アニメ
ウマ娘 シンデレラグレイ:高柳知葉×香坂さき×石上静香インタビュー

「ジャパンカップ」で実感した世界の壁。海外ウマ娘のキャストに「強すぎる」ーーアニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』第2クール 高柳知葉さん(オグリキャップ役)、香坂さきさん(ゴールドシチー役)、石上静香さん(オベイユアマスター役)インタビュー

英語の先生は、同じキャストのあの人!

――「英語、分からない!!」の言葉通りオグリは英語を喋りませんが、海外ウマ娘は英語のセリフもあります。その収録は大変でしたか?

石上:原作よりはだいぶ日本語になっていたんですけど、そのまま英語のセリフもあったので、現場で英語のレッスンが行われたんですよ。

高柳:藤井泉助役の高橋(大輔)さんが英語ペラペラな方なので、英語のセリフはすべて高橋さんに支えられています。でも、原作だと藤井は英語をめちゃくちゃ喋っているのに、アニメとして伝えやすい表現にするにあたり、アニメの脚本では藤井のセリフが日本語になっていて。せっかくペラペラなのに本編ではそれを発揮できてはいなかったですね(笑)。

石上:そうなんです。私たちは高橋さんに教えてもらいながら、必死にアフレコしていました。

高柳:それを聞いて、英語を全く喋らないキャストも「私たちもちょっと練習しようかな」と思って、小さな声で練習していたんですよ(笑)。

――3人とも英語は?

香坂:からっきしです。

高柳:心で会話する感じです。

石上:学校の授業で習ったぐらいです。

香坂:シチーも原作に英語で喋るシーンがあったんですよ。だから、アニメ化が決まったときに、「どうしよう……このセリフも喋るのかな?かっこよく言えるかな……」と思っていたんです。それに備えて家でセリフを読みながら練習をしていたんですけど、結局はなかったので少しだけホッとしました(笑)。

石上:英語のセリフがあると、事前に音源が送られてくるんです。でも、アニメだとそこに感情が入りますよね。例えば、「おはよう」も怒っていたら「おはよう!(怒)」ってなるじゃないですか。そういった違いは、音源のまま発音しても感情が入らないので、現場で「この感情だとどういうイントネーションになるのか」を指導していただきました。

香坂:ディレクションはありましたが、最終的には流暢な英語でお芝居されていたので、皆さんすごいなって。ビックリしながら聞いていました。

石上:海外の方が聞いたらどれだけカタコトに聞こえるんだろう?と思いましたけどね(笑)。

高柳:全部英語のまま字幕をつけると見るのも大変だと思いますし、一方で「英語、分からない!!」は英語で話しかけられないと成り立たないですから、ポイントポイントで英語を使ういい塩梅を制作の皆さんが模索してくださって。そのおかげでバランスが取れていたなと感じました。

3人が感じるオベイユアマスターの印象は?

――ジャパンカップのレース展開、特にオベイユアマスターの作戦や準備については、どのように感じましたか?

石上:私自身も下調べは結構するタイプなのですが、第16話の最後で部屋一面に調査した資料が貼ってあるのが映ったじゃないですか。擦り切れるほどテープを見て勉強する熱意もすごいですし、並々ならぬ思いでジャパンカップに挑んでいたと思うんです。これで勝てなかったら引退する、という気持ちだったのかなと思って演じていたので、彼女の想いが叶って良かったなと思います。

高柳:私は格好良いなって思いました。「仮面を被る」って、ものすごくセルフプロデュースが上手いってことですよね。私はそういうのが苦手で、見せたい姿があっても(素の自分が)漏れ出しちゃうんです。

石上:なかなかできないですよね。

高柳:めちゃくちゃ努力して、表に見せるキャラクター像を1から100まで練り上げていなかったら、きっとどこかで矛盾が生じると思うけど、オベイは一切それを感じさせない。本当にこういう子なんだろうなって思わせるぐらい努力を積み重ね、研究と鍛錬をした賜物であのオベイを出せているので、すごいなって思います。

香坂:本心が隠れすぎていて、ちょっと不気味でしたよね。まさかこんなキャラだったなんてと、最初は分からなかったですから。それぐらい分厚い仮面を被っていたんだなって。

石上:走り方すらも、ジャパンカップに出るまでずっと隠していましたからね。

香坂:キャラクター的にもオグリとオベイは結構違いますよね。

高柳:確かに、オグリはありのままの子なので、オベイと正反対の存在かもしれません。だからこそ、このレースを通してオベイから学ぶことが多かっただろうなって思います。

これは私の想像ですけど、走るために生まれてきたウマ娘たちは、一緒に走ったら私たちには分からないことまで分かり合うんじゃないかと思うんです。本能的な何かを感じ取るんじゃないかなと。なので、自分にないものを持っているからこそ、オベイと走ったことで感じるものが大きかったと思いますね。本人が自覚しているかは分からないですが。

石上:オベイもオグリのことをタマちゃんと同じぐらいの強敵だと認識していたので、また機会があったら競い合いたいですね。本編中に絡みはなかったですけど、すごく研究していましたから。

高柳:次までにもっと強くなりたいです。

香坂:それで言うと、シチーも結構オグリ寄りといいますか。シチーはいつも本当の自分を探していて、モデルとしての自分、レースで走る自分、全てがゴールドシチーなんだって認めてるし、認めてもらいたいんです。レース本番まで仮面を被っていたオベイとは対局の位置にいるタイプかなって思います。だからこそ、知葉さんが言ったように、頭脳で戦う大事さとか学ぶものが多かったでしょうし、ひとつの糧になったんじゃないかなと思いますね。

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