
トイ+CDが連動するコラボレーション。限られた中で工夫する面白さ――「METAL ROBOT魂<SIDE MASHIN> 龍王丸」×「『魔神英雄伝ワタル』『魔神英雄伝ワタル2』コンプリート・サウンドトラック」コラボレーション対談【後編】
限られた中で工夫する面白さ
ーー「パワー全開 ! 龍王丸」の先行配信に加え、もうひとつのコラボとして、CDのインナージャケットを活用したディスプレイがあります。
鈴木:そんな派手なことができるわけではないけど、細かい拘りが共感を生むと思っている中、裏ジャケに創界山と星界山を入れるアイデアは、僕と生地の間で特に悩むことなく浮かびました。
生地:西澤さんと雑談した際にも「創界山とかを入れるのが良いんじゃないですか?」と。
鈴木:こちらからそれを言う前に。
生地:そう。考えることは一緒です(笑)
加納:それもまたすごいですね。
生地:で、最初に僕が心配したのは「この商品は何センチだろう?」と。それで慌ててホームページを確認したところ約100mmと書いてあって「うん、ピッタリだ。これならいける!」と(笑)。
加納:CDのパッケージのサイズと龍王丸の大きさが見事にハマりましたね。
鈴木:『INFINITY』の際には、トールケースにして、「METAL BUILD マジンガーZ」のサイズに合わせたんですけど、今回は特にサイズを決めてなくて「大きさはどうなるかな?」と思っていたところ、まさにジャストサイズだったわけです。シンデレラフィットですよ(笑)。
生地:さらに手前にキャラクターを並べたいと思い、そこは帯裏を使うことにしました。
加納:これがまた素敵なアイデアですね。
鈴木:キャラクターのサイズ合わせもね。
生地:そう。全員が揃った設定画がなくて(苦笑)。
加納:え、そうだったんですか?
生地:3つ設定画があってそれぞれにワタルとシバラク先生が描かれているのですが、それぞれ身長がやや違っていてアレっ…て。最後は感覚で並べて確認していただきました。
鈴木:こういう使い方も僕らはイメージできているけど、社内に説明する際になかなか伝わり難かったところです(笑)。
加納:それで言うと、パッケージでどれだけのことがやれるのかは、僕も全然イメージできていませんでした。ご一緒できるとしても、本当に限られてくると思っていたのが、正直なところです。この背景もピッタリで良かったですし、この帯のアイデアも、我々にはとても思いつかないもので、本当に見事なコラボが実現したと思っています。
生地:鈴木と僕は帯裏大好き星人なので(笑)。
鈴木:僕らとしては、この限られた中で工夫する面白さがあるんですよ。ギリギリまで考えましたね。
加納:まさに匠の技です。この帯のアイデアを聞いたときはワクワクしましたよ。
鈴木:ユーザーの皆さんには是非、創界山をバックに龍王丸を飾っていただきたいです。
生地:CDには他の曲も入っていますし、音楽を聴きながら様々な名場面を再現するのも楽しいでしょうね。
鈴木:ユーザーの頭の中で音楽が鳴っているわけですよね。
生地:それがリアルに流せると。次は「METAL ROBOT魂<SIDE MASHIN>邪虎丸」もぜひお願いします(笑)。星界山もご用意してあるんで龍星丸も待ってます(笑)
加納:(笑)。
ーーそれでは最後に加納さんと生地さんから、今回のコラボレーションの手応えについて今一度伺えればと思います。
加納:1980年代~90年代にかけてのサンライズ作品は、ものすごく愛してくださっているファン層が一定数存在すると思っています。その中心にガンダムがいて、さらに近年は他にも様々なアニメが流行っていますが、まだまだ求められているハイターゲット向けのキャラクターやロボットがありますし、レガシーという言い方もおこがましいですけど、自分としては、そういったものを形にすることで残していきたいんです。
生地:今の子どもたちは、僕らの頃に比べるとロボが身近じゃなくなってきていますけど、ずっと支持してくださっている熱心なアニメファンも大勢いますからね。
加納:それもひとつの作品から散発的に出るのではなく、今回のように連動ができると、より幅広いユーザーに届けられると思います。これを試金石として、トイだけでなく、音楽もあり、もちろん映像もあり、トイに関してもホビー事業部さん、キャンディトイ事業部さんからも魅力的な商品が出ているので、様々な部署と連携して、ガンガン盛り上げていきたいですね。
生地:僕は、バンダイナムコピクチャーズで、旧サンライズの OBという立場を含めてお話させていただきますと、当たり前ですがやっぱり世代がズレると、愛情が微妙に違っていたりすることもありますけど、こうして加納さんのような若手がいてくれるのは実に心強いですね。すみません先輩風を吹かしまして(笑)。
加納:ありがとうございます。
生地:僕はアニメ屋ですけど、作品を創るというのは、映像だけでなくフィギュアであろうが音楽であろうが、全てがその作品世界のひとつですし、ユーザーにとっても楽しみという意味では、等価値だと思っています。ひとつの作品を通してファンにどう楽しんでもらい、我々はそういう方々の「好き」をどう残して行くか。そういった意味では、商品があり、音楽があるのは当たり前のことなんです。その「好き」をどう持続させていくかは、今回の「METAL ROBOT魂<SIDE MASHIN> 龍王丸」と「『魔神英雄伝ワタル』『魔神英雄伝ワタル2』コンプリート・サウンドトラック」のコラボレーションがひとつの試金石になるのではないでしょうか。ファンも含めて私たちも一致団結して、楽しんで盛り上げて、そして後世にきちんと残るものになればいいなと思っています。
[インタビュー/トヨタトモヒサ 編集/小川いなり]


















































