アニメ
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第12話「だから僕は…」用語解説

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第12話「だから僕は…」用語解説(エンディミオン・ユニット、オーパーツ、白い悪魔、本物のガンダム、シャア専用の赤いモビルスーツ)

「もしこのような愛らしい子が持てるなら母親になるのも悪くない」

幼いシャアを見た若き日のキシリアが語ったセリフ。政治と権力に囲まれたザビ家の一員として育った彼女が、一瞬だけ見せた個人的な感情の揺らぎが表れている。

劇中では、ザビ家の中で将来を約束された存在であるキシリアが、幼いシャアの姿に触れた瞬間、ふと「女性としての生き方」を想像する。その発言は、政治的立場とは異なる人生への淡い憧れ、あるいは「もしも」の選択肢への羨望とも受け取れる。

しかし同時に、「このような愛らしい子」という条件付きの言い回しからは、キシリアが本質的に人を“感情ではなく価値で評価する”傾向を持っていることもうかがえる。

「なんだこの言い知れる恐怖は…」

ガンダムを目の前にしたシャリア・ブルが口にするセリフ。
この後に続けて、「私はいつかどこかで、あのモビルスーツに討たれたことがあるのか?」と語り、過去とも未来ともつかぬ因縁を感じ取っている。

実際、『ファーストガンダム』や『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』においても、彼はアムロの駆るガンダムに討たれており、それが彼自身の中に“既に刻まれている運命”として残っているかのようにも見える。

「ジオンが戦争に負けた世界だと?」

ガンダムを目にしたキシリアが放ったセリフ。その場に何の説明もないまま、機体の存在だけを手がかりに、世界の構造そのものを見抜くような鋭さを見せている。

キシリアは、“ララ音”や“キラキラ”を確認でき、ニュータイプとしての素養があるが、このセリフも、そうした能力の一端として、「見えない真実に感づく洞察力」が強く表れている場面のひとつといえる。

また、11話でシャアはニュータイプについて「私は洞察に満ちた優しさを持つ者をニュータイプと理解している」と語っており、この「洞察に満ちた=本質を見抜くこと」という観点から見れば、キシリアもまたニュータイプの可能性を秘めた存在として描かれていることがうかがえる。

「ニュータイプ」関連ワード

  • 「できれば貴方のようなニュータイプを殺したくないのですが……」[11話解説]
  • 「本物のニュータイプならそんなことしないよ」[11話解説]
  • ニュータイプの未来(キシリアの思想)[11話解説]
  • ニュータイプの未来(シャアとシャリア・ブルの思想)[11話解説]
  • シムス・アル・バハロフ大尉[05話解説]

  • シャアがキシリアを殺すシーン

    赤いガンダムが、ザクのバズーカーを拾って、キシリアの乗るチベに向かって砲撃するシーン。

    『ファーストガンダム』の最終話でも、敬礼してからキシリアを撃ち抜くシーンがある。

    「私にはわかる 貴方がジオンを率いるのは危険だ」

    シャリア・ブルがシャアに対して放ったセリフ。
    続けて「いつか、キシリア様のように地球に住む人類の粛清にたどりつく」と語り、その先にある未来を暗示している。

    この言葉に対し、シャアは「未来でも見てきたような言い様だな」と返している。

    シャリア・ブルの感じ取っている未来とは、『逆襲のシャア』で描かれる、地球に住む人類を粛清しようとするシャアの姿そのもの。

    アルテイシア・ソム・ダイクン

    ジオン・ズム・ダイクンの娘であり、シャア(本名:キャスバル・レム・ダイクン)の実の妹。

    『ファーストガンダム』では、セイラ・マスの名で登場し、ホワイトベースのクルーとして多くの重要な場面に関わる存在となっている。

    物語終盤では、ララァの生死に関わるきっかけを作るなど、単なる脇役ではなく、展開の鍵を握る人物のひとりとして描かれている。

    『ジークアクス』では、シャリア・ブルがジオン公国の未来を託そうとする人物として名前がでてくる。

    巨大化したガンダム

    劇中にも巨大化後に質量を持っていると言及されており、実態として存在している。ファーストガンダムの視点では、『機動戦士ガンダムF91』において、高速で動く際に現れるF91の残像に質量が存在するシーンがある。

    また、富野由悠季作品の視点では、『聖戦士ダンバイン』でパイロットの負の感情が暴走し、「ハイパー化(巨大化)」するシーンがある。

    両作品とも、本作とは演出が異なるため、文脈としての繋がりはないと思われる。

    「違うか?」

    シャアが、キケロガのコックピットを狙い撃ちにしたと思ったが、どこか違和感を感じて言ったセリフ。

    『ファーストガンダム』では、ジオングの胸部を撃ち抜くアムロが言ったセリフに類似している。ジオングのコックピットは頭部で、シャアは頭部だけを切り離し脱出。

    『ジークアクス』でも、シャリア・ブルは本体からコックピット部分を排出し脱出。

    本物のニュータイプ(シャリア・ブルの考え)

    巨大なガンダムに立ち向かうニャンの姿と、彼女の今ままでの行動をみて、シャリア・ブルが悟った「ニュータイプ」の存在理由。
    劇中では「自由のために傷つく者こそ、本物のニュータイプだから」と言っている。

    本物のニュータイプ(マチュの考え)

    シュウジとララァの関係と断ち切りたいと願うマチュは、シュウジに向かって、そしてララァにむかって、「誰かに守れなきゃ生き残れないなんて、そんなの本物のニュータイプじゃない! 私たちは毎日進化するんだ。明日の私はもっと強くなってやる! 誰かに守ってもらう必要なんてない! 強い!ニュータイプに!」と言っている。

    おすすめタグ
    あわせて読みたい

    機動戦士Gundam GQuuuuuuXの関連画像集

    関連商品

    おすすめ特集

    今期アニメ曜日別一覧
    2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
    2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
    2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
    2026年春アニメ一覧 4月放送開始
    2025秋アニメ何観る
    2026冬アニメ最速放送日
    2025秋アニメも声優で観る!
    アニメ化決定一覧
    声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
    平成アニメランキング
    目次
    目次