
まだ間に合う!『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』最終回までしっかり・じっくり味わうための魅力&“あらすじ”まとめ! 未視聴の方も、これを読めば大丈夫なはず!?
『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』は、今シーズンのアニメの中で、人気NO.1と言っても良いくらいの作品です。
原作は、2020年から発表された依空まつり先生の小説で、単行本化の後に漫画化されています。小説・漫画とも重版が何度も掛かり、アニメ化のが決まった時には、多くの人が納得だったことと思います。
そしていよいよ今期、アニメがはじまりましたが、驚嘆の連続! 絵の緻密さと輝きと美しさ! それに、演技と音楽など、製作陣の力のいれようが伝わってきます。毎話リアルタイムで楽しみに鑑賞してきましたが、「もうすぐ最終回か」という残念な気持ちも芽生えてきた今日この頃です。
そこで、ここは前向きになって最終回をじっくり味わうべく、これまでのストーリーを振り替えってみたいと思います。
目次
『サイレント・ウィッチ』とは?
まずは、おおまかなあらすじを紹介しましょう。
世界観
舞台は、近代ヨーロッパ風のファンタジー世界。いくつかの国が独立して存在しつつも、災害の際にはなるべく協力しあっています。
今、世界を悩ませている災害は、竜。特に黒竜は、地上のありとあらゆる物を焼き尽くすので、国の死活問題です。
あらすじ
主人公は〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレット。世界でただひとりの無詠唱魔術の使い手で、この王国の魔術師の頂点“七賢人”のひとりです。黒竜をひとりでたおしてしまうほどの実力者モニカですが、その性格は超絶人見知り。森の小屋に引き籠もり、大好きな数字を眺めて暮らしています。
ある日“七賢人”がひとり〈結界の魔術師〉ルイス・ミラーがやってきて、「第二王子の護衛をして欲しい」といってきます。この国は第一王子派と第二王子派が争っており、敵となる第一王子派の魔の手から、第二王子を守って欲しいというのです。
こうして、人とまともに目を合わせられないほど人見知りのモニカが、第二王子の通う学園に生徒として潜入することに!? しかも、第二王子にはモニカの目的を悟られないようにしなければならないので、七賢人であることは隠して一般の学生として潜入するのです。はたして、モニカは任務を無事に果たせるのでしょうか。
学園では、第二王子を狙った不穏な事件が次々に起こります。モニカは、王子を密かに守りつつも、ゆっくりではありますが人とかかわれるようになっていきます。やがて、今まで自分には縁がないと思っていた“友達”ができるまでに成長。
「この学園に来てからいろんな人たちに助けられてる。そんな人たちに、私は何を返せるだろう。-友達に親切にするのに理由なんていらないでしょ- いつか私も誰かにそんな風に言える強い人間になれるかな」と、モニカはつぶやくのでした。
“天才で世界最強”なのに人付き合いは苦手なモニカを応援したい
モニカの性格は先に述べたように、超絶人見知りです。学園での態度はおどおどでふにゃふにゃ。人と話す時は、緊張して言葉がうまく出てきません。でも本当は、天才で世界最強。魔術を発動する時の表情は、まるで別人のようです。
アニメでは、特にこのギャップが最強! みなさま、刮目してご覧あれ、と声を大にして言いたいところです。
話はずれますが、私たちの現実の世界でも、モニカほどではないにしても、ある分野では困らないのに人付き合いは緊張するって方、いらっしゃいますよね?(筆者だけではないと思いたい) まあ、苦手というほどでなくても、人付き合いに悩んだ経験は誰にでも一度や二度はありましょう。
このような自分の切ない思いを重ねると、友達ひとりひとりとゆっくり距離を縮めていくモニカのことを、より一層応援したくなるはずですよ!
アニメ1話から9話までのモニカの歩み
それでは、具体的に、学園で起こる不穏な出来事と、モニカのこれまでの歩みを振り返ってみましょう。
モニカは悪役令嬢の付き人、ラナと友達になる、フェリクスに出会う
王子に気づかれないように、モニカが偽りの姿で学園に入学するには? そんな難問に協力してくれたのがイザベルです。イザベルが悪役令嬢を演じ、モニカはその付き人という設定で学園に入学しようというのです。
本当はモニカを慕う伯爵令嬢イザベル。立派な悪役令嬢役になるべく、練習はばっちりです。
教室でぽつんとしているモニカに声を掛けてきたのは、ラナ。周囲から浮いている彼女ですが、本当は正義感のある子で、周囲の目など全く気にしません。髪を結い方を教えてもらったことから、モニカのはじめての友達となりました。
モニカがお昼を食べようと庭をうろうろしていると、生徒会会長のフェリクスと書記のエリオットに遭遇します。そこに、フェリクスの頭上目掛けて植木鉢が落ちてくるではありませんか。モニカが密かにこれを回避したので、大ごとにならずに済みました。とはいえ、モニカは普段ではありえない近距離で人に近づいたので、気絶。フェリクスが、護衛対象の第二王子だと知ったのは後のことでした。
会計簿の不正を見抜く、シリルと仲良くなる
生徒会会計簿の不備を一瞬で見抜いたモニカは、生徒会の会計役に抜擢されます。会計経験のあるシリルに丁寧に仕事内容を説明してもらう時間をとおして、厳格で怖い人シリルが、自分を厳しく律しているだけで人には優しいことを知ります。
この最中、モニカが気になったのは、シリルの魔力過剰吸収体質です。
魔力過剰吸収体質の説明を以下のとおり。普通の人は生活の中で周囲の人の魔力を吸収したとしても上限があり、自分の器分以上は吸収しません。しかし、魔力過剰吸収体質の人は、自分の限界を越えてもなお魔力を吸収し続けてしまいます。余剰な魔力は体を蝕みます。
シリルの体調は大丈夫なのでしょうか? 生徒会顧問の先生が精神干渉魔術を研究している? モニカは過去に遡った膨大な会計記録の不備に、顧問の先生がかかわっていることを突き止めます。
エリオットと「チェス」、ケイシーと「乗馬」
選択授業で「チェス」と「乗馬」を採ったモニカ。「チェス」の授業では、エリオットと一緒です。エリオットはこれまでずっとモニカに冷たく当たってきました。平民を見下していたからです。しかし、モニカの初めてのチェスとなる試合で、フェアプレイをしなかったことで自分を責めます。「なぜノートン嬢(モニカ)は俺を責めないのか」とも煩悶します。
学園祭の準備中、モニカに木材が倒れてきたところを、エリオットが助けてくれます。エリオットは「貴族は平民を助けるものだから当然」と言っていますが、エリオットととの距離が最初よりずっと縮まったのではと思います。
実はこの木材倒壊は、偶然ではなく仕掛けられたものでした。仕掛けた犯人はケイシー。彼女は王子の暗殺を狙っていたのです。モニカにとっては敵というわけです。
ケイシーとは「乗馬」の授業を一緒に採るなど、モニカに良い友達ができたと思っていたのに残念。ケイシーは学園を去ります。
毒入り紅茶を吐かせるクローディア
授業で行われるお茶会演習。貴族が通う学園らしい授業です。慣れないモニカは、あたふたしつつも、マナーを覚えようと頑張ります。
ある日一緒になったテーブルには、美しく陰鬱で気怠げな子が…。彼女はクローディア。生徒会役員ニールの婚約者で、シリルの妹です。怖い人かもと身構えるモニカでしたが、毒入りの紅茶を飲んでしまった時、モニカを助けてくれたのはクローディアでした。
ちなみにクローディアは、〈沈黙の魔女〉の大ファンだそうな。目の前のおどおどした子が、その〈沈黙の魔女〉だと知ったら、さぞ驚くことでしょう。



















































