
アニソンファンが愛する2025年のアニソン楽曲 「令和7年アニソン大賞」受賞楽曲まとめ|さらに冨田明宏さん・吉田尚記さん・齋藤Pさん・前田 久さん・えびさわなちさん・DJ和さん6名の選考員インタビューも! それぞれがアニソンへの想いを語る!
各選考員インタビュー
冨田明宏さん(音楽プロデューサー/アニソン評論家)
──今回の「アニソン大賞」はいかがでしたか? また、今回特に印象的だったノミネート楽曲を教えてください。
冨田明宏さん(以下、冨田):J-POPとしてのヒットソングと、アニソンとしてのヒットソング。似ているようで意味や意義の違うこの両者の価値観について、如何に解像度高く楽曲を掘り下げて討論するかが今回の「アニソン大賞」の難しいポイントだったと思います。アニメファン/アニソンファンの視点でどの要素を評価するべきか。
作品の内側に入り込み制作される“アニソン”と、アーティスト性を保持したままアニメと向き合う“アニメ主題歌”。その違いを考えながら両者の立場を尊重し、その上でも「これはすごいアニソンだ」と言えたサカナクション「怪獣」や米津玄師「Plazma」は、今回の選考で特に印象に残っています。
──イベントでは語り尽くせなかった今回の「アニソン大賞」におけるポイントを教えてください。
冨田:“アニソン大賞”と銘打っているからこそ、一般的な評価とアニメ/アニソンファン的な評価の狭間にいつも揺れ動いてしまうのですが、そんな理屈を吹きとばすくらいナナヲアカリ「ムリムリ進化論」は昨今の電波ソング・リバイバルと相まって、決定的な名曲だと改めて強調したい気持ちです。2000年代初頭のゲーム/アニメ文化から生まれ、でんぱ組.incを経由してKAWAII LAB.等アイドルソングにまで波及した電波ソングは、今年過去に類例のないほど日本を席巻するのではないかと思っています。
アニメでは『NEEDY GIRL OVERDOSE』、ゲームでは『ゆんゆん電波シンドローム』等が世間的にどう評価されるのかが気になっています。
──イベントの前後を含めて、何か裏話などありますか?
冨田:初参加のえびさわなち先生が大変に緊張されていて、その様子がとっても可愛らしかったです(笑)。
──DAM2025年アニメ主題歌カラオケランキングについて気になるポイントはありますでしょうか。理由も併せてお教えください。
**劇場版『チェンソーマン レゼ編』は2025年下半期公開にも関わらず2位に「IRIS OUT」がランクインしているのは「さすが」ですね。J-POPの競合が上位にひしめく中、個人的にはLiSA「残酷な夜に輝け」の7位は大健闘だと思っています。
──今回の「アニカラ賞」ノミネート楽曲をご覧になって、いかがでしょうか? また、ご自身がカラオケで歌ったら盛り上がる楽曲などありましたら教えてください。
冨田:J-POPアーティストが上位を固める中で、圧倒的な異色な存在感を放っている「えぶりでいホスト」は「これぞカラオケヒット!」と言える楽曲で、素晴らしいチャートアクションだと言わざるを得ません。フル尺も短く瞬間的に盛り上がれるこの曲は今後もアニソン・カラオケの定番化するのではないでしょうか。
──音楽プロデューサー/音楽評論家という立場から見て、令和7年に生まれたアニソンは昨年に比べどのような変化が起きたと感じましたか? また「今後、アニソンはこんな変化が起きるかもしれない」と感じることを富田さんならではの視点で教えてください。
冨田:2026年に入って「アニソンはいつまで89秒にこだわるのか」「アーティストが提示した楽曲尺にアニメ側が合わせても良いのでは?」といった議論がSNSで燃え上がりましたが、2025年は「アニソン/アニメ主題歌とは?」が常に問われ続けていた1年であり、今年はその議論がより深まることが考えられます。
地上波TVアニメにまつわる制約がある限りアニソンのフォーマットを変えるのは非常に困難ではありますが、ネットフリックスやプライム・ビデオのような動画配信サービスが全く新しいアニソンの枠組みを生み出すかもしれない。その動きは既にはじまっていると思っていますし、新しいアニソンの概念が誕生したり、再定義されるような1年になると考えています。
























