
“どこまでもどこまでも一緒に”──TVアニメ『ばっどがーる』の魅力は「最後までたっぷり、ぎっしりです!」優谷 優役・橘 杏咲さん×水鳥亜鳥役・花宮初奈さん最終話放送直前インタビュー
「ウキウキしちゃうんだもんね?」
──花宮さんの印象に残っているシーンについてもお聞かせください。
花宮:全部素敵で印象的な回が多いので、ひとつに絞るのは難しいですね……もしも自分が初見だとして、ひとつシーンを挙げるとしたら、優ちゃんがずっとしゃっくりしている回(3話「だいっきらい♡」)だと思います。
橘:えー! それですか?(笑)
花宮:キャラクターがずっとしゃっくりし続けている回なんて聞いたことないですから(笑)。台本を最初に見た時に「(演じるのは)大変だろうな」と思っていました。どうだった?
橘:大変でした。
花宮:「色々なパターンのしゃっくり」というのも中々ないオーダーですし、かなり印象的です。
私は全部の役をやるつもりで台本に目を通していたので現場では「橘ちゃんはどんな感じで演じるんだろう?」と思いながら見ていました。
── 件のしゃっくりのシーンですが「【第3話】アフレコアフタート-ク」にて、松岡美里さんと花井美春さんが橘さんのしゃっくりを絶賛されていました。
橘:本当に上手くなったんですよ。しゃっくりの演技をマイク前でしたこと自体初めてだったのですが……。
花宮:(笑)。
橘:あまりないですよね?
花宮:ないない(笑)。
橘:最初は不快な音にならないか心配だったのですが、それから続けてしゃっくりしていたら上手になってきました。個人的には最後のしゃっくりが一番好きです。
あと鼻血を出した時のしゃっくりも好きです。疲れている感じが出ていて、我ながらやるじゃんって思いました(笑)。
花宮:ポジティブ(笑)。私だったら、もしその時上手くいったとしても「もう一回オーダーされたときに、同じしゃっくりができるかな?」って心配になる気がしていて。それで余計に練習しちゃったりすると思うんです。
たまたまできただけではなく、今後「しゃっくりのお芝居ができる」と思われて呼ばれて、同じお芝居ができるのかとか考えてしまうタイプなので、橘ちゃんのポジティブさを取り入れたいです(笑)。
──これを聞いて、もう一度第3話のしゃっくり回を見直したいですね。
橘:新たな発見があるかもしれません!
──しゃっくりはセリフと別録りだったのですか?
橘:シーンによって、さまざまでした! 喋っている間のしゃっくりは、喋りながらじゃないと難しいので。
優は、そういうシーンが多かったですね。7話の「衣替えパニック」も、ズビズビいって普通に喋られない場面がありました。あそこもしゃっくりと同じようなお芝居の仕方で、喋っている間にズビズビしています。
──「濡女子」のシーンですね。
橘:そうです。優を演じた全12話を経て、新たな引き出しが増えました。楽しかったです。
──お二人は掛け合いが多い役柄だと思います。掛け合いはいかがでしたか?
橘:初奈さんが本当にアドリブ女王でした。
花宮:(笑)。
橘:5話の亜鳥先輩色々な意味でヤバくて大好きなんです。
花宮:急にタガが外れた回だね(笑)。
橘:今まで常人の面を被っていた亜鳥先輩が、ひとねじ外れたような印象でした。
花宮:4話あたりで、優ちゃんと亜鳥が仲良くなってきたからかな。
橘:たしかに、そうかもしれません。とにかく変でした。
──亜鳥が、ですよね?
橘:初奈さんじゃなくて亜鳥先輩が! ……いや初奈さんも変でしたよ(笑)。
花宮:(笑)。あれかな、いつの間にか慣れてきて、本性が見えだした頃なのかも……?
1話の校門でのお話からだんだんと慣れて、優ちゃんに助けてもらうこともあって。(亜鳥の)本性が見え始めた雰囲気があるよね。
橘:ここら辺の台詞回しが、すごく好きなんです。「行ってくる!」とか。
花宮:(笑)。
橘:面白すぎました。この後、優ちゃんと会話するシーンの亜鳥先輩、全部様子がおかしくて。あそこはアドリブですよね?
花宮:そうそう、アドリブだね!
橘:亜鳥先輩が突然カタコトで「ちぃがーう!」って言うのですが、初奈さんの「ちぃがーう!」を聞いて私も「ちぃがーう!?」で受けたのを覚えています。めっちゃくちゃ振り回されていました(笑)。
花宮:何も言わずにやるからね。オンエアを見て「これは採用されたんだ!」とチェックしています。現場でお芝居している時は毎回、どれが採用されるかなと思いながら楽しく演じていました(笑)。
橘:この回の亜鳥先輩は「明日も晴れるかな?」など、どことなく漂う妙なウザさのお芝居が良すぎて、とっても好きです。
花宮:よかった(笑)。
──アニメ放送前のインタビューでも、松岡さんが「(花宮さんが)一番“仕掛けて”きていた」とおっしゃっていましたね。
花宮:(笑)。松岡さんは、いつも喜んでくれるのでやりがいがあります。
橘:(笑)。
花宮:とてもお芝居が上手い方なのに私の拙い演技でも喜んでくれて、キャッキャしてくれるんです。「何、今の!?」って(笑)。
橘:美里さんは多分、初奈さんがツボなんだと思います。
花宮:ツボだったのかもしれないね。喜んでくれるので、私もノリにノッてます(笑)。
──(笑)。
橘:でも、待機していた全員がキャッキャしていましたよ。
花宮:完全アドリブなシーンもあるので、見つけてみてください(笑)。
──花宮さんは橘さんのお芝居を受けて、掛け合いをしてみていかがでしたか。
花宮:アドリブをした時、本当に楽しいんだろうなという顔をしていました。それが嬉しかったですね。
橘:顔を見ないでほしいです……(笑)。
花宮:(笑)。それも優ちゃんらしさなのかなと思いますね。すぐ表情や行動に出るのが面白くてついついやっちゃうんです。
橘:やだあぁ……(笑)。
花宮:掛け合っていて楽しかったです。ウキウキしちゃうんだもんね?
橘:(花宮さんから目を逸らして)……。
花宮:「ん~?」みたいな顔してる(笑)。あと橘ちゃんは座っている時に、よく脚をパタパタしています。
橘:やめてください、落ち着きのない人だと思われちゃうじゃないですか!(笑)
花宮:嬉しくなったときは特にだよね。
橘:(笑)。見ないで欲しい……! 私、良くも悪くも行動に出やすいんです……。
花宮:良いことです。逆に疲れてる時とか、寝てない時とかわかりやすいからね。
橘:(笑)。「ちゃんと寝れてる?」って、毎回聞いてくださるんですよ。




















































