
【今週のアニメ『キングダム』の話題は?】第13話「大将軍の景色」戦局に陰りが……? 王賁が見た“大将軍の景色”とは?
『キングダム』のアニメ第6期 第13話「大将軍の景色」が、12月28日(最速)に放送開始となりました。ここでは、この第13話のあらすじを、振り返っていきたいと思います。
今期は、“信が手にした「王騎の矛」” “秦(しん)の中華統一戦の始まり” が見どころとなる「鄴(ぎょう)攻め」です。信が戦っている場所は、趙(ちょう)領域内の朱海(しゅかい)平原。王翦(おうせん)を総大将に、李牧(りぼく)率いる趙軍と戦っているところです。布陣は、中央の王翦の後ろに信、右翼に王賁(おうほん)、左翼に蒙恬(もうてん)となっています。
戦いは左翼から動き出し、蒙恬が一時的にではありますが、将軍に昇格。陣中央の王翦と李牧は、お互いに対峙しながらも、手許の軍を左右へ振り分けていきます。信も左翼に応援に行き、現在は中央後ろに戻されたところです。
右翼の王賁は、王翦の命令を無視して戦いに突入。その功績が認められたのか、戦い2日目には右翼を率いる亜光(あこう)と並んで、メインの陣形に加えられました。対する趙軍も、強力な将を揃えます。王翦の息子ということで、特別扱いを受けがちな王賁ですが、この状況をどう対処するのでしょうか!?
※以下、第13話のあらすじを含みます。
第13話「大将軍の景色」あらすじ
王賁に開けた景色
戦い2日目の右翼の陣形は横陣(おうじん)。亜光軍の右に、王賁の玉鳳隊(ぎょくほうたい)が並びます。対する趙軍左翼も横陣の構え。亜光軍の前は、前列に馬南慈(ばなんじ)軍、後列に趙峩龍(ちょうがりゅう)軍。玉鳳の前は、玉鳳の前は岳嬰(がくえい)軍です。
戦いが始まると、秦軍の想定に反して、趙軍後列の趙峩龍軍が岳嬰と向き合っている王賁の横腹めがけて襲いかかってきました。王賁は動きを止め、おのれの感覚に集中。王賁の育ての親ともいうべき「じい」こと番陽(ばんよう)が、“若”の身の安全を心配しますが、王賁の目に入っていないようす。王賁の目の前には、“大将軍の見ている景色”が広がっていたのです。
王賁は番陽らに指示を出し、自ら玉鳳を率いて走り出します。前方の岳嬰軍と横から来る趙峩龍軍の間を抜けようというのです。趙軍を振り切り、突破に成功した玉鳳。そのまま趙軍の後ろまで出て、秦軍側から見て趙の陣の左側、つまり馬南慈軍の左後ろを取ったのです。
これに呼応したのが、亜光。王賁のやろうとしていることを素早く汲み取り、自分の軍を動かします。
こうして、王賁と亜光の軍が、趙の陣を斜めから挟撃できる位置取りとなりました。王賁は「ここが狩り場だ 蹂躙しろォ」と叫び、先頭に立って突き進みます! 右翼のムードが一気に秦有利に傾いていきます。
しかし、趙もしたたかです。趙峩龍が自軍の一部に王賁を狙わせたのです。
そんな王賁のピンチに登場した謎の助っ人が、亜花錦(あかきん)。「この亜花錦が相手をしておく故、存分に戦果を太らせなされィ(中略)この貸はお忘れなく、あなたの代で私か私の子に十倍にして返されよ」と、敵だか味方だかわからないことをわめいて、趙峩龍が派遣した軍勢を討ちに走っていきます。
王賁の側近 関常(かんじょう)によると、性格難のため昇格は千人将どまりになっているが、亜光軍内では際立つ強さとのことです。
こうして戦い2日目は、秦優勢の空気が続き、王賁の活躍で馬南慈軍をほぼ壊滅に追い込むまでの成果を上げました。日が暮れた後、王賁は右翼全体から「若君万歳」の声に迎えられています。
出番を求める飛信隊
同日夜、飛信隊の野営地では……。「俺達は一度も出番がねェ」と叫ぶ尾平(びへい)。その横では、我呂(がろ)が、“自分たち騎兵は活躍したが、崇原(すうげん)ら歩兵は何もしてない” かのような発言をして、周囲は一触即発の雰囲気に!?
そんな彼らに「うるせエ」と殴りかかったのが、隊長の信。「出番なしで焦れてんのは分かるが、新人の前でしょうもねェ姿 見せてんじゃねえぞ、てめェらァァ(中略)ぜってー俺らにもでっけェ見せ場がくる、だからそん時まで大人な感じで…、待機しとくんだバカヤロォ」と、机にドカッと蹴り当たるのでした。
“大人な感じ”とは、これいかに?(笑)
飛信隊の空気は落ち着き、こちらは大爆笑です。このシーン、“アニメに出番が少ないことを嘆いている?” と、メタな見方をしてしまったのですが、全然そんなことはありませんでした。原作どおりです。
食糧が心配?
場がなごみつつも、いい具合に気合いを入れ直す飛信隊。そこに、食事の用意ができたことを知らせる河了貂(かりょうてん)の声が響きます。皆、火を囲みながら「うんまー」と嬉しそう。
しかし、河了貂の顔は、なぜか険しいまま。「いつもより量が少なくないか?」という兵の声にギクッ。
信と楚水(そすい)に、声をひそめて次の事実を明かします。その事実とは、王翦が一日当たりの兵糧の量を絞ってきたことでした。一日当たりの食糧を減らすということは、王翦が2日目夜にして、最初の想定よりも戦いが長引くという判断をした、ということになります。
秦軍は現在、趙の領域内に閉じ込められている形です。ですから、本国からの補給が不可能なのです。心配の種がまたひとつ。どうなる秦軍!? 早々に決着がつけばいいのですが……。
大将軍の景色とは?
今回、王賁に“大将軍の景色が見えたシーン”が光っていましたが、それはどのようなものなのでしょうか? 王賁は、蒙恬との過去の会話を回想し「ああ、これがその景色か」と思ったようですが、その景色は私たちにも理解できるものなのでしょうか?
蒙恬の説明によると、大将軍の景色とは「どんな戦局どんな戦況であっても、常に、主人公である自分が絶対に戦の中心にいて、全部をぶん回すっていう、自分勝手な景色」とのこと。確かに、王賁は覚醒したかのように陣形の弱点をつくポジショニングに成功し、戦場の空気を一気に優勢にもっていきましたね。
私たちだと、頭ではわかっても体感としてはなかなか難しいというのが正直なところではないでしょうか。スポーツの得意な方なら、わかりやすいのかもしれませんね。
いやいや、運動音痴な我が身でも、それらしい感覚は味わえないかと、無理やり考えてみます。
例えば、ゲームプレイ中に、頭で考えなくても自然にどう動けば進んでいけるかわかっている時、というのはどうでしょう? まあ、ゲームは「プレイヤー=主人公」という設定だと言われれば、そのとおりではあります。
では、こんな場合はどうでしょう? 会社で仕事をしているという設定で考えてみてください。自分の仕事は目の前の小さな“何か”だけれど、それが他の人々に引き渡され、会社の“サービスの一部”として仕上がっていくことを想像、さらには社会の0.00001%くらいは役立っているかも? と自分勝手に妄想していい気分で仕事をして、人には絶対に秘密にしながら主人公をする。このくらいなら、大将軍の景色、私たちでも見られそうじゃありませんか?
頑張って考えてみましたが、いかがでしょうか(笑)。
みんなの反応
王賁の覚醒と、今シーズンの区切りを迎えたことに対して、SNSでは「王賁格好よかった」「来週続きがないのが残念」など、多くの声が挙がっています。ちょうど、蒙恬と王賁が将軍の地位に片手を掛けたというところですからね。すぐに続きが見られないのは残念ですが、次世代の秦を担う彼らのまぶしさを心に留めながら、続編に期待するといたしましょう。
また、28日(27日深夜)のNHK最速放送時、緊急ニュースにより『キングダム』の放送時間が変更になったことで、録画予約をしていたファンの方々の多くから、録り損なったという声が続出。「2秒しか録れてなかった」「仕方ないことだけど、変更するならするって言ってくれ」と残念がるとともに、みんなで慰めあうという状態でした。ファン同士、同じ戦陣にいるかのような連携プレイでいい感じの仲間感。さすがは、我らがキングダムファンですね!
続編の制作が決定+OP・EDスペシャル映像解禁
今年の秋から冬まで、熱いエネルギーを届けてくれたアニメ『キングダム』。今回の第13話が今シーズンの最終話となりましたが、第6シリーズ続編の制作が決定! 楊端和(ようたんわ)とバジオウが背中合わせに立っているビジュアルも公開されました。
続きを“第7シリーズ”としないで“第6シリーズ続編”としたのは、まだ「鄴攻め」の途中だからだと思われますが、SNSでは「年明け1月からすぐやって欲しい」「ここで切らずにそのまま第6シリーズを通してくれ」といった声が挙がっていました。確かに、続きが気になりますからね。早く見たいです! 次回の放送日、首を長くして待ちたいと思います。
また、YouTubeでは、OPとEDのスペシャル映像が解禁! いきものがかりさんの「生きて、燦々」と、友成空さんの「咆哮」が、『キングダム』特別映像とともに、なんと一曲フルで鑑賞できてしまいます。こちらも、本当にたまらない見応えです。
加えて、年明け早々に、NHKでは一挙再放送も。ご家族やご友人とともに、今シーズンの『キングダム』を振り返ることができますよ。




























