
「ぜひ最後まで見守っていただけたら嬉しいです」約3年の時を経て実現した『Season 2』は「夢のようなお話」──『その着せ替え人形は恋をする』Season 2、乾心寿役・羊宮妃那さんインタビュー
「役者としてのひとつの在り方なのかなと思います」
──『Season 2』で心寿を演じる上で、意識したポイントを教えてください。
羊宮:『Season 1』のころの私とは、発声が変わってしまっていました。お腹に力が入りやすくなったり、地声筋が鍛えられた結果、当時の感覚で心寿ちゃんの声を出しても、自分が思っているよりも強い発声になってしまうんです。なので、心寿ちゃんならではの発声ができるように(発声を)わざと弱くさせ、滑舌を少し甘くするなどしています。
『Season 1』ではお姉ちゃんに対して「家族だからこそ」という気持ちで音を強めに出すことを意識していたのですが、今回同じように声を出してしまうと3年で発声の仕方が変わったこともあって、ガツガツした女の子になってしまって。なので当時していた意識を今は変えなければ、心寿ちゃんの声色を作れなかったんです。
そういった、『Season 1』とは全く別の気の張り方をしていました。気を抜いてしまうとそれだけで心寿ちゃんの性格が変わってしまう。掛け合いにおいても相手のお芝居を受けて声を出してしまうと出すぎてしまうので、時にはそうしないように切り替えをしていました。
今の私が心寿ちゃんを演じるうえで、私が役としてその子でいることよりも、もっと客観的なところから見ていた方が、みなさんが思う心寿ちゃんになるのではないかと思っています。
──『Season 1』の放送から羊宮さんは3年を経験しているけれど、キャラクターはそうではないですものね。
羊宮:そうですね。役者としてのひとつの在り方なのかなと思います。初めての経験でした。
先ほどお話しさせていただいた通り、発声から変わってしまっているし、生きている軸という観点から見ても、私自身、昔より人と話すことができるようになっていると思います。そういった変化もあり、心寿ちゃんの声が出しづらくなっている。自分の感情の変化を心寿ちゃんに落とし込むと、全く心寿ちゃんではないものになってしまう……。
──ディレクションのなかで、特に印象に残っているものはありますか?
羊宮:お花畑というワードが頻出していた記憶があります。どちらかと言うと、藤田(亜紀子)さんからいただいたディレクションに対して「今の私の心情をどう動かせば理想にたどり着くのか」が難しくて。
心寿ちゃんが好きなものを語るとき、“ふわふわワールド”といいますか、気持ち悪くならず、お花畑で、可愛らしさはありつつ。それでいて可愛いだけだと「好き」が伝わってこない。「好き」を伝えたいけれど、自分の心はガツガツしてはいけなくて……という意識でした。
本来はいただいたディレクションをそのまま心に落とし込みたいのですが、落とし込んだ結果、心寿ちゃんの声が出てくるかと言われると……。難しかったですね。
羊宮:藤田さんも私の気持ちを汲み取ってくださって「そうやって声を作ると息継ぎが難しいよね」などお気遣いいただきました。得策ではなかったのですが、カットごとに止めながら切り替えて録っていただいたシーンもあって。
このようにワンシーン、ワンシーンこだわっていただいたので、みなさんに届く心寿ちゃんは時が途切れることなく、そのときに生きている心寿ちゃんである、と確信を持っています。それがあるのは、今の私との役作りを一緒にしていただいたからだと思っています。
──そんなアニメを彩るオープニング、エンディングテーマについて、映像込みでご覧になったご感想をお聞かせください。
羊宮:『着せ恋』だ……!と思いました。スピラ・スピカさんのオープニングテーマ「アオとキラメキ」は『Season 1』に引き続き、今回も素晴らしい楽曲です。うまく言葉が出ないのですが、聴けば聴くほど「これこれ!」となります(笑)。「『着せ恋』が始まるためにはこの楽曲が必要だよね」という楽曲になっています。
オープニング映像も海夢ちゃんがずっと可愛くて、色々な姿を見ることができて嬉しいですし、最初の部分には海夢ちゃんが自分で(黒江 雫の)衣装を作って着る描写があって。あのシーンも「これが始まりだよね」と。自分でやってみて上手くいかなくて、でも好きだから続けたい……物語の始まりを見ているような気がして『着せ恋』らしさを感じていました。
『Season 2』のエンディングは新しい可愛さ、着せ恋とのかわいい雰囲気が出ていて。「Kawaii Kaiwai」、新しい界隈ですよね。雲の中にいるような可愛い雰囲気もありますし、海夢ちゃんも可愛い。エンディングならではの絵のタッチも見ることができて、嬉しい気持ちになりました。




















































