
生きている人間として、鬼丸を視聴者の人に感じてほしい。『真・侍伝 YAIBA』鬼丸 猛役・細谷佳正さんインタビュー
高山みなみさんの素晴らしさ
――鉄刃役の高山みなみさんと共演されていかがでしたか。
細谷:光栄でした。高山みなみさんは自分が子供の頃からTVで声を聴いている方なので。その人とライバルキャラクターとして台詞を交わせることは、とても有難いことだなと。
物語の序盤に、刃と鬼丸が決闘するシーンがあるんですけど、そのシーンをアフレコすることを、みなみさんも楽しみにしてくれていたのかもしれないと何となく感じたんです。それって凄いことだなと。
先輩としてフォローするわけでもなく、演者として競おうとするわけでもなく、ただ役としてフラットにそこにいて、お互いにそのシーンを一生懸命やっている感じがしたんですね。
凄い人だなと思いました。
アニメーターたちの覚悟と挑戦
――『YAIBA』は見たことありますか。
細谷:放送されていたアニメは観たことがありません。画像検索で絵だけは観たことがありました。
――『YAIBA』という作品は、シリアスとコミカルのバランスが絶妙です。真剣に戦っている中でギャグっぽくなって、顔も変わったりしますよね。
細谷:懐かしい雰囲気を感じました。
――細谷さんが演じるということもあり、今作の鬼丸はとても人間味を感じます。
細谷:ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。
――未熟な中学生だから、鬼になってしまうんですよね。
細谷:強さへの執着心が強過ぎるからだと思います。強さを求めるあまり、風神剣に手を出してしまい、心の弱さを風神につけ込まれてしまいました。
――鬼丸にも部下はいますけど、孤独なところがありますよね。
細谷:力と恐怖で無理やり周りを従わせているところがあるからなんですかね。
――刃はメンタルが強いですよね。
細谷:最初から完成されているキャラクターという感じがします。
――今作は東京の街並みが描かれていいます。細谷さんが気になったシーンをお聞かせください。
細谷:雷門の前で、刃と鬼丸が決闘するシーンが印象的でした。戦いがヒートアップしていって、最後バスの上で戦うんですけど、あのシーンの絵の描き込みが、本当に素晴らしかったです。
あのシーンはオーラも出ていないし、派手なビームが出るわけじゃないんですけど、『凄いアニメが始まったな』と視聴者の方には感じて貰えるのではないかなと思います。
これから『真・侍伝 YAIBA』が新作として放送されて行きますが、あのシーンは過去の名作に現代のアニメーターの方々が挑む意思の象徴というか、作品のパワーを表明しているように感じました。
――最後に本作を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
細谷:完結から30年、当時の若者達に愛されていた作品が2025年の現代に『真・侍伝 YAIBA』という新作として放送されて、今のアニメファンや原作ファンの皆さんに、どんなふうに感じてもらえるのかを楽しみにしています。
個人的に、本作は自分が子供の頃に観ていたTVアニメを彷彿とさせるような"懐かしさ"を感じているので、今の若い人達にどんなリアクションをしてもらえるのか、ワクワクしています。
楽しみにしていてください!
――ありがとうございました!
[取材・文 宋 莉淑(ソン・リスク) 撮影:小川遼]
TVアニメ『真・侍伝 YAIBA』作品情報
2025年4月から
読売テレビ・日本テレビ系全国ネット
土曜夕方5時30分枠(※一部地域を除く)

配信情報
2025年4月5日(土)より 青山剛昌アワー終了後 毎週土曜日18時30分~
Netflix・ABEMAにて最速先行配信開始
2025年4月8日(火) より 毎週火曜 0時~以降、以下配信サービスにて順次配信開始
<見放題サービス>
Disney+、DMM TV、dアニメストア、FOD、Hulu、J:COM Stream、Lemino、milplus、niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル)、Prime Video、TELASA、U-NEXT、アニメ放題、バンダイチャンネル、ふらっと動画
<見逃し配信>※各話1週間限定
TVer
イントロダクション
真のサムライを目指し、ジャングルで修行に励んでいた鉄 刃(くろがね やいば)。
ひょんなことから日本に戻り、父・剣十郎と縁のある峰家に身を寄せることに。
峰家の娘・さやかは破天荒な刃に戸惑いながらも暮らし始める。
そんなある日、さやかの学校に訪れた刃は、剣道の実力者・鬼丸 猛(おにまる たけし)と運命的な出会いを果たす。
その後、刃と鬼丸は衝突を繰り返し、強さを求めた2人に呼応するかのように古の力が目覚める。
「雷神剣」と「風神剣」―
古来より天地を揺るがしてきた魔剣が今再び目覚め、真の物語が幕を開ける―
スタッフ
原作:青山剛昌「YAIBA」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:蓮井隆弘
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン/総作画監督:亀田祥倫
サブキャラクターデザイン/メインアニメーター:前並武志
特技監督:桝田浩史
美術監督:竹田悠介 (Bamboo)
美術設定:藤井一志
色彩設計:橋本 賢
3D監督:中村幸憲
撮影監督:福士 享
編集:廣瀬清志
音楽:やまだ豊 出羽良彰
音響監督:山田 陽
音響効果:森川永子
アニメーションプロデューサー:岡田麻衣子
アニメーション制作:WIT STUDIO
楽曲情報
OPテーマ:BLUE ENCOUNT「BLADE」(Sony Music Labels Inc.)
EDテーマ:音羽-otoha-「pineapple tart」(Sony Music Labels Inc.)
キャスト
鉄 刃/高山みなみ
峰さやか/石見舞菜香
鬼丸 猛/細谷佳正
鉄 剣十郎/小西克幸
宮本武蔵/諏訪部順一
カゲトラ/千葉一伸
庄之助/越後屋コースケ
峰 雷蔵/宮内敦士
峰 静香/佐藤利奈
峰 ふじ/斉藤貴美子
ゲロ田ゲロ左衛門/大西健晴
クモ男/阪口周平
ナマコ男/市ノ瀬加那
佐々木小次郎/井上 剛















































