
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』楠大典さんインタビュー|「俳優の芝居を塗りつぶしたくない」ーー超大作の吹替に“声を落とし込む”ということ
吹き替えはモノマネじゃない
ーー今回、ダンカンを演じられているマハーシャラ・アリさんの演技をご覧になって、どのような印象を受けましたか?
楠:マハーシャラ・アリさんは、作品ごとに全く違う顔を見せるので、見ているこちらも本当に楽しいです。アカデミー賞を獲るような方ですから、その実力は言うまでもありません。今回は傭兵として、仲間を絶対に守るという力強さを見事に表現されています。
ーーそのマハーシャラ・アリさんの演技に声をあてる上で、特に意識された点や工夫された点はありますか?
楠:これはどの作品でも同じですが、まずは作品全体の世界観から逸脱しないことです。その上で、「もしこの俳優さんが日本語を話すとしたらどうなるか」を常に考えています。
いろんなタイプの声優さんがいますが、僕の場合は「俳優の演技をそのまま受け取って表現する」ということですね。できれば演じられている俳優さんの芝居を、自分の色で塗りつぶしてしまうようなことはしたくない。向こうの世界観や俳優さんが作り上げたものを壊さずに、日本語として伝える。それはモノマネではなく、作品全体、キャラクターの関係性、そしてその人物が持つバックボーンを全て理解した上で、その役として声を落とし込んでいく作業です。
そうすることで、毎回違う役を演じるのが楽しくなるんですよ。全部自分のやり方でやってしまったら、どの役も「自分」になってしまいますから。
ーー本作のようなアクションシーンが多い作品であれば、体力の消耗もすごそうですね。
楠:アクションシーンの収録は、やはり体力を使いますね。気合を入れるときの息遣いや叫び声など、そのシーンが続けば続くほど消耗します。特にパニックものなんかは大変ですよ。キャラクターはパニック状態なのに、演じる自分は冷静に台本を読まなければならない。その動きをどれだけ想像して声に乗せられるかが重要ですね。
ーー最後に、本作を視聴しようと思っているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
楠:今作は新章の始まりであり、壮大な物語の「序章」です。ここからどうなっていくのか、絶対に見逃せない展開が待っています。そして、新たな恐竜の登場はもちろん、誰が生き残り、誰が食べられてしまうのか……。そのハラハラ感もシリーズの醍醐味なので、ぜひ劇場で楽しんでもらえたら嬉しいです。
また、これは『ジュラシック・ワールド』に限った話ではありませんが、ぜひ字幕版と吹き替え版の両方で楽しんでいただきたいです。字幕は1分間に表示できる文字数に限りがあるため、実は全てのセリフが訳されていない可能性があるんです。吹き替え版で観ることで、より物語の全体像や詳細なニュアンスを深く理解できることがあります。
もちろん好みはありますが、作品のファンであるならば、両方観ることで「ああ、ここはこうだったのか」という新しい発見があるはずです。ぜひ、色々な楽しみ方でこの壮大な物語を体験してください。
[インタビュー/失野 撮影/胃の上心臓]
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』作品情報
8月8日(金) 全国ロードショー!
配給:東宝東和

出演
スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリー、ルパート・フレンド、 マヌエル・ガルシア=ルルフォ、ルナ・ブレイズ、
デヴィッド・ヤーコノ、オードリナ・ミランダ、 フィリッピーヌ・ヴェルジュ、 ベシル・シルヴァン、 エド・スクライン
スタッフ
【監督】ギャレス・エドワーズ
【脚本】デヴィッド・コープ、 マイケル・クライトン
【キャラクター原案】マイケル・クライトン
【製作】フランク・マーシャル、 パトリック・クローリー
【製作総指揮】スティーヴン・スピルバーグ、デニス・L・スチュワート、ジム・スペンサー
日本語吹替版キャスト
松本若菜、岩田剛典、吉川愛、楠大典、小野大輔、高山みなみ、大西健晴、玉木雅士、三上哲、水瀬いのり、小林千晃ほか
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