
【今週の呪術廻戦≡(モジュロ)の話題は?】真剣とマル、仲違いの行方は……? 共生か駆除か、まさかの繋がりで芥見先生“節”が炸裂<3話>
「週刊少年ジャンプ」にて連載中の『呪術廻戦≡(じゅじゅつかいせんモジュロ)』。
本作は芥見下々先生が原作、岩崎優次先生が作画を担当する短期集中連載作品。『呪術廻戦』の近未来スピンオフとして、乙骨憂太と真希の孫たちの物語が描かれます。
9月22日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された第3話“森を泳ぐ”では、乙骨兄妹とマルが「人食い鮫の駆除」の任務に向かいます。そんな中、真剣とマルが険悪な雰囲気に…?
本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
人食い鮫が出た!
第3話は「人食い鮫の駆除」の任務に乙骨兄妹とマルの3人が向かう場面からスタート。「鮫の駆除」と聞くと呪術師の任務では無いような気がしますが、海無し県の岐阜に「森を泳ぐ鮫」が出たということで、彼らが駆り出されました。
数十年もの間、「人外魔境の東京」以外では呪霊が出没していなかったとのこと。つまり東京では『呪術廻戦』の人外魔境新宿決戦の影響が、今もなお残っているということになります。
決戦以降、初の東京以外での呪霊出没、そして宇宙人来訪後のタイミングというのもあり、真剣は人食い鮫の正体がマルたち宇宙人なのではないかと考えます。それに対しマルは否定しつつも、自分の正体や役割は口にしませんでした。
目的地に到達し、目撃者に話を聞く憂花、山を捜索する真剣とマルの2手に分かれ人食い鮫を捜していきます。第2話でマル(実際はクロス)に邪険に扱われたこともあり、真剣はマルに懐疑的な様子。宇宙人という存在や、第1話の任務で術式を使わなかったことについて突っかかります。
マルもそれに言い返し、険悪な雰囲気の2人の目の前に突如として鮫が出没。すぐに斬りかかろうとする真剣でしたが、彼の刀「火之夜藝(ほのやぎ)」は火花を刀身にのせる呪具。使うと山火事になってしまうためマルが制止します。
そんな中、鮫が「なんだぁ 見ねえガキ共だな」と話し始めます。なんと森を泳ぐ鮫の正体は鮫の着ぐるみを着た中年男性でした。真剣とマルのように驚いた読者も多いはず。鮫の腹からオッさんの顔が出てくるんですから、当然の反応です。彼の名は長田。元呪術師で、被った者の能力を場所を選ばずに引き出せる降霊呪術の使い手です。
降霊術と言えば、『呪術廻戦』の渋谷事変にて伏黒甚爾を降ろしたオガミ婆や、4種の獣を自らに降ろす猪野琢真が思い浮かびます。伏黒甚爾の活躍が印象的だった手前、長田の術式もなかなか強そうな気がするのですが、なにか縛りがあるのでしょうか……?
長田によると、この山に出るのは人食い鮫ではなく「人喰い虎」とのこと。四半世紀前に海外の違法業者によって持ち込まれた虎の子孫にあたる個体で、名を「虎之助」といいます。虎之助は山に住み着いていましたが、頂上付近のメガソーラーが稼働した影響で生態系が変化。獲物と水源を求めて山を下りてきた虎之助が村人たちを襲ってしまいます。
それの対処に来た長田が村人に目撃され、人食い鮫の情報が出回ったというのが事件の真相でした。
昨今話題になっている熊の出没やメガソーラーによる環境問題といったものに通ずるものがある本件。SNSでは、現代の問題を絡めて描くのが「芥見先生っぽい」といった感想が見受けられました。
共生か駆除か
長田は虎之助を子どもの時から見知っている様子。それもあり、人里離れた自宅で虎之助を管理し、「救ってやりたい」と述べます。
これに対し真剣は大反対。共生か駆除か、揉める真剣と長田の姿に、マルは自分を重ねます。そんな中、長田が鮫の嗅覚で血の匂いを察知。急いで匂いの元に向かうと、虎之助が狩りの姿勢をとって待ち構えていました。
完全に獲物を狩る目をした虎之助。真剣が助けに入りますが、長田が爪で切り裂かれてしまいます。自らを攻撃してきた虎之助に対し、彼の小さいころの姿を重ねながらも、「せめて苦しませずに……頼む!!」と駆除を要求。真剣はそれに応えるように刀を振るい、討伐任務は終了。
鮫の正体がまさかの着ぐるみ、そして実際は人喰い虎であったという驚きの展開、その虎の駆除・共生を宇宙人とリンクさせたのが印象的でした。第3話の読者の反応は、「芥見先生の描きたいこと」に対する声が多かったように思います。
マルの術式が一部判明
任務後、マルが真剣に対し、自らの査察役という役割、そして双子の弟と術式を共有しているため緊急時以外の使用が禁止されていることを打ち明けます。少しずつですが、マルの術式が判明してきましたね。双子は「呪術的には同一」とされているためこの術式を共有していることにも納得。第1話で術式を使わなかったのは、力を使わざるを得ない事態があったとクロスに伝われば、シムリア星人から地球人への心象が悪くなると考えたためでした。
本当は秘密にしなければならないのですが、マルは今回の一件で地球人と言葉を尽くして「仲良くしたい」と感じていました。
そんな中、小虎が茂みから現れます。刀に手を置きつつ近づく真剣。今度は駆除するのではなく捕まえ、長田に小虎を預けました。
マルの考えを聞いて「ソイツ(小虎)がどうなるかはまだ誰にもわからねえ 俺たちもな」と考えを改めた様子を見せ、第3話は終了しました。ちなみに、序盤以降描写の無かった憂花は村のお年寄りの話をずっと聞かされていたようです。
第2話終盤からの勘違いがどこまで続くかと思っていましたが、すぐに和解した様子。読者からも「サクッと和解してくれてよかった!」と安堵の声が見受けられました。1話完結の気持ちの良いテンポ感で進んだ第3話でしたが、次はどんな任務に赴くのでしょうか?
そして気になるのが東京の様子です。人外魔境新宿決戦の影響が残っているとのことでしたが、どんな呪霊が出てくるのか? 街の様子は? 次回以降も注目です!
[文/平田特異点]
(C)週刊少年ジャンプ2025年41号/集英社
(C)芥見下々・岩崎優次/集英社











































