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映画『ゾンビランドサガ』田野アサミ×河瀬茉希×田中美海 インタビュー

フランシュシュと佐賀県の人たちの絆が改めて感じられた――劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』新曲収録時の思い出を田野アサミさん×河瀬茉希さん×田中美海さんが語る【インタビュー】

 

見どころの一つはロメロの新たな姿!? エンドロールで流れる新曲にも注目

──この劇場版の見どころのご紹介をお願いします。

田中:今までの『ゾンビランドサガ』の集大成が観られるところです。第1期と第2期に登場したキャラクターや佐賀県民の皆さんが一丸となって、エイリアンに立ち向かっていくストーリーがすごく大好きです。

リリィを演じる身としては、お父さんのパピィの姿が観られて嬉しかったです。そしてこの空白の4年の間も作品の中のキャラクターたちは生き続けて、時計の針を進めていたんだなと思わせてくれました。

リリィはもう死んでゾンビィになってしまったけど、佐賀で生きている人たちが力を合わせてエイリアンに立ち向かっていく様子は胸アツでした。劇場版だけでも楽しめますが、フランシュシュ以外でスクリーンに映っている人がメンバーと過去にどんなことがあったかがわかるとより楽しめるし、感動できると思うので、第1期と第2期を復習してから観ていただけるとさらに楽しめると思います。

田野:私は、フランシュシュと幸太郎が住む洋館で飼っているゾンビィ犬「ロメロ」の今まで知らなかった面を観ることができて更に好きになりました。たぶんあの姿は映画で初公開だと思いますが、「えっ!? ロメロってそんな風になるの?」って(笑)。

フランシュシュのメンバーがアイドル力について成長しているように、ロメロも成長していたんだなと。あの姿を観て私がテンションが上がったように、サキもテンションが爆上がりだったんじゃないかなと思います。

 

 
河瀬:『ゾンビランドサガ』といえば、フランシュシュの楽曲とライブパフォーマンスの素晴らしさに注目してくださる方が多いと思いますが、この劇場版用の新曲もアフレコに先駆けてレコーディングしました。

ある曲のレコーディングで「この曲はどのシーンで使われるんですか?」と尋ねたら「宇宙人と〇〇するシーンで」と説明されて、まったくピンと来なくて。自分の想像力をMAXに膨らませて(笑)、でも熱量は変わらず、パワーアップしながらみんなレコーディングに取り組んだと思いますし、私も魂全部をぶつける楽曲が多かったです。レコーディングでは笑って、時には涙しながら録り直して……。フランシュシュのみんなが成長していく中で、「純子も成長しなくちゃ!」というプレッシャーを感じつつ、頑張って歌ったので、歌とライブシーンに注目していただきたいです。

新曲はどの曲も好きですが、特にエンドロールと一緒に流れる曲は今までのフランシュシュの曲のテイストと違って、しんみりと聴いてもらえるというか、席を立てなくなる曲じゃないかなと思うし、できればライブで歌いたいです。ステージでどんな風に表現すればいいのかなと何となく想像してみたりして。

 

完成した新曲を聴いて、フランシュシュへの想いや方向性は間違っていなかったんだと実感

──さくら役の本渡 楓さんは、音楽プロデューサーのSCOOP MUSICの佐藤(宏次)さんから「さくらはいい意味で変わらないで」というディレクションがあったとおっしゃっていました。皆さんはレコーディングでそういった難しさを感じましたか?

田中:リリィはそれほど変わっていないかなと思いながらも、そういえば「リベンジ」の時も「リトルパラッポ」という曲で「パラッポしてください」と言われたことを思い出しました(笑)。「劇場版でも田中さんに頑張ってもらうことになるかも」と言われたので、「また何かやるのかな?」と思っていたら、劇場版のED曲では「シャウトしてください」とか「YEAH YEAH YEAHという感じで」と。「リリィの天才子役感を出さなきゃ!」と気合が入ったのを覚えています。

田野:「今日が歴史に残るなら」は私がトップバッターでレコーディングさせていただきましたが、もらったデモと若干曲調とキーが変わっていました。「サキとして歌ってください」と言われた時はまだどのシーンで流れるのか知らなかったけど、キー的に下げたほうが場面の雰囲気やサキの声の感じに合うんじゃないかということで変更されたようです。

また別の楽曲では「田野さんとしてサキだったらこういう場合、どうやって歌いますか?」と相談されました。今までフランシュシュの曲をレコーディングしてきた中で初めてのことで、7年前にフランシュシュとして初めて歌った時や4年前の「リベンジ」の時でもそういう相談はありませんでした。なので、そんな相談をされたことはサキとしての自分が認められたみたいに感じてすごく嬉しかったですし、私の中でも「サキだったらこうすると思います」というものがしっかりありましたのでお伝えしました。

2パターン録りましたが、どちらが採用されたのかはわからないまま、完成した映像を観たら、私が提案して歌ったテイクだったことに感激しました。ここまでサキと一緒にやってきたけど、フランシュシュのメンバーへの想いや方向性は間違っていなかったんだと改めて思わせてくれたし、他にもそう思えた曲がたくさんありました。

──河瀬さんは第1期のインタビューでは「泣きながらレコーディングしていた」とお話しされていた気がします。先ほど「時には涙しながら録り直して」とおっしゃっていたので、7年経ってもその熱さは健在なのだなと思いました。

河瀬:第1期の頃は逆に泣けません。

田野:えっ!? どっちなの?(笑)

河瀬:第1期ではむしろ泣いている暇なんてなくて。レコーディングが終わって家に帰ってから泣いていました。

田中:え~っ!?

田野:反省して? それとも思うことがあって?

河瀬:悲しくて。レコーディングでいったん録り終わったものを聴いた時に「えっ!? 全然歌えてないじゃん!」とショックだったし、悲しくて家に帰ってから泣いてました。

でも「リベンジ」になってからは、佐藤さんとお話をしながら詰めていく中で、自分ができる表現と「純子だからできるよね」と役者・河瀬茉希として技術的に求められる部分のバランスを自分でうまく取れなくて。できない悔しさじゃなくて、そういうパーソナルな部分で突かれて泣いちゃいました(笑)。

劇場版のレコーディングはサキちゃんの後だったこともあって、「純子だったらどうする?」と私も相談されたので、意見をお伝えしたのですが、そうしたらまたパーソナルな面でお互い熱くなって、じわりと涙目になって「ごめん。ちょっと待って!」と(笑)。

田野:茉希が第1期の時に家で泣いていたのを今初めて知ったけど、一緒にいて年月が経って「泣いちゃったんですよ、アサミさんの次に」というのを聴ける距離感になったのも嬉しいです。

河瀬:私が泣いた話をするとアサミさんが険しい顔をするんです。共感してくれて、めちゃめちゃ瞳を潤ませて(笑)。

田野:すぐ私も同じ境遇に遭った気持ちになっちゃって、「何があったの?」って。

(全員爆笑)

河瀬:アサミさんは優しいんです。

田野:7年の年月がそういう関係にしてくれました。

田中:確かに。

 

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