音楽
Ave Mujica 佐々木李子×米澤茜が振り返る2025年の下半期【インタビュー】

5th LIVE「Nova Historia」を経て、新たな歴史を創り上げたAve Mujicaの2025年下半期。1年の締め括りは魅せる“魂の叫び”がこもった1枚で。3rd Single「‘S/’ The Way / Sophie」ドロリス/三角初華役の佐々木李子さん、アモーリス/祐天寺にゃむ役の米澤茜さんインタビュー

「歌じゃない。魂の叫び」――Ave Mujicaの新境地「Sophie」

──「Sophie」は本当に佐々木さんだからこそ歌える曲というか……一言で、驚きました。すごい曲です。

米澤:本当に。

佐々木:私もこういう曲は歌ったことがなくて。歌っている最中の記憶がないくらい、入り込まないと歌えなくて。もう完全にゾーンに入っていて……なんていうんですかね。脳細胞が破壊されていくような、血管がブチ切れそうになるような。普通に歌うことができなかったです。

──「Sophie」は最初に歌詞を拝見させていただいたのですが、それも衝撃的で、ちょっとなんて表現していいのか。

佐々木:ホントに。Ave Mujicaじゃないとできない曲ですよね。でもこういう曲を任せてもらえたのも光栄だし、楽器もすごいことになっているので。普通、こういう曲をいきなり渡されないと思うんですよ。だから、私たちも「やってやろう!」って気持ちになります。すごく嬉しいです。

──この曲を受け取ったとき、率直にどう思ったんですか?

佐々木:まず「歌じゃない」と思いました。叫び……魂の叫び。でも、その叫びを最後までやり切りたいと思いました。そういうことを歌っている曲ですし。

仮歌を参考にしつつ、自分の描く「Sophie」を歌いたいと思って、そこからまったく変えちゃった部分もあります。例えば2番のAメロ後の叫び。ここは自由にやっていいんだろうなと思っていたので、相談せずに1回やってみたら、それが採用されました。

──〈material, material,〉のあたりですよね。すっごく印象的でした。

佐々木:あれ、ほんと誰が歌ったんだろうってくらい……それくらい記憶が飛んでいます。歌っているとき、身体をガリガリしてたみたいで、帰り道に体が痛いなと思ったら傷だらけで驚きました。「曲に取り憑かれて歌うってこういうことか」と(苦笑)。

──そのエピソードすらこの曲にピッタリといいますか。どんな表現が正解なのか迷うというか、襲われているような、誘われているような……。

佐々木:そうですね。理不尽を歌っている感じもするし、その“理不尽を楽しんでいる”ようにも取れるし。〈ほんとヤダ〉は、本当に嫌がっているのかなとか。

──そうなんですよね。〈ほんとヤダ〉が繰り返されていく中でニュアンスも変化してて、そこもいろいろと考えさせられました。

佐々木:リアルな“揺れ”をそのまま詰め込んだ感じでした。テイクも、あえて荒い部分を使ってくれたところがあるんじゃないかなと思います。ラスサビのところの高音がすごく好きなんですけど、あそこも荒々しいところが良いし、〈誘って〉のブレスが少し残っているところとかも、あえてそのまま使ってくれていて。吐息、嗚咽も、そのまま残してくれているので、そこも楽しんでほしいです。

──米澤さんは、この曲を初めて聞いたときどんな印象でした? さきほど電車でのエピソードもありましたが。

米澤:いや……歌がすごいなって。歌詞もこういうテイストは初めてだし、「この先どうなるんだろう」ってワクワクしました。こういう曲が増えていくと思うと、すごく楽しみです。

──本当に今のAve Mujicaだからこそできる曲なのかなと。

米澤:そうですね。私も、今の方がこういう曲に挑めると感じます。

佐々木:挑戦的な楽曲が増えてきて、すごく嬉しいです。

──「Sophie」は3rd Singleで初公開になります。皆さんの反応というのも楽しみなところなのですが。

佐々木:本当に楽しみ!

米澤:楽しみですし、この素晴らしい曲を、本当にたくさんの人に聴いてもらいたくて。『バンドリ!』を知らない人にも、アニメを知らない人にも、もちろんAve Mujicaのことを好きな人たちにも届いて欲しいですね。

──ところで先ほど「ゾーンに入る」というお話がありましたが、佐々木さんにとって“ゾーンに入る瞬間”って、具体的にどんな感覚なんですか?

佐々木:えー……! なんだろう……脳みそが丸出しになってる感じというか(笑)。すべての感覚が研ぎ澄まされて、生きてるって実感するんです。「私はこのために生まれてきたんだ」って思うくらい。それほど入り込めるというのは、それだけ歌や表現に魂を込めることが好きなんだろうなって。“入ろう”と思って入るわけじゃなくて、いつの間にかその状態になっているんですよね。だからリアルタイムでは自覚は薄いんですけど……終わってから「記憶が飛び飛びだな」って感じることはあります。

──米澤さんもライブ中にゾーンに入る瞬間はありますか?

米澤:ゾーンとはまた違う感覚なのかもしれませんが、ライブじゃないと入れないモードがありますね。ライブが終わったあと虚しくなるくらい、自分の全てを置いてきてる感覚というか。なんて言うんですかね……うまく言葉にならないんですけど。

佐々木:見ててもそう思います。ドラム壊れるんじゃないかってぐらい激しく叩いていて。同じステージ上に立っていると「今、地震がきてる!?」って思うくらい、リハのときからすごいんです。本番はもっとすごい。

米澤:日常の感情を全部掘り起こして、怒り、悲しみ、必要なものを、その曲に必要な場面で全部使うようにしているんです。

佐々木:ああ、だからこそ、音に説得力が出るんですよね。私も人生経験を歌詞に乗せたりすることがあるんですけど、今のお話を聞いて「確かに!」と実感しました。

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