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『勇者刑に処す』阿座上洋平×SPYAIR鼎談|ザイロの叫びと「Kill the Noise」が重なる理由

冬アニメ『勇者刑に処す』阿座上洋平さん×SPYAIR(YOSUKEさん&MOMIKENさん)鼎談|圧倒的作画と人間臭さに衝撃――ザイロの叫びと「Kill the Noise」に込めた覚悟

2026年1月3日より放送中のTVアニメ『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』(以下、勇者刑に処す)。「勇者」という刑罰を科された罪人と魔王軍の戦いを描くダークファンタジーで、初回の60分拡大スペシャルでは、その圧倒的なクオリティに衝撃を受けた方も多いのではないだろうか。

そんな本作で主人公ザイロ・フォルバーツを演じる阿座上洋平さんと、主題歌「Kill the Noise」を手掛けるSPYAIRのYOSUKEさん(Vocal)とMOMIKENさん(Bass)の鼎談が実現。作品やキャラクター、そして楽曲の魅力について語ってもらった。

 

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勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録
勇者とは、この世で最悪の刑罰である。大罪を犯した者が「勇者」となり、魔王と戦う刑罰を科されるのだ。殺されようとも蘇生され、死ぬことすら許されない。勇者刑に処された元聖騎士団長のザイロ・フォルバーツは、性格破綻者たちで構成された懲罰勇者部隊を率い、戦いの最前線を駆け抜けていた。過酷な状況の中、ザイロは最強の生体兵器の一人、《剣の女神》テオリッタに出会う。「敵を殲滅した暁には、この私を褒め讃え……そして頭を撫でなさい」生き抜くため、自らを陥れた者へ復讐を果たすため――。《女神》と契約を交わしたザイロは、絶望的な世界で熾烈な闘争と陰謀の渦中に身を投じていく。作品名勇者刑に処す懲罰勇者9004隊刑務記録放送形態TVアニメスケジュール2026年1月3日(土)〜TOKYOMXほかキャストザイロ・フォルバーツ:阿座上洋平テオリッタ:飯塚麻結パトーシェ・キヴィア:石上静香ドッタ・ルズラス:堀江瞬ベネティム・レオプール:土岐隼一ノルガユ・センリッジ:上田燿司タツヤ:松岡禎丞ツァーヴ:福島潤ジェイス・パーチラクト:千葉翔也ニーリィ:日笠陽子ライノー:中村悠一フレンシィ・マスティボルト:大西沙織スタッフ原作:ロケット商会(電撃の新文芸/KADOKAWA刊)原...

 

『勇者刑に処す』のアフレコ現場は? 声優の収録現場に興味津々

──まず、ものすごく力が入っているというのが伝わってきたのですが、作品を観たときの感想を教えていただけますか?

阿座上洋平さん(以下、阿座上):本当におっしゃる通りで、容赦がないというか。作画にかけるコストとか、音楽もそうですし、主題歌にSPYAIRさんを据えているところも含めて、KADOKAWAさん、ここに懸けているな!というのを、僕もひしひしと感じました。それが伝わる魅力が絶対にあると確信しているし、海外ですごくヒットしそうな雰囲気を帯びているなと思いました。ジャパンアニメーションは世界に通用するエンタメであって、それに対するプライドや誇りを感じました。

──ファンタジー系のアニメは、世界でも人気のあるジャンルですからね。

阿座上:そうみたいですね。もちろん日本のファンもたくさん見てくださっていますけど、海外でも人気があるというのは聞いています。

 

 

──MOMIKENさんは、どうでしたか?

MOMIKENさん(以下、MOMIKEN):僕も作画への力の入り方が本当にすごいと思いました。圧倒されましたし、ここに懸けている感は、僕も感じました。異世界ファンタジーは、移動中によく観たりするんですけど、どれと比べても遜色ない、ものすごい作品だと思いました。ファンタジー系でも、どこか似た展開のものも多いのですが、『勇者刑に処す』は、設定自体が面白く、「勇者」というのが最も罪が重い極悪人だったりするので、普段ファンタジー作品を観ている人にとっても、新しい切り口だし、見応えもあると思います。

YOSUKEさん(以下、YOSUKE):僕は普段あまりエンタメ作品を観ることがなくて、本当につまらない日々を過ごしているんですけど……。

MOMIKEN・阿座上:あはははは(笑)

──それは、音楽を聴いているからとかですか?

YOSUKE:音楽も最近は歌が入っているのを聴いていないくらいです(笑)。なんか観たいときにどっぷり集中して観たいタイプなんです。でも、今回機会をいただいて、観させていただいて、びっくりしまして。最近のアニメって、全部こうなってんの?みたいな。

阿座上:いや、違います(笑)。

YOSUKE:やっぱり普通じゃないんだ……。でも、こうやって普段エンタメを観ていない人でも、やばい!と思うようなアニメーションだったので、すぐに引き込まれました。話自体も、そこまでぶっ飛び過ぎていないというか。もちろん、設定はぶっ飛んでいるんですけど、その設定の中で葛藤する人間はすごくリアルに感じて、人間味があったので、そこが面白いなと思いました。

 

 

──観るときは、どんな作品を観るのですか?

YOSUKE:少し変っているものが好きで、Netflixドラマの『マニフェスト 828便の謎』というのがあって、飛行機が一瞬揺れて、着陸したら数年後の世界だったとか、そういう話なんですけど、それも人間味があるんですよ。そういう人間を描いた作品が好きで、一番好きな映画も『プライベート・ライアン』だったりするんです。

阿座上:戦争映画ですね。

YOSUKE:いろんな状況に置かれた中での人間らしさみたいな。人間の本質というのを描写している作品が好きですね。『インターステラー』とかもそうですね。『勇者刑に処す』も、主人公のザイロが過去にいろんなことがあって、その上での葛藤があるので、人間味があって、とても面白かったです。

──アニメ側の話だと、ザイロは、元聖騎士団長でありながら《女神》殺しの大罪を犯したがために懲罰勇者となった罪人ですが、その一方で、人を見捨てられない優しさもあるキャラクターでした。その他にも個性的なキャラクターが多数登場しますが、収録現場は、どのような感じなのでしょうか?

阿座上:現場の話だと、ザイロって本当に最初から孤独で、誰とも楽しい会話をしようとしないキャラクターだから、僕自身も、あまり自分から話し掛けないようにしていたんです。

作品に集中しようとすればするほど、和気あいあいとは話せないなと思っていたんですけど、それだとあまりに何もしない座長になってしまうと思い、リーダーシップを取って、場の雰囲気を明るくさせようと努力もしたんです。でも、第1話から作ってきた自分のスカした空気を変えることがなかなかできず、どうしようかと悩んだりしましたね(笑)。

──やはりキャラクターによって、自分の現場での対応とかも変わるのですね。

阿座上:自分はそうですね。人によっては切り分ける人もいるんですけど、暗く重い作品であるほど、楽しい会話ができるはずもなく……という感じで。でも、回を追うごとに話はするようになってきて、今はすごく良い雰囲気になっています。

というのも、この作品って、どんどん仲間が増えるんです。キャストさんが一人加わると空気が変わったりして、第1話とは全然違うものになってくるんです。そこで大先輩がいらっしゃったりすると、緊張感がグッと増したりすることもあったので、それも面白かったです。人が変わるだけで、こんなに空気が変わるんだっていう。いろんな意味で楽しい現場です。

 

 

──アーティスト側から見て、声優さんの現場も気になるのではないですか?

YOSUKE:めちゃめちゃ気になります。どうやって録っているんだろう?とか。

MOMIKEN:今の話を聞いていても、そうか、みんなで一緒に録っているんだなと思いました。それはシーンごとに、ブースに入るんですか?

阿座上:いや、基本的には頭からお尻まで、みんなで「よーい、ドン」で録って、自分の出番がないときは、後ろの椅子に座って静かにしているんです。そこで音を立てるとマイクが拾っちゃうので。

MOMIKEN:録りっぱなしみたいな感じなんですか!

阿座上:AパートとBパートで分けますけど、基本的には録りっぱなしで、途中で噛んだりして止まったりすることもあるんですけど、テストと言われる1度目の通しは、基本的に続けて最後まで録ります。そのあとに監督や音響監督から、こういう感じの芝居にしてくださいというディレクションがあって、そこから本番をやりましょう!となり、また同じように本番を録っていくことになります。

──本番では、声が重なるところが別録りになるのですが、基本的には一気にパートの最後まで録っていくんです。

阿座上:編集するときに声が被ってしまうのは良くないので、ここは別録りにしましょうという指示も、テストのあとにあるんです。

──楽曲の一発録りだと、楽器ごとにブースが分かれていますけど、アフレコは基本的に同じブースなので、出番がないと声が入らないようにするし、声が被らないようにもするんです。

阿座上:基本的には、テストと本番で、2回しかやらないという感じです。もちろん、シーンごとにリテイクがあって何度も録ることはあるんですけど。

MOMIKEN:すげー! 花粉症のときとか、大変じゃないですか?

阿座上:やばいっす(笑)。治療して何とか乗り切るんですけど、新人時代とか、本番でくしゃみとかは絶対にできないから、我慢してあばらをやっちゃう人も見たことがありますし。

MOMIKEN:我慢してあばらを!!

阿座上:先輩のセリフを邪魔するわけにはいかないですからね。それこそ、マイクも4本くらいしかないので、それを入れ代わり立ち代わり入って、避けたりもしつつ録っていくんです。

MOMIKEN:すごいなぁ。俺たちロックバンドは、ぬるかったね(笑)。

YOSUKE:(頷く)

 

 

──SPYAIRは、キャリアも長いので、楽器録りも、1〜2テイクで終わったりもするのではないですか?

MOMIKEN:終わるときもあるけど、1〜2テイクで終わった後、記念の3テイク目を録ったりするんですよ。僕らの場合は、気の知れたメンバーとレコーディングエンジニアがいるから、記念の3テイクみたいなことができるけど、はじめましての方がいたり、先輩がいる現場だったら、できないですよね。

阿座上:基本的に声優って、僕も含めて、どちらかというと陰な方が多いんですよ。これは実感としてですけど。だから本番まで全然しゃべらないこともよくあって、じゃあ録りましょうとなった瞬間に、「お前、何やってんだよ!」とか、セリフでぶつかり合ったりしているから、変なことしてるな〜って思いますよ(笑)。それは、ちょっと狂気ですよね。急にキャラに入って、会話もしていなかった人がボケたりツッコんだりしているので。

──YOSUKEさんは、喉を使うので、ケアなども声優さんと共通しているところはあるのではないですか?

YOSUKE:どうだろう。僕らはレコーディングが仕事のすべてを占めているわけでもなく、ライブも多いので、その都度ケアの仕方は違うかもです。何かしてます?

阿座上:冬は乾燥するので、加湿器は使ったりしています。ただ、僕は雑なほうですね。

──声優さんはブース作業が多いので、ライブのように発散するところはないのかもしれないですね?

阿座上:それが、最近は声優の定義もわからなくなってきて、僕も先日、さいたまスーパーアリーナで歌ってきたんです。アイドルキャラクターを演じているので。それが発散になるのかは人それぞれですけど、最近は声優も当たり前に顔を出してライブをするんです。それを目指してなる方もいるので、声優の定義も難しくはなっているんですけど、僕がやっていて思うのは、お客さんから反応が返ってきたり、距離の近さを感じたり、あの空間を実感することって、作品に活かせることなので、何でもやったほうが得なんだなと、前向きに捉えています。

 

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