
『呪術廻戦』死滅回遊(しめつかいゆう)の情報まとめ ルールや目的、結界(コロニー)、泳者(プレイヤー)についてご紹介!
『呪術廻戦』は2018年から「週刊少年ジャンプ」にて連載されている芥見下々先生の大人気漫画です。TVアニメは起首雷同編まで進んでおり、2023年にアニメ第2期の放送が決定しています。連載では渋谷事変編を終え、新たな展開・「死滅回遊」編がスタート!
しかし、ルールが多くて正直わかりにくい、誰がどこで何をしているのかがわからないという方も多いと聞きます。
そこで本記事では死滅回遊編の概要をご紹介! これを読めば、死滅回遊編がなんとなくわかり、より作品の世界に入り込めるはずです。
※本記事にはネタバレが含まれておりますのでご注意ください。
死滅回遊とは? 渋谷事変編から死滅回遊編までの流れ
10月31日渋谷に帳が降ろされ、呪術師と高専生は班を組み渋谷駅周辺で待機します。しかし五条悟が獄門彊(ごくもんきょう)に封印されて事態は急展開。五条によって均整が保たれていた呪術師界は崩壊し、23区は壊滅状態に陥ります。
こうして呪術師と高専生は呪詛師と呪霊と死闘を繰り広げますが、重傷者、死亡者が多く甚大な被害が出てしまうのでした。夏油を追い詰めるも獄門彊を持って消え去ります。
そして夏油が仕組んだ呪術師の殺し合いゲームが「死滅回遊」が開始。伏黒の義姉・津美紀も巻き込まれており、このゲームを止めるにはやはり五条の力が必要不可欠です。津美紀を助け出すため、五条を獄門彊から脱出させるため、虎杖らは立ち上がるのでした。
そもそも「死滅回遊」の名前の由来は?
この「死滅回遊」とは、ダイビングなどで使われる用語の「死滅回遊魚」から来ていると言われています。
「死滅回遊魚」とは熱帯・亜熱帯に生息している魚たちが海流によって水温の低い海域に流れついてしまい、水温の変化に耐えきれず、死滅してしまうことを指す言葉です。
そのため死滅回遊のプレイヤーの表記は「泳者」となっています。言葉の意味通り、虎杖や伏黒たち泳者は死滅してしまうのか……!?
死滅回遊の目的
死滅回遊の目的の前に抑えておきたいポイントは「夏油=加茂憲倫=羂索(けんじゃく)」であるということです。今まで夏油とされていた呪詛師は渋谷事変にてかつての加茂憲倫だとわかりましたが、加茂の名も仮。呪術高専にいる天元様より本名は羂索だとわかり、他社の肉体に宿って長年過ごしている呪詛師だということが判明しました。
羂索の目的
羂索の目的は「人類の進化手段として天元と人類の同化」です。
つまり、天元様は天地そのものであり、至る所に進化した天元様の魂があります。その魂と同化させると人は術師という壁を越えて、天元様のように、そこにいてそこにいない「新しい存在」になれるのです。
しかし、問題点があり、進化した天元様は現在呪霊に近い存在であるということ。夏油の呪霊操術によって、天元様が同化を拒否することができなくなってしまっています。そこで、脹相、九十九由基は天元様の護衛をすることになりました。
高専メンバーの参加目的
目的①・伏黒津美紀の救済:伏黒の義姉である津美紀は寝たきりの状態になっています。津美紀のような人やゲームに消極的な人を救済するために、死滅回遊を抜け出せるルールを作ろうと計画しました。
目的②・五条悟封印の解放:羂索は過去2回、六眼(りくがん)の術師に敗れています。渋谷事変にて獄門疆に閉じ込められてしまった五条は六眼の持ち主。最強で呪術師界への多大な影響力を持つ五条の解放が問題解決の近道であり、必要不可欠です。
死滅回遊のルール
死滅回遊のルールは17巻第143話「もう一度」にて記載されています。全てを載せておきますが、これを頭に入れていなくても3つのポイントさえ抑えておけば、物語を楽しむことができます!
死滅回游〈総則〉
1、泳者は術式覚醒後 十九日以内に任意の結界にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。
2、前項に違反した泳者からは術式を剥奪する。
3、非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。
4、泳者は他泳者の生命を絶つことで点を得る。
5、点とは管理者によって泳者の生命に懸けられた価値を指し 原則術師5点、非術師1点とする。
6、泳者は自身に懸けられた点を除いた100得点を消費することで管理者と交渉し 死滅回游に総則を1つ追加できる。
7、管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。
8、参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。
追加ルール
9、泳者は他泳者の情報ー“名前” “得点” “ルール追加回数” “滞留結界” ーを参照できる
10、泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる
というのが、現状コミック19巻のルールです。
ここでストーリーを楽しむための大枠のポイントを3つにまとめました。
ポイント①:術式覚醒者は半強制的に死滅回游に参加しなくてはならない
19日という猶予期間はあるものの、術者は期間が過ぎてしまうと術式が剥奪されてしまいます。作中では19日が経過したキャラクターはまだ登場していませんが、キャラクターたちは死滅回遊のルールの特性を考察した結果、「術式の剥奪=死」なのではないかと予想し、参加せざるを得ない状況になっています。
ポイント②:泳者は殺し合いを強制されており、参加後にポイント獲得がないと死んでしまう
泳者は他の泳者を殺し、勝つことでポイントが獲得できます。参加後、19日間ポイントが動かない場合(他の泳者を殺して自身のポイントを増やさなければ)術式が剥奪されて死んでしまいます。
ポイント③:獲得した100ポイントでルールを追加することが可能
伏黒が狙っているのはここです! 遠回しに既存のルールを否定し、津美紀を助けたり、殺し合わないようにしようと考えています。そして10個目のルール追加は19巻にて実現しました。
結界(コロニー)について
死滅回遊が開催されている会場を結界(コロニー)と呼びます。日本に10カ所あり、青森・岩手・宮城(仙台)・東京(2会場)・愛知・京都・大阪・広島・鹿児島です。
結界に入った時点で死滅回游へ参加を宣誓したことになります。侵入すると、1つの結界内に設定された9つの侵入地点がありランダムで転送されます。そしてその地点には初心者(ビギナー)狩りが行われており、結界に入り落下し動揺している者を狙い打つ泳者がいるので注意が必要です。
死滅回遊の泳者(プレイヤー)
現在、呪術高専の参加者は5名、虎杖悠仁・伏黒恵・乙骨憂太・パンダ・秤金次です。虎杖と伏黒は東京第1結界、乙骨は仙台結界、パンダと秤は東京第2結界に参加します。
その他、泳者ではないですが重要な役割を果たしているキャラクターもいます。脹相、九十九由基は天元様の護衛、真希は呪具庫解放と禪院家討伐、星綺羅羅は連絡役として結果以外で待機しています。
今後戦う・探す新キャラ
鹿紫雲一(かしもはじめ):200ポイントを獲得しており、100ポイントを使って9個目のルールを追加しました。
来栖華(くるすはな):自らを天使と名乗り、1000年前の術師です。術式を消滅させる術式を持っているので、虎杖らは五条の封印を裏側から解除するために接触したいと考えています。
日車寛見(ひぐるまひろみ):元弁護士の術師です。虎杖と戦い、100ポイントを使って10個目のルールを追加しました。
麗美:日車の居場所を知っていると伏黒に嘘をつきました。伏黒は居場所を教える代わりに騎士(ナイト)になることをしぶしぶ承諾し新宿へ向かいました。
レジィ・スター:ミノムシのように全身にレシートを身につけている術師です。伏黒と戦います。
高羽史彦(たかばふみひこ):35歳の滑っているお笑い芸人の術師です。お笑いスタイルは暴力肯定派の古いタイプと公言しています。
まだまだ続く死滅回遊、ルールの裏側に隠された羂索の狙いとは……?
『呪術廻戦』死滅回遊編を楽しむための概要を一挙にまとめました。ルール10個全てを把握していなくとも、物語を理解し楽しみやすくなっていたら幸いです。
コミック19巻にてレジィが感じたルールの「嘘(ブラフ)」の話をしています。羂索が死滅回遊を永続させたい本当の理由はなんでしょうか? 死滅回遊が役割を終える瞬間はいつなのかなど、まだまだ謎が多いです。GWに漫画を読み返し、考察してみるのも面白いかもしれませんね。
【文/杉村美奈】