懐かしい冒険が新たな声で蘇るーーまるで本当の兄弟のような、戸谷菊之介さん＆榊原優希さんが語る『ジュラシック・ワールド【ザ・シネマ新録版】』の魅力【インタビュー】

アニメとは異なる、情報量を削る演技

ーー今回の新録版には山寺宏一さんをはじめ、豪華な声優陣が出演されています。

榊原：他の演者さんたちの声を聞いて、その声がシーンを構成する力に圧倒されました。「なんて素敵な演技なんだ……」と聞き惚れてしまって、出番でちょっと出遅れることもありました（笑）。でも、それくらいのめり込んで聞けたので、逆に演技で引っ張ってもらえた部分もあったと思います。

戸谷：実は実写の吹き替え自体が初めてだったので、最初はすごく緊張していました。ただ、榊原さんが色々と雰囲気をほぐしてくれたり、他の演者さんのお芝居に刺激を受けて、テンションを上げながら挑むことができた気がします。すごく勉強になりましたし、何より楽しかったです。

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＼独占TV初放送／
『(吹)ジュラシック・ワールド【ザ・シネマ新録版】』

第9弾となる #ザ・シネマ新録版 は
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ーー今回吹替に挑戦してみて、普段のアフレコとの違いを感じた点はありますか？

戸谷：僕はアニメのアフレコと同じような準備をしたうえで、原音の俳優さんの声やニュアンスをメモしていました。それがアニメと吹替の大きな違いかなと思います。

榊原：僕も吹替の経験が豊富という訳ではないのですが、やっぱり「原音がある」という点が大きな違いじゃないでしょうか。俳優さんの表情や声色、その温度感を考えて演じる必要がありますし、それに応じて声のトーンやテンションを調整するので、その点での難しさがありましたね。

戸谷：ディレクターの日向さんは「実写の場合、俳優さんはカメラに向かって演技しているので、オーバーに演じると違和感が出る」と仰っていました。

榊原：そうそう。加えて、実写作品では画面から得られる情報量が多いので、演技で情報を詰め込みすぎると過剰になってしまうんです。だからこそ、演技の情報量をあえて“削る”ことが必要になると教わりました。

ーー演技の情報量を削るというのは難しそうですね。

榊原：実践しようとすると本当に難しいです。ディレクションで「もう少しこの部分は削ってみて」と言われることもありましたし、映像を観るとそういった調整が良い方向に働いているなと感じます。

ーー今回の収録を通じて、吹替ならではの魅力を感じた点はありますか？

榊原：時折挟まれるギャグパートをテンポよく楽しめるのが、吹替ならではの面白さだと思います。字幕ではセリフを読んでいる時に、役者さんたちの表情が見られなかったりしますよね。吹替ではその瞬間にリアルタイムで表情と声が一致するので、より楽しめるのではないかなと。

戸谷：僕も役者さんたちの表情を直接見られるのは吹替の大きな魅力だと思います。それこそザック君が“ニヤッ”とするシーンなんかも、字幕を追っていると見逃してしまうかもしれません。

ーー最後に、新録版を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。

戸谷：初めての吹替だったので、自分でもどのような仕上がりになっているのか早く完成版を観たいです。『ジュラシック・ワールド』自体がとても面白い作品ですし、今回の吹替版もすごく良いものができたと思うので、ぜひ観ていただいて、この世界を一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。

榊原：今回の吹替に参加させていただいて、改めて素晴らしい作品だと再認識できました。色々な方々のお芝居を聞く中で、「痺れる」「かっこいい」と感じるシーンが沢山あったので、楽しんでいただけたらと思います。

戸谷：あとは、榊原さんのグレイがすごく可愛いです！

榊原：ありがとうございます（笑）。戸谷さんのザック君も最高なので、ぜひ注目してください！

[インタビュー／失野]

『（吹）ジュラシック・ワールド【ザ･シネマ新録版】』概要

初回放送：2月23日（日）21:00～　独占テレビ初放送

スタッフ

監督： コリン・トレボロウ
製作総指揮：スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル

声の出演

山寺宏一（オーウェン：演クリス・プラット）、園崎未恵（クレア：演ブライス・ダラス・ハワード）、
戸谷菊之介（ザック：演ニック・ロビンソン）、榊原優希（グレイ：演タイ・シンプキンズ）、
落合弘治（マスラニ：演イルファン・カーン）、田中美央（ホスキンス：演ヴィンセント・ドノフリオ）、加瀬康之（ウー：演Ｂ・Ｄ・ウォン）、関智一（ロウリー：演ジェイク・ジョンソン）、
小島幸子（カレン：演ジュディ・グリア）、増元拓也（バリー：演オマール・シー）ほか

あらすじ

ジュラシック・パーク事件から22年後、あの島ではテーマパーク「ジュラシック・ワールド」が営業中。前運営会社を買収したインド人富豪は旧パークで遺伝子担当だったウー博士と共に、優れた知能も備えた最凶恐竜「インドミナス・レックス」を遺伝子操作で作り出した。その飼育環境が適切か否かを監査するため、パーク責任者クレアの依頼で恐竜飼育員オーウェンが視察に来た日、そのインドミナスが悪知恵を働かせ檻から脱走した！

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