
「第2クールも刮目せよ!」スーパースペクタクル×家電あれこれ×にゃんコメディ『宇宙人ムームー』小桜エツコさん、春海百乃さん、梶原岳人さん、日比優理香さん座談会
前回話題になった春海さんのフレッシュさ。実は日比さんも……
──ところで、インタビュー前編では、春海さんのフレッシュさが話題になったんです。
梶原:というか……めちゃくちゃフレッシュでありながらも、「本当に始めたばかりなの!?」って思うくらい堂々としているんですよね。ディレクションにも真摯に向き合っていて、迷いがないし、物おじしない。
小桜:上手だよね!
春海:えっ!めちゃくちゃ嬉しいです、やったーー!
小桜:喜んでる(笑)。そういうところがフレッシュでいいよね。でもその一方でうまいし、堂々としてる。これがZ世代か?って思ってしまうくらい。
梶原:まさにそう思います。僕なんて、デビュー時は手を震わせながらやっていたので、なのですごいなって思っていました。
春海:養成所の時はそうでした。プルプル期がそこにきていたのかもしれないですね……。
梶原:そこで終わったのがすごいよ(笑)。音響監督の 郷田(ほづみ)さんにも、全然ひるまなくて。「今の子たちはどこまで叱っていいのか迷う時代だ」って話してたなあ。
春海:郷田さんがすごく優しくしてくださったので、のびのびとやらせていただくことができました。
日比:私にとってはありがたい環境ですよ。むしろ、ももりんが堂々としてるから、私も勇気もらってます。実は私もデビュー2年目で、この作品がレギュラーの2作目なんです。だから緊張することが多くって。
小桜:えっそんなにフレッシュだったの!? 大人っぽいから気づかなかったよ。
日比:ありがとうございます。実はそうなんです。鮫洲はなかなかエネルギーのいる子なので(笑)。本当、ももりんがそう言ってくれるのがすごく励みになってます。私、そんなに自分からガツガツいけるタイプじゃなくて、鮫洲とは正反対なんですよ。
小桜:確かに、そういうタイプではないもんね。鮫洲は原作よりも登場が増えているイメージがあります。
日比:そうですね。アニメオリジナルで、「今回も“薄暗い”入れるか」みたいな感じで登場させていただいています。だいぶエネルギーを使いました! その分やりがいはあります。
春海:私は日比さんの演技、大好きです! 鮫洲がすごくツボで、毎回笑っちゃうくらい。だから(声入れから)戻ってくると「超面白かったです!」っていつも伝えていました。
日比:嬉しい〜!
──ところで、今おっしゃっていた“ももりん”というのは、春海さんのあだ名ですか?
春海:はい(笑)。第2話のアフタートークの時にあだ名をつけあって。そのとき、私はお腹が空いていたので……油淋鶏(ユーリンチー)にかけて“ユリンチー”と(笑)。(収録の)席が隣で、たくさんお話をさせていただいたりもして。一回、会わないときがあって寂しくなってしまったくらい。
日比:私もです。
──絆も深まっているのですね。日比さんは1クール目を終えて、どのような手応えを感じられましたか?
日比:すごく和やかな雰囲気の現場なんですよね。当初はもっと“家電を真面目に学んでいく”ようなテイストになるのかなって思ってたんです。でも、実際に出来上がったものを観たら、思っていたよりも癒し系アニメでした。ちゃんと家電を学びつつも、キャラクターたちの関係性も、だんだん丸みを帯びてきたというか。現場の空気感もそれを後押ししてくれてた感じがしますね。
小桜:特に鮫洲はどんどん変化していくよね。最初の頃と比べて、「この人、実はピュア?」って驚く場面が何度もあるんです。家電については面倒見が良かったり、優しい一面も見えたり。
日比:でも私からすると桜子も相当変わっている気がします。
春海:そうですね。第1話で飲み会から逃げちゃうような子だったのに、ムームーのために走ったり、頑張ったり。その姿を見ていると応援したくなりますよね。もうちょっとリラックスして良いんだよと言ってあげたくなるような感じもありつつ。1クール目はお腹を抱えて笑うシーンもあったのですが、2クール目ではムームーの過去も明らかになって。いろいろな感情が動くんだろうなって。
小桜:うんうん。ここまでは家電や日常が中心で、ちょっとシリアスなシーンもありつつ基本はほのぼのしてたけど、たぶんこれから変わっていくんじゃないかなと思ってます。原作通りに進んでるなら、いろいろなキャラがもっと出てくるし、ちょっとサスペンスっぽい展開も……。“つぎはぎムームー”の過去なども、掘り下げられていきそうだなと思っています。個人的にはデシマルのうんちのお話が好きで、(第20話『アキヒロとタンクレストイレ』)。皆さんにもぜひ観てもらいたい。
梶原:僕も好きです。ちょっと胸がぎゅっとなるんですよね。
──梶原さんは1クール目の収録を終えての手応えはいかがですか?
梶原:僕はいつも木内さんに「省エネが」って言われています(笑)。鮫洲とは逆に、アキヒロはぼそっとリアクションをするタイプなんですよね。割と淡々としてるんですけど、その一方でデシマルの話になると突然饒舌になったり。僕は特にデシマルが猫じゃらしを「ちょい」っとする場面が好きで(第6話『ムームーと炊飯器』)。あれはすごくイメージしやすかったです。
小桜:「よいよいよい」ってところだよね!(笑)。
梶原:そうですそうです。あのシーンは、実はひとりで抜き録りだったんですよね。自分としては「分かる」という感じでした。まわりに猫を飼っている人が結構いるんですけど、僕は嫌がられてもめげずに寄っていくタイプで……。
小桜:ああ、でも猫ってそういうの嫌がらない?
梶原:そうなんです! でも、それも良い! 抱っこしたときに(脚で)突っ張られるのも好きです(笑)。
小桜:あはははは、それが良いんだ!
梶原:そうなんです(笑)。だから、あの場面はめちゃくちゃ解像度高く演じられたと思います。ボールペンを持って「よいよいよい」ってやってましたね。すごく楽しい収録が続いています。
──さきほど日比さんからも和やかな現場というお話がありましたね。
春海:木内さんがきゅうりを食べながら収録されていたこともありましたよね。
小桜:あったね!(笑) 天空橋がきゅうりを食べながら喋るシーンがあって、スタジオにもきゅうりがあったんですよ。というのも、木内さんがきゅうりを買ってきていたんですね。夏でしたし、特に不思議に思わず「味噌つけて食べると美味しいですよね」「いやいや、食べながら喋るから」って。内心「役者ならできるだろ!」なんて思っていたんですけども(笑)、実際にきゅうり食べてアフレコしたら、次の台詞までに飲み込めず、結局きゅうりNGになったという。
一同:(笑)
小桜:その後、スタジオの隅にお供え物みたいに置かれてました(笑)。でもその後、みんなできゅうりをおいしくいただきました。木内さんが買ってこられたのかわからないのですが、お味噌もおいてあったんですよね。それが美味しくて。きゅうり祭りが開催されていましたよ。
春海:美味しかったです(笑)。
梶原:お味噌汁を飲んだこともありましたよね。収録がはじまったのは(昨年の)暑い時期だったんです。2クール目はきっと寒い時期に入るかと思うのですが、先日のアフレコで、ちょっと寒い日があって。
小桜:あったあった(笑)。で、寒いからって味噌汁を飲みすぎて、その翌週はお白湯をみんなで飲むっていう……。
春海:ありましたね(笑)。お味噌汁、美味しかったです。
──健康的(笑)。めちゃくちゃ良い現場ですね。自由といいますか。
小桜:そうなんですよ。それと、やっぱり作品的に、猫のお菓子もよく差し入れで見ましたね。クッキーとか、猫の最中とか。
梶原:この作品の収録が始まってから、猫グッズがやたら目に入るようになりました。「これ『ムームー』の現場に持っていこう!」って思って猫のお菓子を買ったんですよ。……でも、毎回スタジオに持ってくるのを忘れちゃって(苦笑)。
小桜:当日になると忘れちゃうことってあるよねえ。賞味期限がちょっと過ぎてても大丈夫ですよ(笑)。
梶原:いや、過ぎてないのを持ってきます!(笑)















































