
これまで培ってきた関係値や成長があるからこそ、最終話は安心して見られるはず。双見と佐藤の関係性の“ゴール”にも注目!?|アニメ『笑顔のたえない職場です。』双見奈々役・夏吉ゆうこさん×間 瑞希役・伊藤美来さん対談インタビュー
梨田との合わせ台詞を言うときは、普段と違う脳みそを使う!?
──お互いの演技の印象や、掛け合いで感じたことを教えてください。
夏吉:第1話で、はーさんから「仕事して」とサラっと言われた瞬間に「この1クール、この関係性」と、カチっとはまった気がします。
「みっく(伊藤さん)は『仕事して』を、どう言ってくれるんだろう~?」とワクワクしながら、とりあえず全力の「え~ん!」を投げてみたら、まるでプロの武道家が攻めをスッと返すような軽い「仕事して」が返ってきて、嬉しくなっちゃいました(笑)。
こちらの剛速球を軽く返してくれるので、気持ち良いんですよね。「次は、どんな出力で投げよう?」と、アイデアが次から次へと湧いて楽しかったです。
伊藤:私もすごく楽しかったです。この二人の関係だからこそできるボケとツッコミがあるんですよね。テンポ感もそうですし、なっちゃん(夏吉さん)が双見の「うわ~ん」と泣きついているところだったり、ず~んと沈んでいるところだったりを本当に分かりやすく、しっかり出してくれるのでツッコみやすい。なっちゃんが言ったように剛速球を剛速球で返すのではなく、ちょっと避けてみようと思うこともあって(笑)。あえてちょっと抜いてツッコんでみようとか、独り言みたいにしちゃおうとか、いろいろこっちもアイデアが湧いてくるようなお芝居をしてくれました。一緒に掛け合えてすごく楽しかったです。
ちょっと強めにツッコんだり、あえて目を見ないときもあって、それがどんどん心地よくなっていく感覚がありました。
──そのほかのキャストとの掛け合いで印象に残っていることはありますか?
夏吉:やっぱり、梨田さん役の小林ゆうさんでしょうか。ゆうさんがブースに入ってきて、第一声を出したときはみんなで「やったー!」と思いましたし、梨田さんの声から生まれるある種の緊張感もあって、めちゃくちゃ印象に残っています。
伊藤:「これを受け止めて、返していくんだ~!」ってね。
夏吉:うんうん。「これは面白すぎる!」と(笑)。梨田さんと合わせの台詞のときは「この声量と声色からはみ出す音を」「一緒に喋って、なお聞こえる声色とは?」と、また一個違う脳みそを使うって演技をしていました。これも面白かったです。
──はーさんと梨田の掛け合いも趣深いものがありました。
伊藤:梨田さんに強めにツッコんでいくのが面白かったです。はーさんの声色も目つきも、例えば双見先生と接するときとは違っていて。梨田さんに対しては「本当にイヤだ」のような感情がけっこう前面に出ているんですよね(笑)。
気持ちよくツッコませてもらって楽しかったなと思っていたところから、話が進むと「いなくなっちゃうとなると寂しい」と言い始めるはーさんが出てきたりして。二人の関係性も話数を重ねるごとに、見えないところで友情が生まれている感じが好きでした。
あとは掛け合いで言うと、はーさん姉役の早見(沙織)さんとは直接掛け合いができたシーンがあったので、とても嬉しかったです。姉妹だからこそのシーンが多かったので、そこの空気感を一緒に作れたのはとっても幸せでした。
──はーさん姉との掛け合いは、双見先生との関係性とはまた雰囲気が変わってきますよね。
伊藤:上司の友達が実の姉というのも不思議な関係ですよね。そういう関係がうまくいっているのも、双見先生とはーさん姉の関係があるからこそだと思うし、全員のバランスが良いなと思います。















































