
「雑踏、僕らの街」と同じ匂いがする新曲「もう何もいらない未来」。仁菜たちの生き様を表わしている、総集編ならではの1曲に。『劇場版総集編ガールズバンドクライ』仁菜役・理名さん、桃香役・夕莉さん、ルパ役・朱李さんインタビュー後編
自分のキャラを演じていくうちにどんどん愛おしさが増していき、今はすごく大好きに
――改めてご自身のキャラの印象や演じているうちに好きなったところはありますか?
理名:仁菜は公式サイトのキャラ紹介では「やや引っ込み思案の普通の女の子」と書いてありますが……。
夕莉:ウソつけ!
理名:私もそう思う(笑)。演じる前に立ち絵を見たときは「少しナヨナヨして気が弱そうでオドオドした感じなのかな?」と思っていたのに、実際に演じていくうちに「いや、そうではないな。この子は何かおかしい」と疑って。フタを開けてみたら「熊本の狂犬」で(笑)。
自分が好きなことや好きな人への熱い想い、自分の信念を貫く意志の強さがあったり、すごくトゲトゲしているところもあれば、年相応のかわいらしさや子供っぽさ、無邪気さや無知さもあるギャップが特徴で。かわいい一面もあるのに、すごく熱い情熱を持っていて、自分を信じて突き進んでいく意志の強さとのギャップが私は好きです。アフレコ当時の仁菜は、私よりも1歳か2歳上のちょっとお姉さんでしたが、今はちょうど同い年になったので、今となっては妹のように思っています。
夕莉:最初に5人のキャラクターの資料を見たときから桃香がいちばん好きなタイプでした。なので、自分が桃香を演じることができると知って嬉しかったことを覚えています。男っぽくてサバサバしていて、一度バンドを組んで挫折しているところとか、私よりも年下なのに人生経験が豊富で。桃香の音楽に対する熱い情熱にはすごく憧れるし、アニメの中のライブパフォーマンスも自分がトゲトゲとしてライブするときの参考にしているところもあって。
私にとっても「憧れの先輩」というイメージですが、演じていく中で仁菜たちと打ち解けていくと、本当は繊細な心を持っているのに、みんなに頼られているからなかなか自分の本心を明かしたり、泣くこともしないことがわかりました。でも8話で仁菜とぶつかり合ったときに自分の本心をさらけ出したり、酔っぱらうとダメダメだったり、後半につれて20歳の女の子らしさも見えてきて、意外とかわいい一面もあるギャップも好きです。
朱李:演じる前のルパの印象は、立ち絵を見るとおっとりした感じのかわいらしい子なのかなと思ったけど、トゲトゲの中では最年長で、唯一のハーフだったり、名前がそもそもカタカナだし(笑)。「どんなキャラなんだろう?」と思うようなミステリアスさも感じていました。
台本を読むと誰よりも大人で達観しているし、視野も広く、周りをよく見ているので、「私がこんなに大人っぽいキャラを演じられるのかな?」とすごく不安でした。でも演じてみると、9話でドアを蹴り飛ばしたり、桃香さんをお酒で潰したり、結構ヤバいキャラで(笑)。見た目はふわふわしているのに、中身はワイルドという。
でも誰よりも人との縁を大切にしていて、愛情深くて、涙ぐむシーンがあったりと意外と感情をさらけ出すこともあったので、人間味を感じて親近感が湧いたし、だんだん表情からも感情が読み取れるようになりました。今ではルパがかわいくて仕方がないくらい、愛しています。
新曲「もう何もいらない未来」は「雑踏、僕らの街」と同じ匂いがする
――この劇場版のための新曲「もう何もいらない未来」についてご紹介をお願いします。
理名:総集編のOPテーマということで、TVアニメのOP主題歌「雑踏、僕らの街」と同じ匂いというか、OPっぽさを感じる楽曲です。個人的に、サビ最後のフレーズ「矢印はここにあるんだ」は仁菜たちの生き様を表わしていて、「自分たちが進むべき方向はわかっている」という意味なんじゃないかなと解釈しました。
そんな仁菜たちの意志の強さに『ガルクラ』ファンの方も惹かれているのかなと思っていますし、私自身も「トゲトゲに一生ついていきます!先輩!」みたいな(笑)。この歌詞の曲で総集編が始まるのは気持ちが高揚すると思うので、そういった意味でも好きな曲です。
夕莉:OP感満載のトゲトゲらしい、すごく疾走感がある曲だなと思っています。個人的に好きなところはイントロやサビ直前の「ズクズクテン♪」……ベースのスラップ(親指で弦を叩いたり、人差し指や中指で弦を引っ張ったりして強い音を出す奏法)とギターのハーモニクス(特定のフレット[ネックに打ち込まれた金属の棒]に軽く触れて、ピックで弦を弾くことで高い音を出す奏法)が一体となってサビに入っていくのがカッコよくて。
朱李:わかる!
夕莉:「視界の隅 朽ちる音」でも同じようにベースのスラップとギターのハーモニクスが一体となるところがあるので、それを彷彿とさせるような。この取材の時点ではまだライブでは演奏できていませんが、「ライブでやったら楽しそうだな」と期待感が膨らむ一方です。
朱李:私はサビにかけて畳みかけるドラムが好きです。ベースのスラップも最近の曲ではなかったので、「わっ!?スラップだ!しかもサビ前にもある!」と思って、そこが見せ場でもあるので嬉しかったですし、「ここ、絶対聴いて!」という気持ちでいっぱいです。




























