
新アニメ化を通してぬ~べ~の魅力を実感。作者の「また5年3組の生徒を守ってやってほしい」の声で奮起ーー『地獄先生ぬ~べ~』鵺野鳴介役・置鮎龍太郎さんインタビュー
アフレコ収録現場で、誰も触っていない空気清浄機が動き出す?!
――アフレコ収録の現場の雰囲気についてお聞きします。平成版と令和版では置鮎さんの年齢も変化しているので、収録現場でのポジションも違いますか。
置鮎:平成版のアニメーションは、共演者が藤田淑子さん、冨永みーなさんといった先輩の方もいらっしゃいました。自分もまだ20代でしたし、中には同年代もいましたけど、とにかく自分は若手の方でした。今回の作品は、当時よりも世代は上なんだけど、僕よりはみんな世代が下です。森川さんだけは変わらずに、いつも年上という感じですね(笑)。
そういったポジションの違いはありますけど、作品に関わっていない期間も役を演じる心づもりはずっとできていたつもりでしたし、気持ちが途切れていなかったので、収録に際してもそんなに怖いこともなかったです。ただ、初めて収録をご一緒する方もいらしたので、「みんなと馴染めたらいいな」という感じでいました。
――『AnimeJapan 2025』のステージイベントでは、置鮎さんがチームを引っ張っていっているように感じました。
置鮎:アフレコ収録は去年の夏から始まっていて、キャスト発表のタイミングやステージの時は、半年以上経っていたので、かなり打ち解けていました。
演じることに関しては、ずっと自分も役作りをやっていたんですけど、もちろんみなさんもプロなので、短期間で役作りを終えて、ステージイベントの頃はメンバーともすっかりなじんでいる時期だったので、僕がチームを引っ張るというよりも、みんなで作っていっている感じですね。
――演じるキャラクターによって、イメージに合う服装でアフレコ現場に行かれる方もいらっしゃると聞きました。置鮎さんは収録時にはどのようなスタイルで参加されますか。
置鮎:僕は何も構えてないから、けっこうダラッとした感じです。『地獄先生ぬ~べ~』は、特にバトルシーンが多いので、カチッとした格好をして収録するのも大変だし、動きにくい服だと、ノイズになってしまうので、ほとんどスウェットやGパンといったラフな感じで行っていました。
スタジオ環境もありますけど、収録が夏のめちゃくちゃ暑い日に始まったんですよ。しかも、みんなでヒット祈願とお祓いを兼ねたご祈祷をしていただいた後、スタジオに帰って来て、汗だくで「ハァ、ハァ」言いながら始まっていて。
だから、コンディション作りや環境作りをうまく整えないと体調を崩しそうだなと思って……まぁ、すぐに体調がやられちゃいましたけど(笑)。戦闘シーンが多いというのもあって、けっこう大変でしたね。
お当番回(特定のキャラクターにスポットを当てた回)の妖怪に襲われる子どもたち(を演じるキャスト)もそうです。お当番回になると、キャラクターがずっとしゃべって騒いでいるので、大変なんです。
――『地獄先生ぬ~べ~』はオカルトやホラーの要素もある作品ですが、アフレコ現場で起こった印象的なエピソードをお聞かせください。
置鮎:ご祈祷から帰って来て第1話の収録が始まったら、誰も触っていないタイミングで空気清浄機が動き出したことがありましたけど、それが唯一あった霊現象的なことです。実際は違うのかもしれませんが(笑)。
あとは、ご祈祷を上げてくれた神主の方が「ぬ~べ~、当時見ていました!」というお話をしてくれたんですけど、その時はまだ公表前だったので、「発表されるまで秘密にしておいてください」とスタッフさんがお願いしていたことがありました。発表されたのは1年後なんですけどね(笑)。
















































