
「みなさんもたくさん「コヒュッ」りましょう!」──『ばっどがーる』優谷 優役・橘 杏咲さん、水鳥亜鳥役・花宮初奈さん、涼風 涼役・松岡美里さん、瑠璃葉るら役・花井美春さんが語る作品が持つ「キュン」と「エモ」のかけら【インタビュー】
「苦戦してよかったって思っちゃいました(笑)」
──『ばっどがーる』発のユニット「天狼群」としても活動がスタートします。まずアーティスト写真のカッコよさに目を惹かれました。
橘:そうなんですよ! この衣装を着ることができたのも嬉しかったですね。
松岡:衣装も可愛いよね! キャラクターカラーを意識した作りになっていて、おそろいで腰に着けているバンダナにも「BG(ばっどがーる)」と入っていて。キマってるよね。
橘:ほんとに可愛い……! 衣装の雰囲気も、それぞれのキャラクターに合ってますよね。
──「天狼群」が歌うオープニングテーマ「すーぱーびっぐらぶ!」はどのような楽曲でしょうか?
橘:とっても楽しい曲です!
花宮:キラキラだよね。
花井:うんうん。“きらら”! って感じです。
橘:その中でも、『ばっどがーる』らしさもあるんですよね。一小節に文字がたくさん詰まっていたり、〈Confuse!〉が「コヒュ」とかかっていたり。勢いが『ばっどがーる』らしいなと思います。
掛け声の部分もたくさんあって楽しいですよね。〈Confuse!〉もそうだし、〈GO!GO!GO!GO!〉の部分も。
花宮:掛け声でいうと、歌詞の〈(変身!)〉〈(まってー!)〉〈(本心!)〉のタイミングなどを、特に覚えておいてほしいです。みんなに言ってほしいなと思っています。
松岡:私、ラスサビ前に優が歌う〈(ああああああ、あの……! ……大好きです!!)〉が好きなんだよね。
花宮:うんうん。(橘さんを見て)……ここはどんな気持ちで歌ってたの?
花井・松岡:(笑)。
──ロックオンされましたね……。
橘:(少し警戒しながら)それは、歌詞に「大好き」って、書いてあるから……。
花宮:そのまま読んだの?
橘:……はい。
花宮:ほんと? 声優なのに?
橘:ああああ! うぅー!!(ジタバタして)……ここは、優の亜鳥に対する気持ちですから! 歌詞を読んだときに、優が照れながらこのセリフを言っている絵が浮かんできて、その絵に当てました!
花宮:(優しく微笑んで)そういうのが聞きたかった。
橘:はいぃ……。ありがとござぃます……。
松岡:また遊ばれたね(笑)。この曲は優が暴走した勢いに似ていると思っています。テンポや語彙力に関しても優っぽさを感じていました。
花井:たしかに。それこそ〈Confuse!〉とかね。
松岡:それでいて、それぞれのキャラクターっぽさもあって。絶妙なバランスで成り立っている曲だなと。
曲の終盤には、いわゆる落ちサビがあるのですが、涼として歌ったときにエモーショナルな雰囲気になってしまって。涼って、もどかしい想いを抱えているキャラクターなんですよね。
優への気持ちもそうですし、優といっしょにいるときも亜鳥様の邪魔が入ってうまくいかなかったり……。そういう一面があるので、「切なくしすぎるくらいでもいいのかな」と思って、あえて“切なさ”を強めに歌いました。
橘:美里さんの歌がエモすぎて、「松岡さんくらいエモくしてください」というディレクションをいただいたんです。
松岡:そうだったの!?(笑)
橘:サビと落ちサビのギャップが良かったです!
松岡:キャラクターが歌っているからさらに楽しくなる曲でもあると思っています。それぞれの共感ポイントも用意されていて、楽しいです。
花井:(頷いて)
──花井さんも「すーぱーびっぐらぶ!」が持つ魅力を感じながらのレコーディングになりましたか?
花井:そうですね! るらとしてピッタリの歌詞の部分を担当させて頂けたので、感情が込めやすく、とても歌いやすかったです。るらとして自己紹介のように「これがるらです!」と歌える部分も多かったので、楽しく歌わせていただきました。
落ちサビの前の〈トホホ これじゃ ダメダメばっどがーる……〉という部分があるのですが、このセリフチックな部分で、るらの“可哀そ可愛い”の雰囲気を込めました。
橘:るーさんの〈ダメダメばっどがーる……〉の、「るぅ……」が好きです(笑)。
花井:ありがとう(笑)。「るぅ……」は消え入る感じで歌っています。
──さらに、エンディングテーマ「BAD SURPRISE」も、「天狼群」が歌唱を担当しています。
松岡:曲調はバリバリにカッコよくキマっている雰囲気なのですが、歌詞は頑張って悪ぶっている感じがあるんです。〈ダルそうにしろ〉という歌詞だったり、〈へいよーめーん?〉がひらがなになっていたり……背伸びしてカッコつけている感じが『ばっどがーる』っぽいですよね。
橘:この曲も、それぞれのキャラクターに合ったポイントが多いですよね。〈平穏な日々をガラスの靴で 踏み潰すようなびっくりが欲しい〉の亜鳥先輩がとても好きなんです!
花宮:踏み潰すように歌っていました(笑)。
──踏み潰すように?
橘:ガラスの靴で踏んでいそうな歌声でした(笑)。
松岡:本当に! 「ジャリっ」みたいな音が聞こえてくるような……(笑)。こちらもキャラクターとして歌えたので、レコーディングがとても楽しかったです。
花井:うんうん。るらちゃんとしても、可愛さよりダルさを出して、結構悪そうに歌いました。
松岡:「悪ぶっているるら」だったね。でも〈ほらほらかわいかろう!!?〉の部分は可愛かった!
花井:ソロのところは可愛くやらせていただきました(笑)。ZAQさんのディレクションのもと、一言一言、ニュアンスを変えて歌わせていただいたので、早く聴いてほしいです。
花宮:ハモの部分は、ZAQさんが歌ってくださっているんです。それが本当に素晴らしくて! 聴けばわかると思いますので、ぜひ見つけていただきたいと思います。たしか、ZAQさんも、Xで“匂わせ”をしていたかも……? 見つけていただきたいですね。
花井:〈(おい)〉の部分、色々なキャラでやらなかった?
橘:やりました!
──「色々なキャラ」ですか?
花井:「男子高校生のような雰囲気で、ゴツくお願いします」みたいなディレクションもあったんです(笑)。
花宮:そうなんだ。私は「いつもどおりお願いします」って感じでした。亜鳥だからかもしれないけれど……。
松岡:私もバリエーションは少なかったな。
──様々な花井さんの声が聞ける、と。
花井:全然るらちゃんの声じゃなかったですけどね(笑)。
橘:音に厚みを持たせる担当だったんですかね。
松岡:レコーディングしながら、なんかガラが悪い人がいるなって思ってたけど……。
花井:それ、私かも!(笑)
橘:私も色々やってたので、私の声の可能性も……!
松岡:二人がガラを悪くしてたんだ……!(笑)
──コーラス部分も必聴ですね! ほかにレコーディングで特にこだわった箇所はありますか?
橘:最終盤の〈バグって笑ってオラオラオラオラ〉と〈舐めんじゃないですよ〉がこだわりです。両方とも、前半部分にも出てくる歌詞なのですが、最後の「オラオラオラオラ」は「もっとオラついて」とアドバイスいただいたので、某レースゲームで熱が上がってしまって、口が悪くなっているときの雰囲気で歌いました!
松岡:クソガキ感がある、可愛い「オラオラ」でしたね。
花井:クソガキ感……(笑)。ZAQさんのディレクションもわかりやすくて、よりレコーディングが楽しかったです。
橘:本当に! 〈舐めんじゃないですよ〉も、「最初に『ん』を発音して」そうしたら「頑張ってワルぶっている感じも出るし、勢いも出るよ」とアドバイスいただいて、「ん舐めんじゃないですよ!」と歌ったんです。
松岡:めっちゃ顎上げながら歌っているような声でした。
橘:めっちゃ顎上げてました。
松岡:(笑)。
橘:ワルそうに仕上がったので、注目してほしいです!
──花宮さんは、「BAD SURPRISE」のレコーディングで印象に残っていることはありますか?
花宮:レコーディング中に苦戦した部分があったのですが、そのフレーズをZAQさんが歌ってくださったんです。それが嬉しかったですね。「ZAQさんの歌をタダで聴けた!」……と(笑)。
一同:(笑)。
花井:「私のためだけに歌ってくれた」んだもんね。
花宮:苦戦してよかったって思っちゃいました(笑)。
松岡:(笑)。エンディング映像では、「天狼群」の衣装と連動した仕掛けもあるので、そのあたりも注目してほしいです!

















































