映画
劇場先行版『ゴールデンカムイ』小林親弘&白石晴香インタビュー

小林親弘さん&白石晴香さんが振り返る杉元・アシㇼパと歩んだ7年間の軌跡|「劇場先行版『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編【前編】」公開記念インタビュー

 

アシㇼパの“余裕がないモノローグ”と恐怖の“鶴見劇場”

──劇場先行版『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編では、アシㇼパの更なる成長も描かれつつ、各勢力が大集合するエピソードとなっています。

小林:原作をリアルタイムで読んでいたので、「これがアニメになったらどうなるんだろう」「あのキャラクターは誰がやるんだろう」とすごく気になっていました。それが映画館で観られると聞いた時は嬉しかったです。

個人的に「挑戦だな」と思ったのは、ビールを浴びた鯉登の横で「んぐっ、んぐっ」てやるシーン。「これはどうやればいいんだろう?」って(笑)。

白石:私も原作を読む時から声を出しちゃう癖があるのですが、台本で読むと周りの皆さんの声が聞こえてきて、全く違うものになると感じました。物語的には盛り上がるシーンですが、台本を読んだ時は「これは大変なことになりそうだ……」と覚悟を決めたというか(笑)。

小林:(笑)。前編は戦いも多くて、杉元と土方、牛山と宇佐美、尾形が絡んでくるアクションシーンはかっこよかったです。それと、やっぱりギャグシーン。漫画でも面白いですけど、動きと声がつくと笑ってしまいます。

 

 
白石:ギャグシーン、めっちゃ良かったですよね! 「チンポ先生」と再会する時のアシㇼパさんの顔と動きがやばかったです(笑)。

逆にシリアスなシーンでは、アシㇼパが刺青人皮(いれずみにんぴ)の暗号を前にして、「これは自分の条件と一致するかしないか」と判断する場面が印象的でした。完成した映像をお客さんとして観た時に、「あれ、今までのモノローグと聞こえ方がなんだか違うな」ってハッとしたんです。

小林:ああ、たしかにそうだなと思います。第一期の頃のアシㇼパは、モノローグでアイヌ文化の知識とか、「分かっていること」を理路整然と語ることが多かったじゃないですか。一方で、今回の彼女には「これを解き明かさなければならない」という焦りと使命感があった。「私がここで何とかしなければ」という責任や葛藤の中で発せられる言葉だったから、響き方が違ったのかもしれません。

白石:そういうことか……!  聞いていて「なんだろう、ただ冷静なだけじゃない」と感じたんです。アシㇼパさんの余裕がないモノローグは「今までそんなになかったかもしれない」と気づいて。これは最終章ならではの“聴きどころ”だと思います。

──続く後編では、鶴見中尉との対峙が待っています。

 

 
小林:「鶴見劇場」……いやあ、怖かったですね。

白石:本当に恐ろしかったです。アシㇼパにとっては知りたくなかったかもしれない事実にも直面させられて……。

小林:優しかったりすることが、また怖いんですよね。

白石:大塚芳忠さんのお芝居から、ものすごい圧力を感じました。

 

杉元は「第二の相棒」アシㇼパは「師匠」。7年間の旅路の果てに最終章へ

──今までの7年間を経て、お二人にとって、杉元とアシㇼパはどのような存在になりましたか?

小林:僕にとっては、まさに「第二の相棒」です。彼がいるから声優業を頑張れていますし、本当に特別な作品であり、存在なので、最後まで一緒に走り抜けたいと思います。まだ先に悩んでいるセリフもありますが、それも含めて楽しみですし、最高の相棒ですね。

白石:私の人生を語る上で、外せない存在です。一言で言うなら……「師匠」ですかね。

小林:なるほど、「師匠」か。

 

 
白石:ずっと「かなわないなあ」と思いながらアシㇼパさんを演じていました。あんなに幼いのに、その知識の量や彼女の強さを見て「こうなりたい」と思いながら追いかけてきた感覚があります。常に私の先を行く存在ですし、色々なことを教えてくれました。

──最後に、この最終章を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

小林:ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。アニメを観てくださる方がいなければここまで続けることはできませんでした。今この記事を読んでくださっている、あなたのおかげでここまで来れたと思っています。どうか後編も、そしてその先の物語も楽しんでいただければ幸いです。

白石:原作が完結した時、寂しい気持ちもありましたが、同時に「アニメも最後まで走りきるぞ」というキャスト一同の気持ちがより一層強くなった気がします。

劇場で『ゴールデンカムイ』を観るのが夢だったので、それが最終章で叶って本当に嬉しいです。ここまで連れてきてくださったファンの皆様には心から感謝しています。皆さんが観たかったシーンが凝縮された内容になっていると思いますので、ぜひ劇場でご覧ください。

そして、最終章を観た上で、改めて第一期から見返していただくのも、また新たな発見があって面白いと思います。最後まで盛り上げていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!

 
[インタビュー/失野]

 

劇場先行版『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編

【前編】大ヒット公開中ッ!! 【後編】10月31日(金)劇場公開ッ!!

劇場先行版イントロダクション

杉元とアシ(リ)パの旅はクライマックスへ!!

アイヌから奪われた金塊を巡る生存競争サバイバル、最終章に突入ッッ!!!

樺太から帰還した杉元佐一とアシ(リ)パは、白石由竹と共に金塊探しの旅を再開。その最中に遭遇した脱獄囚の海賊房太郎と手を結んだのち、新たな標的とした脱獄囚の上エ地圭二の足取りを追って札幌へと向かう。だが、同地ではすでに宇佐美上等兵と菊田特務曹長からなる第七師団の斥候に加えて土方歳三の一味が連続娼婦殺害事件を起こした別の脱獄囚の捜索を進めていた。杉元と土方の間で早くも一触即発の事態が生じるも、第七師団に金塊が渡ることだけは避けたい両者は協力する道を選択。連続殺人の次の現場が札幌ビール工場との情報を掴み、待ち伏せ作戦を実行に移す。ところがそこに宇佐美たちや上エ地までもが姿を現し、状況は混迷を極めていく!

原作は「週刊ヤングジャンプ」にて連載された、野田サトルによる大ヒット漫画。「マンガ大賞2016」第1位や「第22回手塚治虫文化賞」マンガ大賞など数多くの賞に輝き、コミックスは全31巻でシリーズ累計3,000万部を突破。さらに実写版の映画やドラマが大ヒットするなど、連載完結後もその勢いはとどまることを知らない。今回の劇場先行版では、TVアニメ最終章から「札幌ビール工場編」を放送に先駆けて前後編の二部作で公開。アニメーション制作のブレインズ・ベース、チーフディレクターのすがはらしずたかを中心としたTVアニメ第四期から継承した体制はそのままに、クライマックスに向けて加速していくアイヌの埋蔵金を巡る極上のエンターテイメントが劇場を熱くする!

スタッフ

原作:野田サトル(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
チーフディレクター:すがはらしずたか
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:山川拓己
美術監督:澁谷幸弘/三宅真央
色彩設計:福田由布子
撮影監督:織田頼信
編集:池田康隆
音響監督:明田川仁
音響制作:マジックカプセル
アイヌ語監修:中川裕
ロシア語監修:Eugenio Uzhinin
音楽:末廣健一郎
主題歌:Awich × ALI「黄金の彼方」
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
製作:ゴールデンカムイ製作委員会
配給:WOWOW

キャスト

杉元佐一:小林親弘
アシ(リ)パ:白石晴香
白石由竹:伊藤健太郎
鶴見中尉:大塚芳忠
土方歳三:中田譲治
尾形百之助:津田健次郎
牛山辰馬:乃村健次
永倉新八:菅生隆之
二階堂浩平:杉田智和
宇佐美上等兵:松岡禎丞
月島軍曹:竹本英史
鯉登少尉:小西克幸
海賊房太郎:関智一

原作

週刊ヤングジャンプ(集英社刊)
原作コミックス『ゴールデンカムイ』1~31巻 発売中
著:野田サトル

アニメ公式HP
アニメ公式X
原作公式サイト
原作公式X

(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
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