
内田彩さん音楽活動10周年記念アルバム『Re:birthday』インタビュー|「にぎやかな10周年」は笑いあり、歴史あり、サプライズあり!?
ソロアーティスト10周年を祝して、昨年から「にぎやかな10周年」を展開中の内田彩さんが10周年記念アルバム『Re:birthday』を2025年7月23日にリリース!
デビューアルバム『アップルミント』から現在まで楽曲提供した作家陣が集結し、これまでの内田さんの曲のエッセンスを感じさせつつ、新たな進化もある新録曲6曲を含む全11曲を収録しています。10周年記念セットには今年2月に持ち曲全78曲を披露したツアー東京公演の昼夜の模様を収録した『AYA UCHIDA Complete TOUR ~marble~ にぎやかな10周年』の映像も収録されています。
そして9月15日には「にぎやかな10周年」の締めくくりとして、1stライブを再現する『AYA UCHIDA Re:1st SOLO LIVE ~アップルミント Baby, Are you ready to go?~』とNEWアルバムを引っ提げた『AYA UCHIDA 10th ANNIVERSARY FINAL LIVE ~Re:birthday~』とコンセプトの異なる2公演を開催します!
そんな内田さんに10年を振り返っていただきつつ、『Re:birthday』と9月15日のライブについて、余談をたくさん含めながら語っていただきました。
「にぎやかな10周年」はお祭りのように楽しくて幸せなアニバーサリー
──2024年から2025年まで、ソロアーティストデビュー10周年を記念したライブや企画を行ってきましたね。
内田彩さん(以下、内田):1年を通してお祭りのように、皆さんと楽しい企画ができて、幸せなアニバーサリーを過ごせています。
この10周年イヤーは、「にぎやかな10周年」というテーマでいろいろな挑戦をさせていただきました。昨年9月にはオーケストラコンサート(AYA UCHIDA Symphonic Concert 2024 〜Daydream〜 / 〜Moonnight〜)をやらせていただくことになって、そのためにこのアルバムにも収録されている「うさぎのプティフール」という新曲をササキトモコさんに作っていただきました。
ササキトモコさんが作詞や音楽、ササキワカバさんがイラストやアニメーションを手掛けられているユニット「東京ハイジ」さんは以前から存じ上げていたのですが、まさかそのお二人に楽曲とMVを作っていただけるなんて、すごく驚きました。MVの中では私をかわいらしく描いていただけたことも嬉しかったです。
私はみんなが楽しんでくれたり、驚いてくれたりすることを考えるのが好きなんです。特にこの10周年は、みんなにサプライズをお届けしたいと思って、「これでもか!」というくらい、スタッフさんと企画させていただきました。
また1stアルバムや1stライブの頃から私を応援してくださった皆さんには「相変わらずおもしろいことするな」とか「彩さんっぽいな」と感じてもらえたらいいなと思う1年でした。
──内田さんはそういったサプライズが得意なんですか?
内田:自分で企画するのは苦手ですが、誰かの企画に乗っかるのは得意です。スタッフさんにサプライズを仕掛けるのが大好きな人がいて、この10年を振り返ってみると、仕掛けられた側にとっては血の気が引くようなものも…(笑)
──それは(笑)。
内田:私も今までたくさん仕掛けられてきましたから(笑)。最近だと去年の誕生日にお仕事が終わって帰ろうとしたらチームの皆さんが待っていて、驚いていたら「お疲れさま〜! さあ、乗って乗って!」と、そのままリムジンパーティーをしました。
あと別の年の誕生日には、お仕事で大阪に行ったらこれまた駅にスタッフさんがいて、さらにタクシー乗り場に行ったらまた別のスタッフさんがいて、行く先々で1人ずつスタッフさんが増えて、誘導されて入ったお店では最後はトイレからも!
この10周年も、そんな私たちをおもしろがってくださるファンの皆さんの応援があったからこそ、私も「心が広いみんなだから」と安心して挑戦できたんだと思います。
──10年もやっていると新しいファンの方もだいぶ増えたのではないですか?
内田:「最近、内田さんのことを知りました」とか「内田さんの歌を初めて聴きました」という方が多いのも嬉しくて、そのたびに身が引き締まる思いです。
いろいろな「Re」の意味を込めたタイトルが生まれたのはビックリな会議から!?
──今回、アルバム『Re:birthday』をリリースしますが、タイトルの由来を教えてください。
内田:10周年を記念したアルバムということで、いろいろな意味が込もっています。
前作の5thアルバム(2023年11月リリース『MUSIC』)では、私の音楽活動の初期に関わってくださった皆さんが力を貸してくださることになったんです。これまでの長い月日の間で入れ替わりはあっても、再び巡り合って一緒にアルバムを作れたら素敵だねと。そこでタイトル候補に挙がったのが、再び集結するという意味の「Reunited」でした。そのタイトルは残念ながら採用されなかったんですけど、ずっと心の中に大切にしまってありました。
ちなみに当時タイトルを決めた日の会議もおもしろかったんです。その時もお誕生日に近かったので、プレゼント交換をしたり和やかな雰囲気の中、急に部屋が暗くなって。「もしかしたらケーキが出てくるのかな?」とワクワクしていたら「では、ご覧ください」とパワーポイントがスクリーンに映し出されて、アルバム制作とタイトル案のプレゼンが始まったんです(笑)。
そんなワイワイ会議した日も思い出しながら、今回のタイトル決めでもまたみんなで集える「Re:」があったらいいねと。「Re:」にはみんなへの返信の気持ちや、10年間の出来事を思い出す「Remember」、そしてまた原点に立ち返る「Restart」や「Rebirth」といった意味も込めているんです。
このアルバムは私の誕生日の7月23日にリリースとなりますが、今まではこういったことも気恥ずかしくてやってきませんでした。でも今回は自分の誕生日に10年間の音楽活動のお祝いをしようと、感謝の想いを込めて「Re:birthday」というタイトルにしました。
──まさに内田さんにとってはクリエイターの皆さんからのお誕生日プレゼントですね。
内田:そう思うと嬉しさが更に増してきました。
今作は1stアルバムの『アップルミント』(2014年11月)をリリースした初期から、私の音楽活動の基盤を作ってくださったり、支えてくださった作家陣の皆さんに新曲を書き下ろしていただき、この10年間を振り返るようなアルバムになっているんです。
──1枚通して聴いてみると、内田さんが今まで歌ってきた楽曲のエッセンスが詰まってきて、「あの曲っぽいな」と懐かしさを感じたり、まるでベストアルバムみたいだなと感じました。なのにデビューアルバムのような新鮮な気持ちで楽しめました。
内田:もし聴いてくださった方が懐かしさを感じてくれたなら、それも「Reunited」です。
──それから、曲順を見たら9曲目の「ヘルプ!」、10曲目の「Explosive Heart」、11曲目の「にぎやかな心たち」は、今年2月に行われた『AYA UCHIDA Complete TOUR ~marble~ にぎやかな10周年』のラスト3曲と同じ並びになっていて。
内田:そうなんです! みんなで曲順を考えていた際、煮詰まっていた時に「これだ!」と行き着いたのがこの並びでした。偶然ではありましたが「コンプリートツアーの締めくくりもこの並びが良かったよね」とアルバムでも採用することになりました。
──10周年記念セットにライブ映像が収録されるので、セットリストを見ていて気が付きました。あと「ヘルプ!」を歌った後に内田さんがグチっていたのも印象的だったので。
内田:そんなこともありましたね(笑)。あの日は「ヘルプ!」を作ってくださった俊龍さんが観に来てくださっていたので、「誰だ! こんな曲を作ったのは!」と叫ばせていただきました。(笑)
──なるほど。アレはお笑い的なツッコミだったんですね。
内田:いえ、心からの気持ちでした(笑)。














































