
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第16回:サンダーライコ役・渡辺明乃さん 前編|サンダーライコに求められた“パワー”。彼女の真骨頂は“ここから”?
仮面ライダーになりたい、愛すべき大人たち
ーー好きなキャラクターや、印象に残っているキャラクターはいますか?
渡辺:登場人物が全員濃い性格をしているので、どのキャラクターも印象に残っていますね。強いて言えば、鈴村健一さんが演じる一葉さんが個人的にツボでした。一葉というキャラクターを成り立たせる鈴村さんの演技も素晴らしくて。ゼロ距離にいても、誰がどこにいても、声を張っていて面白いんですよ。“ツッコミをしつつギャグでもある”という絶妙なラインが大好きです。
渡辺:敵サイドで言うと、吉野裕行さん演じる蝙蝠男も最高ですね! 口を閉じきらずに、口角を常に上げたまま、人を小馬鹿にして喋っている演技が面白いんです。
あとは、津田健次郎さん演じる中尾も可愛いんですよねえ。伊藤、石毛、佐藤3人の子分も好きなのですが、特に中尾は子分達との絡みもあって、どんどん可愛く見えてきました(笑)。
ーー中尾の可愛さというのは、どういうところに感じられたんですか?
渡辺:まっすぐさと、情の深さですね。シナリオが進むごとに、そういった部分が見えてくると「ああ、いい男だな」と思います。「好き」という気持ちもストレートで、3人の子分達を思う気持ちにも愛に溢れていますから。
萌えキャラみたいな言い方になってしまったのですが、中尾の「100%を出している」といった雰囲気がとても可愛く思えるんですよ。もちろん作中の女の子キャラ達にもそれぞれの信念があってとても可愛いのですが、この作品は男性陣も可愛いんです!
ーーなるほど!
渡辺:『仮面ライダー』になりたい大人なんて、絶対に愛すべき対象ですからね。彼らは基本的にまっすぐで、そのまっすぐさが本当に愛おしいです。
傍から見たら「恥ずかしい」と思うようなことを、大人になってもひたすらにやり続けている。信じ切れない自分がいても、「いや、修業が足りないんだ!」と思い直して修行に打ち込む。みんな努力家で、本当に可愛いと思います。だから、どのキャラクターも推しですね!
キャスト陣の熱量はフルパワー
ーーギャグとシリアスの振れ幅が大きいからこそ、演じるうえでは大変な部分も多そうです。
渡辺:フルパワーのテンションを保ちつつ、ギャグからシリアスまで演じるのは本当に難しいことだと思います。特に主人公の東島さんは性格がまっすぐすぎて、キャラクターとしては非常に演じるのが難しいと思うんです。けれど、それをしっかりと“面白さ”に落とし込んでくる小西克幸さんのお芝居は見事だなと感じます。
ーーキャスト陣にもキャリアを積まれた方々が揃っていますよね。
渡辺:そうなんです。もちろんどの現場にもベテランの方はいらっしゃいますし、ファイルーズあいさんや内山昂輝さんなど、若い方もいらっしゃいますけど。やっぱり主演が小西さんというのは、すごく安心感がありますね。笑わせて良し、格好良くて良し、叫ばせて良し。台詞のパワーもすごいんですよ。
ーーベテランならではの安心感と言いますか。
渡辺:小西さん演じる東島さんと、鈴村さん演じる一葉さんは、息がぴったりなので会話しているだけでもすごく面白いんです。あれはもう、長年一緒にやってきたからこそのなせる技なんでしょうね。
アフレコで全く同じ反応をしていたり、テストの段階からアドリブの間合いを完璧に合わせられていたり……。タイミングがズレることもほとんどないうえに、長さまで一緒なんです。「どういうこと!?」って驚いてしまいました(笑)。職人芸としか言いようがないです。
他の方からも学ぶところが多いので、自分が収録に入っていない時も皆さんのお芝居を見て感動していました。視聴者目線で「面白いな」と思える現場なんですよね。




















































