
入野自由さんが音楽活動を再始動! 日本コロムビア移籍第一弾シングル「Who I Am」発売記念インタビュー「コンセプトは“自分を疑う”。自分と向き合うことを、楽曲にしたいと思いました」
声優、俳優、そしてアーティストとして多彩に活躍する入野自由さんが、日本コロムビアへのレーベル移籍後初となるシングル「Who I Am」を2025年7月30日にリリース!
“自分を疑う”というコンセプトはネガティブにも聞こえますが、できあがった楽曲は、ポップなサウンドがポジティブな推進力を描き出す、再始動にふさわしい意欲作。
自身の原点を見つめ直しながら、新たな環境の中で生まれた“変化”をどう表現したのか……。今の率直な心境から、楽曲に対するこだわりまで、たっぷりと聞かせていただきました!
「歌詞と曲調のギャップが、おもしろくなればいいなと」
――音楽活動を再始動する、今の気持ちをお聞かせください。
入野自由さん(以下、入野):音楽活動自体は今後も続けていきたいと思っていましたが、もっと新しいやり方はないのかな?と模索する中で、改めてお声掛けをいただいたことが、再始動のきっかけになりました。
僕自身の音楽活動に向き合う気持ち、そのベースは同じままですけど、チームがガラッと変わったので、今は何もかもが新鮮。いろいろと刺激を受けています。
――ファンの方からの反響も大きかったのでは?
入野:そうですね。僕の歌が好きでファンになってくださった方も、多くいらっしゃるので。
音楽活動は辞めないよ、と伝えたつもりだったんですけど、やっぱりどこか不安に思っていたのかな……。みなさんすごく喜んでくださって、待っていてもらえたんだ!と僕も嬉しかったです。
自分の活動意義みたいなものを感じられて、また一歩ずつがんばろうと思えました。
――そういった想いの中で生まれたリード曲「Who I Am」は、これまでにも入野さんの楽曲を手掛けてきたTAIL(向井太一)さんとのタッグですね。
入野:以前は、向井太一さん名義で楽曲を提供してもらっていましたが、名前を変えてさらに進化しているTAILさんと、音楽活動を再始動する自分とが重なる部分を感じて、再デビュー曲をお願いすることにしました。
――TAILさんには、どんな風に楽曲制作を依頼したのでしょうか?
入野:まず、“自分を疑う”というコンセプトを伝えました。
もともと“神様を作らない”というのが自分のポリシーで、例えば“この人の言うことは絶対正しい”みたいな考え方を持たないようにしているんですけど、自分に対しても同じように、本当にそれでいいのか?と疑ってこそ、前に進むことができるんじゃないのかな、と。
マイナスに聞こえるかもしれませんが、お芝居をする時も、自分はこういう芝居をしたいんだ!と頑なにはならず、これで正しいのかな?と確かめながら一歩一歩進んできたところがあるので、音楽活動もそんな風に歩んでいきたい――その想いを曲にしようと考えました。
とは言え、再デビュー曲なのでTAILさんには、「サウンド感はポップに、歌詞と曲調のギャップがおもしろくなったらいいな」とも伝えました。
――“自分を疑う”というコンセプトは、長く温めてきたものですか?
入野:ずっと思っていたことでもありますが、たまたま舞台の休演日に観に行った映画のテーマが“疑念”と“確信”だったんですね。今の僕に刺さる言葉がたくさん出てきて、改めて自分と向き合うことをテーマに、楽曲を作りたいと思いました。
――そのきっかけになった映画とは……?
入野:『教皇選挙』です。内容もおもしろかったんですけど、これって本当に正しいのだろうか?と常に疑い続ける姿勢に、インスピレーションを受けました。映画や舞台からはそうやって、たくさんの刺激をもらっています。
何かを探すために映画館へ行く時もあれば、シンプルに好きだからという理由で観る場合もあるし。でも、ふらっと観に行った時の方が、受け取るものが多い気がしています。













































