
『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』リムル=テンペスト役・岡咲美保さんインタビュー|『転スラ』で描かれるロマンス……その主役はなんと以外なキャラ!?
2026年2月27日(金)全国の映画館で公開となる『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』。
本作は作者の伏瀬が連載していたweb小説をベースに展開されているコミカライズを原作としこれまでTVシリーズが第3期まで制作され、2022年には『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が公開された大人気アニメ『転スラ』シリーズの最新作です。
アニメイトタイムズでは、その公開に先駆けてリムル=テンペスト役の岡咲美保さんへインタビューを実施。新たな劇場版『転スラ』の物語について、そしてユラをはじめとする本作オリジナルキャラクターたちについて伺いました。なんと、今回はゴブタ(CV:泊 明日菜)が大活躍……!?
また、放送をおよそ1ヶ月後に控えたTVシリーズ第4期への意気込みも一部伺っているので、既に『転スラ』ファンの方だけでなく、ここから新たに『転スラ』の世界を体験してみたいという方もチェックしてみてください!
『蒼海の涙編』は『転スラ』の新たな扉を開いた物語
──『紅蓮の絆』編に続く『転スラ』劇場版の第2弾かと思います。再び映画に帰ってくると決まった時の心境から伺えますか?
リムル=テンペスト役・岡咲美保さん(以下、岡咲):劇場版になること自体が凄すぎますし、オリジナルストーリーということもあったので、前作『紅蓮の絆編』の時は物凄く驚きました。だけど、もうこれっきりなんだろうなとも思っていたんです。
やっぱりTVシリーズが続いている最中でしたし、第2弾ができるなんて想像もしていませんでした。TVシリーズ第4期がスタートする直前というタイミングで、劇場版の第2弾ができることが本当に嬉しいです。
最初に「今回もオリジナルストーリーなんですか?」と尋ねたら、「そうです。お楽しみに!」とだけ教えていただいたのですが、私自身もどんな物語になるんだろうとワクワクしながらアフレコを待っていました。
──今回も原作・伏瀬先生の完全監修です。物語に関して岡咲さんが気に入っている部分を教えてください。
岡咲:新たな劇場版オリジナルキャラクターたちが『転スラ』の世界に飛び込んで活躍することで、作品の魅力が新たに開けた部分が見られます。
『紅蓮の絆編』の時もベニマルには実はヒイロという兄者がいて……という、これまで登場してきたキャラクターたちの過去の話やまた違った一面が描かれたじゃないですか。伏瀬先生がどこまで思い描いていたのかは存じ上げないのですが、劇場版をやれていなかったら回収できなかったところかもしれません。本作でもそういった部分に触れられますし、そのためにピックアップされたのがゴブタなんです。
これまで『転スラ』ファンのみなさんが持っていたであろうゴブタのイメージとはまた違いますし、『蒼海の涙編』というタイトルとゴブタがあまり繋がらないと思うのですが、実際に見た時にはタイトル通り「私もちょっと涙が……」となりました。そんな素晴らしい物語でしたので、まずはストーリーを楽しみにしていただけたらなと。
ハッピーエンドではないと感じる方もいると思います。だけど、だからこそのこるものもあるのかなって思いました。本作で『転スラ』が、物語としてまた新たな扉を開くのだろうなとも思いましたね。
──収録はいかがでしたか?
岡咲:『紅蓮の絆編』の収録時期はコロナ禍だったこともあり、ほとんど私ひとりの収録でした。今回はほとんどのキャストのみなさんと『転スラ』ファミリーとして一緒に収録ができたので、とても和気藹々とした空気感でした。
休憩時間には全国各地の凄いお弁当を集めたコーナーができていて、みんなで「持って帰る!」と盛り上がったりしましたね。そんな賑やかな時間もありつつ、収録の時はしっかりキャラクターに向き合う……そういう雰囲気の中でアフレコができて楽しかったですね。
ユラ役の大西沙織さんは今作のオリジナルキャラクターですし、出来上がっている座組に入っていくのは大変だし緊張されているだろうなと思っていました。
沙織さんご自身は緊張していたとおっしゃっていましたけれど、「よろしくね『転スラ』!」といった感じで来てくださったので私も嬉しかったです。休憩中は『転スラ』についてだけでなく普通に雑談もしましたし、ずっと喋っていられて私自身とても楽しいアフレコでした。
──収録中に印象に残ったディレクションはありましたか?
岡咲:ゴブタ役の泊 明日菜さんと音響監督の明田川 仁さんが、お芝居の面でかなりこだわっていたことが印象に残っています。泊さんが演じられたものをもとに、明田川さんがいくつかの方向性でお芝居のパターンをお願いするという収録が繰り広げられていました。明田川さんのお願いに対して泊さんは全てゴブタの引き出しからお芝居を出してきていたことは印象的で、そこで対応しきった泊さんの凄さを実感しました。
今回描かれるゴブタの一面はTVシリーズ本編のストーリーを追っている方でも知らないであろう部分なので、初めてゴブタの魅力を知るという方もいるんじゃないかなって思うんです。だけど、元々ゴブタ自身にそういう部分がないと出てこないはずのものなので、元から持っていたものとして自分の中で意識改革をしなければならなかったみたいです。おそらく、新しくキャラクターを作っていくよりも難しいところがあったと思います。
そんな状況で、泊さんは色々な正解の形をマイク前で出していました。今回もリムルはいつも通り普通じゃないことに巻き込まれていくのですが、ゴブタは今回初めて見せる一面がたくさんあったので私自身はリムルとして真剣に見守りました。
──ゴブタはコメディリリーフ的なイメージも強いですが、本作ではがっつり主軸なんですね。
岡咲:本当はTVシリーズにもあったのかもしれないですが、本作でゴブタの人間らしい葛藤も見られたと思っています。そんなゴブタのいつもと違う部分を知ることができて驚きましたし、こういうことができるのはやっぱりオリジナルストーリーならではだなっていう嬉しさもありました。
──そんなゴブタと関わることになるヒロイン・ユラの印象もお願いします。
岡咲:ユラさんはとても大きなものを抱えている人だなと台本をチェックしながら思ったのですが、終盤のとあるシーンは切なくなりました。『紅蓮の絆編』のトワさんも自分の病気のことや色々なものを抱えていましたが、ユラさんも物凄く責任感の強い女性なので、また違った静かな戦いを続けてきたのだろうなと。
『転スラ』ファミリー側としてはゴブタの目線に寄ってしまうのですが、ユラさんの立場に立った時にどう返していくのかだったり、そもそもカイエン国のことだったり、彼女が背負っているものをどうするのか考えると大変な立場で切なくなります。
彼女がどういうキャラクターなのか……という答えにはなっていないかもしれないのですが、ユラさんがユラさんだったからこそ見せてくれた強さと弱さに心惹かれましたね。
──序盤のゴブタとのシーンはコミカルな部分でした。そのあたりはいかがでしたか?
岡咲:「そんなベタなことをやるんだ!?」と思いました。『転スラ』の世界にもああいう文化があるなんて驚きましたし、どこまでそういうものがあるんだろうって純粋に気になりました。
なんだか『転スラ』のまた新たな魅力が見えたような気がしましたし、ああいったロマンス的なシーンはこれまであまり見られていなかったところなので、『転スラ』はそういうことも描けるんだなと新鮮さもありました。
──TVシリーズ第3期の終盤にベニマルがそういった空気を醸し出しましたが、リムルは誰ともそういう関係性にならないような印象があります。
岡咲:もう家族のような、尊敬のような……そういう信頼関係に近いんですよ。「(※そんな相手と)恋……する?」みたいに、今のところそういう雰囲気はあまりないですよね。運命の人だったシズさんともそういう関係性ではなかったので、だからこそ今回の展開には驚きがあって、私は良いぞ、もっとやれというスタンスではありました。
──そういうところも今後は見たくなりますね。
岡咲:でも、やっぱり一瞬だから許せるんじゃないかとも思うんです。まだまだリムルたちの戦いは続きますし。けれど、みんなが楽しそうにしているのはやっぱり嬉しいです。







































