
新アニメ化を通してぬ~べ~の魅力を実感。作者の「また5年3組の生徒を守ってやってほしい」の声で奮起ーー『地獄先生ぬ~べ~』鵺野鳴介役・置鮎龍太郎さんインタビュー
置鮎さんが感じる作品の好きなところ
――『地獄先生ぬ~べ~』という作品の印象や置鮎さんが好きなところはどんなところですか。
置鮎:鵺野鳴介のかっこいいところは、子どもたちを命がけで守るところ。楽しいところは、貧乏でいつもお金がないのに、生徒たちからご飯をせびられて、ラーメンを食べに行くシーン。平成版ではそのシーンが多いんですけど、今作もね(笑)。あのシーンは和むポイントであり、どんなことがあっても、必ずオチになるんだなと……。みんなが安心すると、ぬ~べ~にたかってくるというのが面白いと思っています(笑)。
今作はホラー面を前面に押し出したいが故の反動でもあると思うんですけど、ちょっとホッとする瞬間を視聴者の方にもお届けしたいということかもしれませんね。
――ラーメンを食べに行くシーンもですけど、ぬ~べ~は生徒たちからツッコまれることも多くて、そんなところが楽しいです。今作でも楽しいシーンがあるんですね。
置鮎:かなりあると思います。そのギャップをうまく活かして演出したいという意図だと思いますね。
――鵺野鳴介先生は5年3組の生徒たちと、とても良い関係性を築いています。置鮎さんご自身が5年生の頃はどんな子どもでしたか。
置鮎:学校は先生によって、クラスのカラーが違ってくると思うんですが、5年生のクラスの先生はけっこう厳しかったですね。公立の小学校なので、羽目を外すわけではないですけど、それでも楽しくやっていたと思います。
――また、今作に登場するキャラクターの中に、当時のご自身に似ているキャラクターはいますか。
置鮎:僕はまじめだったけど、頭がいいわけじゃないし、まぁ普通ですね。作品のキャラクターに当てはめるとしたら、居住まいは(白戸)秀一だけど、頭は(立野)広みたいな感じです(笑)。
――鵺野鳴介先生は普段は気取らず、親しみやすいですが、生徒思いで困ったことがあれば命がけで生徒を守るような理想的な先生です。置鮎さんが思う理想の先生のイメージを教えてください。
置鮎:親身になってくれるという意味では、鵺野鳴介の「子どもたちを守る」に通じるかもしれませんけども、そこですかね。
現代社会だからというわけでもないですけど、いろいろな悩みを持っている子どももたくさんいるでしょうし、そんな悩み事を漏らさず聞いてくれたらいいですよね。昔よりも少子化が進んだということもあるかもしれないですが、本当は個人個人に目を向ける時間は以前よりあるのではないかとは思います。ただ、リアルな問題になると、先生と生徒の距離感というのも難しいですよね。ドラマやアニメーションでもそうですけど、昔の方が先生と生徒の距離感は近かったかもしれないですし。
今の方があまり近づいてはいけないというような雰囲気があるような気がします。この作品の世界では、ぬ~べ~と生徒たちの距離感は特に近いですよね。ファンタジーと言ってはいけないんだけど、夢があっていいなと思います。
――置鮎さんが役柄を演じられるうえで、大切にしていることをお聞かせください。
置鮎:あまり意識はしていないですし、演者の人はたぶんみんなそうだと思うんですけど、役と作品を冒涜しない。まじめに演じるということは当たり前なので、たぶん誰もそんなことは言わないとは思いますけど、そこはみんな念頭に置いているんじゃないかなと思います。それさえしっかりしていれば、演じられるんじゃないですかね。
――今作ならではの見どころや注目してほしいポイントを教えてください。
置鮎:ネタバレになってしまうので、ハッキリとは言いにくいんですが、玉藻やゆきめもそうですけど、平成版の作中にも出てきた『地獄先生ぬ~べ~』といえば「この妖怪! この敵!」という名物キャラクターも出てくるでしょうし、平成版にはいなかったものもいるかもしれません。その辺りはけっこう楽しみですし、かなり怖いと思います。「なるほどね。これを作るんだったら、ホラーに寄せたい」というスタッフの気持ちがわかる描写やエピソードもあったりします。
それから今回のシリーズでは、鵺野鳴介という人物がいろいろな苦労をしながら先生になって、その道を選んだというところも描かれています。まず、鵺野鳴介という男を知ってほしいというところから、ちょっと早めに彼に絡む過去が紐解かれていくかもしれませんし、そうしたいなというスタッフさんの気持ちを聞いております(笑)。
――本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。
置鮎:令和に新映像化ということで、ホラーも楽しさも、てんこ盛りの『地獄先生ぬ~べ~』になっていると思います。「ぬ~べ~のクラスに入りたい!」と言ってくれるお子さんたち、そして当時そういったことを思っていた方々がまたその気持を思い返してもらえるような作品をスタッフ一同、目指して作っておりますので、ぜひご視聴ください。よろしくお願いいたします!
――ありがとうございました!
[取材・文]宋 莉淑(ソン・リスク)
新アニメ『地獄先生ぬ~べ~』作品情報

放送情報
◆地上波
2025年7月2日(水)よる11時15分〜初回2話連続1時間スペシャル!
以降は、毎週水曜よる11時45分~テレビ朝日系全国ネット“IMAnimation W”枠にて放送!(※一部地域を除く)
2026年1月より第2クール目放送予定。
◆BS
BS朝日にて7月5日より毎週土曜深夜1時放送開始
配信情報
ABEMA・U-NEXT・アニメ放題にて先行配信決定!その他各種配信プラットフォームでも配信予定
地上波放送終了後、ABEMA・U-NEXT・アニメ放題にて先行配信開始
7月5日(土)より毎週土曜深夜0時15分〜 各種配信サービスにて順次配信開始
※第一話のみ、7月5日(土)よる11時45分〜
※詳細は公式サイト(https://nube-anime.com/on-air/)よりご確認ください。
INTRODUCTION
原作・真倉 翔/漫画・岡野 剛、両先生により、1993年から1999年にわたって「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載された『地獄先生ぬ~べ~』。シリーズ累計発行部数2,900万部を誇る伝説の超人気オカルトコミック。
学校の怪談や都市伝説などを題材としたストーリーが読者の心を震え上がらせながらも、妖怪や悪霊の脅威から生徒を命がけで守る、霊能力教師・鵺野鳴介(ぬえの・めいすけ)こと“ぬ~べ~”の勇姿が世代を超えた人気を博し、この度2025年に新アニメ化することが決定した。
STORY
不可解な怪奇現象が多発している童守町。子どもたちを守るため、童守小学校に一人の教師が赴任してきた。5年3組担任の鵺野鳴介、通称ぬ~べ~。普段は優しく、ちょっと抜けている彼には、日本でただ一人の霊能力教師という、もう一つの顔があった。その左手には鬼が宿るという噂も!?
生徒たちを襲う学園七不思議、妖怪や悪霊に、地獄からきた正義の使者が立ち向かう!オカルティックヒーローアクション開幕!
STAFF
原作:真倉 翔 漫画:岡野 剛(集英社刊)
監督:大石康之
助監督:山田史人
シリーズ構成:大草芳樹
キャラクターデザイン:芳山 優
サブキャラクターデザイン:高橋敦子
プロップデザイン:伊藤 依織子
妖怪デザイン:田中宏紀・きじまる
アクション監督:加々美 高浩・芳山 優
美術設定:平澤晃弘
美術監督:春日美波
色彩設計:野地弘納
3DCGディレクター:吉良柾成
画面設計:田村 仁
撮影監督:平本瑛子
編集:吉武将人
音響監督:名倉 靖
音響効果:森川永子・佐藤理緒
録音:椎原操志
音楽:Evan Call
オープニングテーマ:「P0WER-悪霊退散-」-真天地開闢集団-ジグザグ
エンディングテーマ:「ひまわり」Chilli Beans.
アニメーション制作:スタジオKAI
CAST
鵺野鳴介:置鮎 龍太郎
立野 広:白石涼子
稲葉郷子:洲崎 綾
細川美樹:黒沢ともよ
木村克也:岩崎諒太
栗田まこと:古城門 志帆
高橋律子:遠藤 綾
ゆきめ:加隈亜衣
玉藻京介:森川智之
原作情報
既刊コミックス
紙&電子で好評発売中!
原作:真倉 翔 漫画:岡野 剛(集英社刊)
『地獄先生ぬ~べ~』全20巻
『地獄先生ぬ~べ~NEO』全17巻
『地獄先生ぬ~べ~S』全4巻
『霊媒師いずな』全10巻
『霊媒師いずなAscension』全10巻
















































