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『この世界の片隅に』リバイバル上映、公開記念舞台挨拶公式レポート!

『この世界の片隅に』リバイバル上映、公開記念舞台挨拶にのんさん・片渕須直監督登壇! 終戦80年を迎えた今、再上映される気持ちなどを語る

こうの史代先生による同名漫画を原作に、片渕須直氏が監督・脚本を手がけた長編アニメーション映画『この世界の片隅に』(2016年公開)。終戦80年を迎える今年2025年8月1日(金)より、全国にて期間限定で再上映中です!

再上映を記念して、8月2日(土)テアトル新宿にて公開記念舞台挨拶を実施! イベントには、主人公・すずの声を演じたのんさん、片渕須直監督が登壇し、公開から9年経っても色褪せず愛される作品となった本作への想いや、終戦80年を迎えた今、再上映される気持ちなどを語ってくれました。

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この世界の片隅に
どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。作品名この世界の片隅に放送形態劇場版アニメスケジュール2016年11月12日(土)【再上映】2025年8月1日(金)キャスト北條すず:のん北條周作:細谷佳正黒村晴美:稲葉菜月黒村径子:尾身美詞水原哲:小野大輔浦野すみ:潘めぐみ白木リン:岩井七世北條円太郎:牛山茂北條サン:新谷真弓浦野十郎:小山剛志浦野キセノ:津田真澄森田イト:京田尚子小林の伯父:佐々木望小林の伯母:塩田朋子知多さん:瀬田ひろ美刈谷さん:たちばなことね堂本さん:世弥きくよスタッフ監督:片渕須直脚本:片渕須直原作:こうの史代『...

<以下、公式発表の内容を引用して掲載しています>

[終戦80 年上映] 映画『この世界の片隅に』公開記念舞台挨拶公式レポート!

100年先も伝えたい、珠玉のアニメーション映画『この世界の片隅に』が、終戦80年・すずさん100歳の節目にリバイバル上映。8月2日に東京のテアトル新宿で公開初日舞台挨拶が実施され、声優を務めたのん、そして片渕須直監督が登壇した。

本作は戦時中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性・すずの日々を描いた物語。広島県出身のマンガ家・こうの史代の同名漫画を、片渕監督が徹底的な考証のもと約7年の歳月をかけて2016年にアニメーション映画化した。2016年の公開当初は63館でのスタートながら、累計動員数は210万人、興行収入27億円を突破。累計484館で上映される社会現象となった。

9年ぶりに全国の映画館でリバイバル上映がスタート。2016年公開時も同所で公開初日舞台挨拶を行ったのんは「本日はお越しいただき、ありがとうございました。リバイバル上映という事で『この世界の片隅に』が再び劇場で観られる機会に恵まれたことをとても嬉しく思います」と朗らかに挨拶。

2度目の公開舞台挨拶を迎えた心境を問われると「凄く嬉しいですし、『この世界の片隅に』は凄く特別な作品で、私が役者をやっていく人生の中で欠かせない作品になっています。こうしてずっとずっと沢山の方に見続けていただける作品であることが、心から嬉しいです」と思い入れを口にしていた。

2016年の公開の際にはロングランを記録したこともあり、100回以上舞台挨拶を行ったという片渕監督。「すずさんを演じてくれたのんちゃんが隣にいる久々の舞台挨拶なので、もう一度新鮮な気持ちが戻ってきたようでもあり、あの日の延長を生きているような気もします」としみじみしていた。

戦後80年は、すずさんにとっても100歳の年にあたる。これに片渕監督は「すずさんは戦争が終わる年に20歳でした。そんな年齢だった方が100歳を迎えるという事は、戦争中に大人だった人の話を聞けるのもだいぶ少なくなっているという事。戦後80年ということで、あの日々が遠くへ去ってしまいそうだけれど、私としてはそういうことにならないよう、なんとか繋ぎ止めようと思って作った映画であり、戦時下の現実を描きたいと思って作った作品です。現代と地続きな感じを見つけて欲しいです」と語り、「そこで生きているすずさんの声をのんちゃんが演じてくれたことで、本当にそこにいる人、いつまでも皆が覚えていてくれる人としてすずさんが存在できている。それはとても意義のある事だと思います」と声優を務めたのんに感謝した。

リバイバル上映から初めて本作に触れる若い世代に向けて、のんはこう呼びかけた。「戦時下の出来事を直接体験した方にお話しを聞く機会が少なくなっている中で、本作を観てすずさんに思いを巡らせていくと、今自分が生きているこの場所でそんな生活があったんだと想像することが出来る。想像してみると、自分の生活の中にある幸せを感じる事が出来て、それを尊く思えるような、そんな作品になっていたら嬉しいです」

そんな中、のんがすずさんとして質問に答える一幕も。9年の変化について問われると「そうですね、子供が大きくなって言うことを聞かなくなって大変です。子供は16歳になりました。9年も経つとものを言うようになりました」と照れながら返答。これに片渕監督が「あれ?すずさん、標準語になっていませんか?」とツッコむと、すずさんに成り切ったのんは「テレビは見ているので標準語を覚えました…ほいじゃ~ね~!」と手をふり笑わせた。

最後に、のんは「この作品を観た後は感想を伝え合って、観た後も作品に思いを馳せてもらえたら嬉しいです。色々な方と共有していただきたいので末永く宜しくお願いいたします」と期待。片渕監督も「すずさんはずっとあの日々から生きているのだと、今日のんちゃんがすずさんの声を出してくださったことで納得できた気がします。すずさんは今も生きていてどこかで元気にしているはずです。ちょっとジーンときてしまってこれ以上言う事はないです」と9年ぶりの“ただいま”に感極まっていた。

映画『この世界の片隅に』作品情報

テアトル新宿・八丁座ほか全国にて8月15日(金)まで期間限定上映中!(一部劇場除)

イントロダクション

本作は戦時下の広島・呉を舞台に、⼤切なものを失いながらも前を向いて⽣きる⼥性、すずを描いた珠⽟のアニメーション映画。

公開当初は63館でのスタートながら、戦時中の広島・呉を舞台に描かれるかけがえのない⽇常とその中で紡がれる⼩さな幸せが共感と感動を呼び、累計動員数は210万⼈、興⾏収⼊27億円を突破、累計484館で上映される社会現象となりました。

さらに、第40回⽇本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞ほか、第90回キネマ旬報ベスト・テン⽇本映画第1位など、アニメーション映画としては異例となる⽇本映画賞を次々と受賞。その評価は海を越え、国際的な映画祭でも⾼く評価されました。

あれから9年。時は流れても変わらず⼼に残り続ける物語が、期間限定で劇場の⼤スクリーンによみがえります。

ストーリー

どこにでもある 毎日の くらし。昭和20年、広島・呉。わたしは ここで 生きている。

すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。

だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。

それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。

声の出演

のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 / 澁谷天外

スタッフ

監督・脚本:片渕須直
原作:こうの史代「この世界の片隅に」(コアミックス刊)
企画:丸山正雄
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
音楽:コトリンゴ
プロデューサー:真木太郎
製作統括:GENCO
アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル

公式サイト
公式X(@konosekai_movie)

原作情報

『この世界の片隅に【新装版】』(ゼノンコミックス/コアミックス)
著者:こうの史代 発売:コアミックス
上巻、下巻 好評発売中

(C)こうの史代/コアミックス

(C) 2019こうの史代・コアミックス / 「この世界の片隅に」製作委員会
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