
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』に登場する重要キャラクターを事前にチェックしておこう! 島二郎、セイレーン、一枚葉に二枚葉って誰?
「なんか小さくてかわいいやつ」でおなじみ、イラストレーター・ナガノ先生の大人気作品『ちいかわ』が、2026年夏、ついに『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』として映画化されることになりました! 描かれるのはシリーズ中でも異色かつ人気の長編エピソード、通称「セイレーン編」。コミック8巻に収録されています。
「簡単な討伐で100倍報酬、限定ラーメン屋スイーツも!」という、空から降ってきた「特別な島への招待」のチラシに惹かれ、ワクワクして島へやってきたちいかわ達。今回はそこで出逢うキャラクターを事前にご紹介していきます!
※一部ネタバレが含まれていますので、物語を知りたくない方はご注意ください
まずは、ちいかわのメインメンバーはこちら
映画に登場する新キャラクター
セイレーン
伝説の生物、セイレーン。報酬100倍の対象となる討伐相手。コーラス隊の人魚と共に暮らす巨大な生き物で、共に暮らしていた人魚を食べた“犯人”を捜すため、島民をさらっていきます。不思議な歌の力を使いツタを自由自在に操り獲物を捕らえますが、メインボーカル(セイレーン)とコーラス(人魚)がそろわないと歌の力が弱まります。また、辛さに弱い面も。
セイレーンの桁外れの大きさと威力にご注目!
解禁されたティザービジュアルでは、ちいかわ・ハチワレ・うさぎをすっぽりと抱きかかえる巨大さが描かれています。仲間の人魚が島民に食べられたため、犯人を探していますが、罪の無い島民までもさらって食らっています。囚われたラッコをはじめ、ハチワレ達も昆布を巻かれ吊るされ、昆布漬けにされ……ハラハラしてしまいますね!
セイレーンが島に棲みついた背景
セイレーンと人魚が島に来た際、怯える島民からごちそうをたんまりもらい、味が濃く油っこい島の料理を気に入り島に棲みつくようになりました。島民たちは怯えていましたが、セイレーンと人魚の不思議な歌声が島に響くおかげか、島の作物の育ちが良くなったそうです。
セイレーンは仲間を食べられて本当に可哀想な立場なのか
仲間の仇を取るため。これだけを聞くと、セイレーンの行為はやむを得ない事のように見えがちですが、罪の無い島民までさらって食べている事から、討伐相手とされることもやむを得ないでしょう。実際、犯人と言って探している島民は、セイレーン自身が瀕死の状態にし、本人はそのことにさえ気付いていないのです。
セイレーンが犯人へ与えようとしている永遠の命
セイレーンは犯人を見つけたら復讐として食べようとしているのではなく、もっと恐ろしい事を企てています。「カラダピッタリのオリに入れて 深くてくらーいところで「永遠の命」を味わってもらうの」(ちいかわコミック8巻61ページ引用)それは、生きたまま身動きもとれずに暗い海の奥底で永遠の命を過ごさなければならないという、残酷な現実です。食われることよりも苦しい状態にしようとするセイレーンの心の闇が垣間見られ、「なんか小さくてかわいい」ちいかわ達の冒険とは思えない内容にゾクッとしてしまいますね。
人魚
セイレーンと共に過ごし、セイレーンのコーラスを務める。3匹いたが1匹島民に食べられてしまいました。人魚の「肉」を食べると“永遠のいのち”が手に入るという噂が“伝説の生物図鑑”に書かれている。歌につられる性(サガ)があります。
人魚の歌をつられさせる“うさぎ・くりまんじゅう・モモンガ”の華麗なリズム感に注目!
島民や島二郎とちいかわ達がセイレーンと戦いを繰り広げるクライマックス。島二郎やラッコはもちろん重要な戦力ですが、“リズム感のある者たち”として、うさぎ・くりまんじゅう・モモンガがちいかわの物語らしい、かわいらしい撹乱を導きます。うさぎの「ハイヤッハー プルプルヤッハー」がどれだけ私たちファンを安心させてくれる事か…うさぎに拍手を送りたいですね!
島二郎
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) September 23, 2023
貝汁屋を営む店主。セイレーンから逃げてきたちいかわを保護し、カツカレーと貝汁をふるまい、危機から助けてくれた恩人。ちいかわ達の心強い味方。数々のスゴ技と人柄から一気にファンからも人気に。
素潜りの達人で数々の困難からちいかわたちを救う!
日頃から貝を採りに素潜りしていた島二郎。囚われていたハチワレやうさぎ達の居場所を探し出し、ちいかわを導きます。
水流操作とセイレーンのツタをもろともしないパワー
助け出す際には追いかけてきたセイレーンに対し、水流を操作し足止めと説得をしてちいかわ達を守ります。地上での闘いのクライマックスでも、セイレーンが攻撃してくるツタをもろともせず、不思議な動きで島民たちへ近付くことを阻止します。そんな島二郎にさすがのセイレーンもたじたじです。
いぶし銀な独特すぎるセリフや仕草
皆セイレーンに連れて行かれ、ちいかわだけが森の中に一人ぼっちに。そんな中やっとのことで見付けた人の灯り、それが島二郎の店でした。藁にも縋る想いで扉を開けたちいかわに投げかけられた言葉「今日はもう終わったよ!!」インパクトありすぎる島二郎の登場です!
「一分間「息」止めなッ!!」「すまないッ」などいぶし銀な口調と、島民の味方をするのは「大事な「客」……そして未来の「客」のため……」と使命を持った戦いぶり!
「辛さ」でセイレーンを攻撃する際には、え? そこから? と意外過ぎるところから激辛唐辛子を提供する場面も。行動が予期できない島二郎。シリアスなお話の中にこの存在感。たまらないですね!
この独特な島二郎の水流操作や闘いぶり、そして喋り方がどのように映像化されるのか……これも映画化の見どころの一つですね!
一枚葉、二枚葉(通称)※ネタバレあり
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) September 23, 2023
人魚を食べた犯人。一枚葉と二枚葉の住む家に人魚のうろこが落ちていた事、“伝説の生物図鑑”が2人の部屋にあったことから、ちいかわは彼らが金魚を食べた事に気付き始めます。最後に2人は罪を背負い、他の島へ移住します。
セイレーンと一枚葉・二枚葉の関係
このお話は一見、永遠の命を得るために人魚を食べた島民を悪として、敵討ちのためにセイレーンが犯人を探す物語として描かれているように見えますが、実は2人には人魚を食べた理由にはある事情がありました。
それは、2人がボートで魚釣りをしていた時、海で遊んでいたセイレーンと人魚たちに遭遇します。その際にジャンプしたセイレーンの尾びれが2人のボートと二枚葉に衝突し、二枚葉が瀕死の状態に陥ってしまいます。
二枚葉をなんとか助けたいと必死の一枚葉が、人魚を捕まえ二枚葉に食べさせると、二枚葉は瀕死の状態から生き返ります。永遠の命が欲しくて食べたわけではなく、仲間を助けたい一心で起こした行動だったのです。しかし、それが人魚の肉を食べたからと分かった二枚葉は、“永遠の命”を得た事に動揺し、一枚葉にも人魚の肉を食べさせてしまいます。そして二人は共犯に……。
「何が悪で何が善なのか…セイレーン編から考えさせられるもの」
瀕死の状態から友達を救うために、友達を傷付けたグループの一員である金魚を捕え、食べさせてしまった一枚葉。周りに注意を払わず、気付かぬ間に命を奪うほどの攻撃を加えてしまったセイレーン。更にそのことを知らずに仲間の人魚を食べられたと犯人を追い、罪の無い島民までもさらい食らっていくセイレーン。
誰が悪なのか、誰に共感してよいものなのか……。
また、100倍の報酬につられて島へ向かうちいかわ達は、まるで現代の問題を描写しているかのよう。かわいらしい“ちいかわ”達のちいかわ史上最長巨編は、明らかに「かわいい」だけが描かれているものではなく、観た後も考えさせられる作品ですね。また、おわり方も一枚葉・二枚葉を追いかけるセイレーン達の影…心して観に行かなければ!ですね。






















