD』公式PV

 

沼堕ち必至! 戦争と砂漠の神セトの魅力とは?

 

王座に君臨する孤高の存在

長い間、エジプトは太陽神ラーによって大切に育てられてきましたが、太陽神をも超越する絶対的能力を持つ生命の神オシリスによる統治が始まりました。

しかしオシリスは戦争と砂漠の神セトにより殺害され、バラバラになった体はナイル川へと流されます。オシリスの妻イシスは姿を消し、最高神として王座に君臨したセトは暴政の限りを尽くし、その強さを前に神々は為す術もなくエジプトは血に染まっていきます。

そんなある日、オシリスの子であるホルスが母のイシスと共にセトの前に現れました。ホルスは自分が正当な王の後継者だと主張するも、セトはこれを認めていません。

そして、オシリスを殺害し数百年のあいだ悪事を働いたセトは、エネアド法廷への出頭を命じられます。そこで、一番強い者が王になるとセトが主張したため、セトとホルスがエジプトの王座をめぐって三本勝負をすることになりました。

セトの狂乱、暴政の裏には深い理由があり、何故このように残虐なことをしているのか、彼の孤独や寂しさ、悲しみに思いを馳せてしまう人も多いでしょう。セトには大切な家族が存在し、かつては幸せ溢れる日々を過ごしていたのです。

 

 

圧倒的な強さと美しさを放つ魅惑的な神様

戦争の神であるセトは戦いの能力が非常に高く、砂漠の神でもあるので水が苦手ですが砂を自由自在に操ります。戦いのセンスは抜群で、他者に力を誇示することも忘れません。

傲慢でもあり凶暴な性格ですが、美貌を誇る神々のなかでもセトの美しさは一際目を惹き、赤い髪と目を持つ彼の美しさは圧巻!

セトは反抗的だったり素直に言うことを聞いたり、可愛さや口の悪さをはじめ色んな顔を見せてくれるので、その魅力に心を奪われる人も多いはず。罪を犯してきたセト自身の本心、冠の下に隠された表情もまた知りたくなってしまいますね。

 

 

愛情深いのもセトの魅力

セトの妻は調和の神ネフティス。かつてのセトはネフティスと息子のアヌビスに愛情を注ぎ、仲睦まじく過ごしていました。

父であるセトのような神になりたいという幼い頃のアヌビスに、セトは自身が担う重さを背負う必要はないと話しており、アヌビスが成人を迎えるそのときには母のネフティスのような優しい神になってほしいとも言っていました。

妻のネフティスを愛し、息子であるアヌビスを大切にしていたセトは、オシリスを信頼しイシスと友情を築いていましたが、ある出来事をきっかけに状況は一変。

過去にオシリスとある取り引きをしたネフティスは地下牢獄の中で長年過ごすことになり、アヌビスは呪いにより数百年間成長が止まっており未だ少年の姿をしています。幼い頃は父であるセトを慕っていましたが、変わってしまった父に絶望するように。アヌビスは一度自らドゥアト(冥界)へ向かうも、オシリスの助けにより蘇っています。

 

まさかの総受け⁉ 魅惑的なセトに絡みつく執着と欲望

永遠に生きる神にとって人間のような規則は不要なものだと太陽神ラーは話していますが、神も人間のように思考し、恋をするようになって変わっていきました。オシリス、イシス、セト、ネフティスの4兄弟姉妹のあいだに何があったのでしょうか。魅惑的なセトに絡みつく執着と欲望に迫ります。

※以下、第1部の重大なネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

 

 

生命の神オシリスの歪な愛

 
太陽神ラーを退けるほどの絶大な力を持つオシリスは、エジプトに長寿と繁栄をもたらし人々から厚い信頼を寄せられていました。しかし、セトに殺された後ナイル川に流され、ドゥアトを統治する神となっています。

セトがエネアド法廷に出頭して裁判が行われるなか、なんと死んだはずのオシリスが姿を現しました。彼はホルスが間違いなく自分の子であることを証言し、セトに殺された日のことを話しましたが、この件の詳細は後に明かされます。

オシリスは温厚で物静かな性格ですが、愛するセトを手に入れるためには手段を選びません。ゾッとするような計画を立て、長い年月をかけてセトの精神を支配してきました。

 

 

長年にわたるオシリスの計画

かつてエジプトを統治していたオシリスは、長きに渡りひっそりと砂漠を広げていきました。弟のセトに「守護」という名目で砂漠を与えて拘束し、遥か遠くを目指そうとする自由なセトの心に気づいたオシリスは戦争を起こし、セトに課した「守護」という名の拘束を「戦争」へと替えます。

オシリスは、セトとネフティスの結婚を黙認しましたが、夫婦のあいだに子供が出来ることは許しませんでした。

ネフティスは子供ができないためオシリスの種を求めて、その結果アヌビスが誕生。セトとネフティスの子とされてきたアヌビスは、ネフティスと自分との取り引きによって生まれた子であるとオシリスが明かしています。

 

愛するセトを自分のものに

セトにとってエジプトの王、兄弟以上になり得ない自分の存在を理解し、強行手段に出てセトを奪ったオシリス。愛するセトのために育てた赤い花で漬けたお酒を飲ませ、セトを自分のものにしようとします。オシリスはセトの種を収めて、美しい花として咲かせたそうです。

オシリスがネフティスとの取り引きで得た創造の力を使い、アヌビスの魂で自分との子をつくろうとしていることを知ったセト。自分が本当の父親ではないと知ってもアヌビスを必死に守ろうとします。愛する我が子のためにセトは抵抗をやめて、自ら口づけをしてオシリスを受け入れました。

ことあとオシリスはセトの策により殺害されるのですが、ドゥアトの王になってもセトへの執着は止まりません。

 

 

セトに暗示をかけていたオシリス

オシリスはセトに疑いの種を植え付け、セト自身に神としての存在を否定する「暗示」をかけていました。セトが信じていた全てを壊し、セトを内側から徐々に破壊していったのです。

ネフティスとアヌビスに自分の存在を消されるのが怖いと話していたセト。信じていた兄と妻に数百年間騙され続けて、彼らの子を自分の子だと思って愛情深く育ててきました。

真の平和がどこに起因するのか知っていたネフティスは自分との子供が欲しかったのだろうと告げるオシリス。最強の武力を持つ神に無力さを刻みつけ、いつか耐えきれなくなったらセト自らの足でドゥアトへ来るよう緻密に計画していたんですね。

後にホルスがセトを組み敷くことができたのもこの暗示のせいで、セトが無意識に自分が弱いと信じてしまったからだといいます。

 

天空の代弁者ホルスの叔父への想い

 
ホルスはイシスとオシリスの子。まだ神には名を連ねていないものの、天空の神ヌトの加護を授かった「天空の代弁者」です。実は幼い頃に叔父であるセトに会っており、酩酊したセトにアヌビスと勘違いされたまま数日間一緒に過ごしたことをきっかけに、特別な思いを抱いています。かつてはホルスもアヌビスと同じ呪いにかかっていました。

かつて、セトに見つからないように母イシスは屈辱に耐え隠れて過ごしていましたが、成長したホルスと共にセトの前に現れ、ホルスが正当な王の後継者であることを主張しています。

傲慢で挑戦的でもあり、ちょっと距離感が近い叔父様。王座をめぐる戦いのなかで、神にすらなっていないホルスが水の中で息をしていることを不審に思ったセトが、なんとホルスに口付けをして確認している場面があります。

セトはホルスから大地の神シューの空気を察知するのですが、セトにとってはただの確認だとしてもホルスは動揺してしまいますよね。

 

 

甥のホルスに組み敷かれる叔父のセト

王座をかけた三本勝負の二試合目のあと、セトは甥のホルスに組み敷かれています。

他者の心を把握し、言葉巧みに破壊へと導くという厄災の神セクメトは、オシリスに復讐するための方法をセトに囁きました。そそのかされたセトはホルスの寝床に侵入しますが、返り討ちにあってホルスに犯されてしまいます。

理性を失ったかのようにセトを抱こうとするホルスと、必死に暴れて逃げようとするセト。強さを誇る戦争と砂漠の神セトが何故か押さえつけられ、ホルスの下で抵抗できなくなります。冠の下から露わになったセトの美しい顔にも惹き込まれる場面。セトがホルスに組み敷かれたのは、オシリスがセトに植え付けた「暗示」のせいだといいます。

ホルスは愛と美の神ハトホルからアプローチされているのですが、ホルス自身は叔父様のことで頭がいっぱいのようです。

 

 

第2シーズンでは半神に身を堕としたセトが自身の罪と向き合う旅へ

エジプトの王座をめぐるセトとホルスの戦いでは、三度の決闘の末にホルスが勝利しました。

これまで暴虐の限りを尽くし、自分を信じて慕っていた者たちを裏切り殺してきたセト。人間を手にかけて純粋な魂を粉砕し、死者の秩序を崩壊させたのです。

セトは数えきれない多くの罪を犯したため重刑は避けられないけれど、刑罰の執行までの猶予が与えられました。粉砕した魂を収集して彼らの呪いを解き、死者の秩序を取り戻すことに最善を尽くさなければなりません。

第2部では謎の髭男もセトに盛大に絡んでくることになるのですが、第1部でも少し登場していたその異国の神は、セトの美貌に魅了されてしまった様子でした。彼の思惑はいったい──⁉

半神に身を堕としたセトは、これ以降は神としての力を行使できず、贖罪でのみ砂からの応答をもらうことになります。果たしてセトは己の罪とどう向き合うのでしょうか。そして、オシリス、ホルス、アヌビス、謎の異国の神など、セトとの複雑な絡まりからも目が離せません!

 
◆『ENNEAD』第2シーズン PV

 

MOJITO先生のX
『ENNEAD』特設サイト

 

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