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アニメ『綺麗にしてもらえますか。』金目綿花奈役・鈴代紗弓インタビュー

ミステリアスな主人公と独特の空気感を見せる熱海──「肩の力を抜いて楽しんでいただけたら嬉しいです」TVアニメ『綺麗にしてもらえますか。』金目綿花奈役・鈴代紗弓さんインタビュー

「余韻と余白を楽しめる作品だと思います」

──原作を初めて読んだ時の印象を教えてください。

鈴代:元々、はっとり先生の前作『さんかれあ』が好きでアニメも見ていたので、今回のアニメ化を知ったときも「新作がアニメ化するんだ!」と嬉しかったのを覚えています。

漫画の冒頭にはカラーページがあるのですが、質感や世界観などが本当に素敵で……! 熱海という実際に存在する土地の空気や匂い、そこにいる人たちの人柄が伝わってくるイラストで、一枚絵として飾りたいくらい感動しながら読んでいました。

また、金目さんの「記憶がない」という設定にも興味を惹かれました。そんな金目さんが「なぜクリーニングのことだけは覚えているのか」というミステリー要素もありつつ、地元の人との関係も丁寧に描かれていて、まるで自分も熱海に住んでいたかのような懐かしさを感じながら拝読しました。温かい物語の中にどこか謎がある、そういった余韻と余白を楽しめる作品だと思います。

──金目綿花奈という役柄を演じるにあたって、どんなことを意識されていましたか?

鈴代:オーディションの時は、正直なところ金目さんの声があまり浮かばなくて……。普段原作のある作品を受けさせていただく時は、自分の思うキャラクター像を演じているのですが、金目さんに限ってはどんな方向性でアプローチをすれば合うのか、謎多きキャラクターがゆえに、これだ!というものが浮かびづらかったんです。

金目さんはミステリアスな女性の印象だったので、オーディションの時からあまりキャラクターを固定しすぎない感覚で演じてみました。これは自分の中でもチャレンジだったので、ご縁をいただいた時は嬉しかったと同時に「金目さんってこういう感じなんだ」というような新鮮さもありました。

──ご自身の中でも新たな発見があったのですね。

鈴代:そうですね。金目さんはお姉さんっぽい一面もありますが、どこか幼くも見える無邪気さもあって、それでいて達観しているような瞬間もある。本当にミステリアスで魅力的な人だと思います。

一方、(石持)毬祥くんをドキッとさせることがあったり、地域の人から「金目さんってこうなんだから」と言われるわかりやすい特徴もあったりするんですよね。

そうした要素をうまい塩梅で乗せられるように、ディレクションを受けながら、自分の中で金目さん像を固めていきました。

──キャラクター作りのために行った特別なことなどはありますか?

鈴代:クリーニングを題材にした作品なのに、お恥ずかしながら洗濯の詳しい知識がほとんどなかったので……(笑)。これまで洗濯はドラム式の洗濯機にお任せしていたのですが、金目さんを演じるにあたって「それではいかん!」と思い、洗濯における認識を金目さんに寄せてみようと、色々試しました!

役が決まった翌日に朝イチでクリーニング屋さんに服を預けに行って、お店の方と少しお話してみたり、手洗いが必要な服を自分で洗ってみたりもしました。今までは手洗いが面倒で、ネットに入れて洗濯機のおしゃれ着洗いで済ませていたんですけどね(笑)。

──(笑)。クリーニング店の内部でどのような作業が行われているのか、日常ではあまり目にしないですよね。

鈴代:そうなんですよ。実は母が昔クリーニング店で働いていたことがあって、今回改めて話を聞いてみたんです。扱う素材や服の種類によって洗い方が違ったり、追加料金の仕組みがあったり、大手のチェーン店と個人店でもやり方が違ったり……作品に関わる前と後では、クリーニング店に対しての印象はかなり深まったと思います。

「金目さんが地域に馴染んでいく空気に重なって、役にも入りやすかったです」

──アニメで注目してほしいポイントを教えてください。

鈴代:たくさんあるのですが、まず普段見られないクリーニング業務の描写や効果音が金目さんを通して細かく描かれています。作品の軸であるクリーニングがセリフなしで丁寧に描写されているので、アニメでも注目してほしいです。

それから、熱海という舞台にも注目していただきたいと思っています。台本のト書きにも「熱海全景」「熱海駅前」など明確に場所が指定されていて、忠実に描かれているんです。見ているだけで心が洗われるような“綺麗”な街なので、風景もぜひ楽しんでいただきたいですね。

また、金目さんは「地域に根ざしたまごころサービス」を掲げてクリーニング店を営んでいるので、地域の方々との温かい交流にも注目してほしいです。作品全体に、泣きそうになるくらい温かい空気が流れているので、一人の視聴者としてもアニメ放送がとても楽しみです。

──会話劇としての魅力もある作品だと伺いました。

鈴代:そうですね。物語は金目さんが主軸となって進んでいくのですが、店に訪れる人によって掛け合いや空気感が変わるんです。会話劇の中で、ふとお仕事モードに切り替わる瞬間もあるので、そのメリハリも魅力だと思います。

キャストの皆さんも本当に豪華で、自分自身も身の引き締まる思いでアフレコに臨ませていただきました。掛け合いの部分においては、役者ごとに異なる“芝居の色”が生かされている作品でもあるので、そこも楽しんでいただきたいなと思います。

──アフレコで印象に残っていることはありますか?

鈴代:水田(わさび)さんや小清水(亜美)さんなど、錚々たる先輩方との掛け合いで最初は緊張しましたが、とてもあたたかい気持ちがあふれた空気の中お芝居をさせていただきました。休憩中も「熱海のここに行きたいのよね」とか「このスポットがおすすめだよ」など、熱海のお話ができて楽しかったです。

1話の収録時点でそういったお話をしていたこともあって、2話以降は過度ではないほど良い緊張感で収録させていただきました。その雰囲気が、ちょうど金目さんが地域に馴染んでいく空気に重なって、役にも入りやすかったです。掛け合いをしていると、本当にそこに安治さんや矢柄(麻未)さんがいる感覚になってきて、改めて先輩方のすごさを感じました。

──対面収録だからこそのお芝居といいますか。

鈴代:ひとりで練習している時と、実際に相手がいて掛け合いになる時とは全然違うんです。「これはひとりでは出なかったな」と思うお芝居も多かったので、抜き録りじゃなくて本当に良かったと思います。

──第1話の中で、特に印象に残っているシーンを教えてください。

鈴代:掛け合いのシーンも印象的なのですが、個人的に一番心に残っているのはCパートの長台詞です。金目さんが2ページ丸ごと喋り続ける説明パートで、原作にもある「キンメクリーニングの1日のスケジュール紹介」がそのまま入っていて。とはいえ、1話で「金目のひとくちメモ」として登場していたので「これ、毎話あるの……?」と痺れましたが……(笑)。

自分の中で「もうちょっとこうできた」というところがあって、ワントライさせていただくこともありました。そして、それを後ろで皆さんが「うんうん」と見守ってくれていて(笑)。温かい現場で本当にありがたかったです。

また、第1話は金目さんの日常がよく分かる描写が多いんです。熱海駅を走り回る姿や、クリーニングの作業手順、実際の仕事風景など、この作品が主軸としているものが伝わる回だと思います。クリーニング店を営む金目さんの姿は特に注目してほしいです。

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